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~海竜の神殿②~

ー海竜の神殿ー

ヤマト(さっきの作戦なら上手く行けばなんとかなりそうだな…)

ヤマト達6人はスイを神殿へと残し、海人達がアジトにしている海域へと泳いで向かっていた。

途中何度か海人に見つかりそうになるも余計な戦いは避けた方がいいとベアードからの助言もあり、見つからないようやり過ごしながらどんどん深海を進んでいく。

ヤマト「そういやいつまでも海竜の子どもってのもおかしいからなんて呼んだらいいかな?」

リュウグウ「オイラの事はリュウグウって呼んでください!もちろん父ちゃんが名付け親です。」

ヤマト「リュウグウか!カッコいい名前だな」

コトミ「リュウグウ!よろしくね」

そうこうしているうちに目的地のアジトへと着いた。


ー海人族のアジトー

海竜の神殿は海竜達の加護もあり日が差してるように明るい場所だったが海人族のアジトは薄暗いどこか危険な雰囲気の海域だった。

レイナ「なんだか辛気臭い場所ね…海竜の神殿以外はみんなこんなとこなの?」

リュウグウ「そんな事ありません、海の中すべてとはいいませんがその海域事に任された海竜がいて、それぞれの海竜の加護により明るく照らされてます。」

コトミ「ココを任されている海竜は?」

リュウグウ「おそらくもう既に…」

ヤマト「こんなに暗いと気分まで暗くなっちゃうよ、はやく海竜王を助け出そう!」

ベアード「そうじゃな、だがその前に海人族を束ねる奴をどうにかせねばな。」

アジトとは行っても元々は街の様になっていてどこに海竜王がいるのか分からない。

ガブ「水の中じゃオイラの鼻も役に立たないな」

ガブは少し切なそうな表情をする。

ヤマト「闇雲に進んでも海人達に遭遇する可能性が高いからな…」

レイナ「少しでも温存しながら進まないと…」

コトミ「温存、温存」

ベアード「来たぞ!海人族だ!」

前方から海人族が2人やってくる。

ダゴン「ここいらで声が聞こえたでパチ!」

スメル「海竜族でも紛れ込んできたかジュ?」

ダゴンはタコ、スメルはイカの海人のようだ。

ベアード「できればやり過ごしたいとこだな…」

ヤマト達は身を隠す。

レイナ「お前たち!ここのボスは誰だ!」

レイナはガレキの上に立ち海人族2人に向かって言った。

ベアード「なにしとるんじゃ!」

レイナ「この方が手っ取り早いじゃない!」

ヤマト「ついさっきまで温存するって言ってたのに!?」

ダゴン「威勢のいいのがいるパチな!」

スメル「この深海に擬人族とは珍しいジュ!」

海人族達は近づいてくる。

コトミ「仕方ないやるしかないわね」

ガブ「オイラも大人しくしてるなんて性にあわないからな!」

ベアード「ヤツらのボスの情報でも教えてもらうかのぉ。」

ヤマト「戦闘開始だ!」

ダゴンは三又に分かれた槍スメルはモリの様な一本槍をそれぞれ1本ずつ持っている。

ベアード「相手は武器を持っとる、距離をとって戦うんじゃ!」

ダゴンにはヤマト、ガブ、ベアード、スメルにはコトミ、レイナ、リュウグウが向かった。

ヤマト「コトミ、無理するなよ!」

コトミ「大丈夫!こう見えて経験豊富なんだから!」

ダゴン「オレたちは海竜をも凌ぐチカラを持ってるんだ!地上のモンスターなんか海のモクズにしてやるパチよ」

ダゴンは三又の槍でガブに襲いかかるがガブは爪で防ぐ。

ダゴン「槍に触れたパチな!」

ガブ「なにっ!?」

ガブの体に電撃が走る。

ガブ「うぁぁぁあ!」

ヤマト「海の中なのに電気が?」

ベアード「おそらくあの槍に触れたモノだけが感電するシステムなんだろう。」

ダゴン「終わりパチ!タコス・ミーボール!!!」

タコ墨で作られた黒い球体をガブに向けて放つ。


ー海人族のアジト コトミ達ー

スメル「おや?海竜がいるジュ!」

リュウグウ「父ちゃんを返せ!」

スメル「ジュッジュッジュッ!お前まさか海竜王の子かジュ?」

コトミ「この子のお父さんはどこ?」

スメル「素直に答えると思ったかジュ?」

レイナ「チカラずくで答えさせてやる!」

スメル「ムダ、ムダ!」

スメルは海中を素早く動くとそのままのスピードでレイナに向かって突進してくる。

コトミ「レイナ危ない!」

スメルは頭を起点にドリルの様に回転しながら突進してくる。

レイナは武器で受け止めるも、その威力に耐えきれず後方へ吹き飛ばされてしまう。

スメル「これで…あとふたりジュ!」

リュウグウ「…。」

リュウグウはコトミの方を見る。

コトミ「リュウグウ、覚悟は決まった?」

リュウグウ「あぁ…」

コトミはポケレーターを取り出す。

(リュウグウ ヲ レイナ ニ フルアーマー シマスカ?)

(YES◀・NO)

コトミ「レイナ!準備出来たわよ!」

レイナ「ちょっと!遅いじゃないの!」

舞い上がった砂の中からレイナの声が聞こえる。

コトミはリュウグウに、ポケレーターをかざすとリュウグウは光に包まれポケレーターの中に消えていく。

次にレイナに向けてポケレーターをかざすとポケレーターの中から出た光がレイナを包む。

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