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~四季島⑨~

ー四季島 【雪山エリア】氷の塔 大広間ー

ガブ「ガブフレイム!」

ガブのワザがシールを直撃する、シールの仮面は割れ骸骨の様な顔が晒された。

レイナ「ヒィ…」

レイナはそのおぞましい顔に怯む。

シール「驚いたか…?オレは1度死んだ、本来転生するはずがその前にダークバロン様に蘇らせてもらったんだ。」

シールはわざとガブの攻撃をくらい、仮面を割って見せたのだった。

ベアード「いい趣味とは言えんのぉ」

ベアードは爪でシールに斬り掛かる。

シール「こんなカラダになったのは誰のせいだったかな?」

爪を避けたシールはベアードを蹴り飛ばす。

壁に叩きつけられるベアード。

ヤマト「ベアード!」

ベアード「なるほどのぉ、骨だけになった分カラダが軽くなって避けられたって訳じゃな、その分蹴りも軽くなっとるのぉ」

ベアードは無傷の様だ。

ベアード「この程度のスピードなら楽勝じゃな!」

シール「オレに攻撃を躱されているクセになにを言っている!」

シールがベアードに詰め寄り直接ダークマターを打ち込もうとする。

ベアード「誰がワシならと言ったんじゃ…」

シールのカラダをガブの爪が突き破る。

ベアード「ガブならな!」

シール「…この程度で…なっ…なぜだ…」

シールのカラダは塵となっていく。

ガブ「確かにオイラのチカラだけじゃ無理だけど進化したオイラにはポケレーターの光りが加わってる、当然闇のチカラで蘇ったお前たちには文字通りカラダに毒だぜ!」

シール「ダークバロン様…」

シールは塵となって消えた。

ヤマト「ポケレーターにそんなチカラが…?」

ガブ「半分ホントで半分ウソだけどな…そのうち教えてやるよ」

ガブの進化が解けた。

レイナ「ガブお疲れ様!でもこれからこのコの封印を解かなきゃ!」

ベアード「封印の解除か…正直今のメンバーの中にそんなことできる奴がおるかのぉ…」

女のコの声「ワタシニ…ポケレーターヲ…」

言われるがままポケレーターをかざしてみるヤマト。

ポケレーターの光りで鎖が弾け飛び、氷塊が割れた。

ベアード「なんと!」

氷塊の中からヤマトと同じくらいの年齢の少女が出てきた。

女のコの声「ありがとう!ガブおかげで助かっちゃった!」

女の子はガブを知っている様子だがガブに心当たりは全くない。

ガブ「オイラを知っているのか?」

女のコの声「何言ってるの?いつも一緒にいたじゃない!わたしよわたしコトミよ!」

ガブ「コトミ…オイラわかんないぞ?」

コトミ「忘れるなんて失礼しちゃうわね」

ヤマト「最近ガブは様子がおかしいんだよ、記憶が飛んだり、だからもしかしたらそのせいかも?」

ヤマトはガブをフォローする。

コトミ「記憶がねぇ…あら?アナタ…?」

ヤマト「んっ?」

コトミ「わたしの知り合いに面影が似てる…まぁ偶然ね」

レイナ「ポケレーターってすごいわよね、なんて言うか想像を超えてるっていうか…ところでコトミちゃん?アナタは何者なの?」

コトミ「わたし?ニンゲンよ?」

ガブ「ヤマトの他にもニンゲンがいたのか?」

ベアード「シールが言っていた、この世界に存在していてはいけないってのはニンゲンだからって事なのか?」

コトミ「よくわかんない、でも助けてくれてありがとう。」

ヤマト「コトミはどこか行く宛てがあるのか?」

コトミ「元の世界に帰りたいけど…帰り道が…」

ヤマト「だったらオレ達と来なよ!オレも元の世界に帰る為に旅してるんだ、少しキケンなこともあるかもだけど1人でいるより心強いよ!」

コトミ「ありがとうヤマト、みんなもよろしくね!」

こうしてコトミも旅の仲間に加わり5人で旅を続けることになったヤマト達。

ベアード「そうじゃ!避難していた【モミジエリア】の民達を送り届けねば!」

ヤマト「そういやそうだ!結局【雪山エリア】の人達は犯人じゃなくて【モミジエリア】の人たちと同じように幽閉されて働かされていただけだったんだね」

レイナ「でもなんで【雪山エリア】は鎖国的だなんて言われてたんでしょうね?」

ベアード「本人達に聞いてみるかのぉ」

避難していた人たちに安全である事を伝えたヤマト達、その中に【雪山エリア】の住人と思われるモンスター達を見つけた。

雪だるま、イエティ、雪うさぎ、氷の女王

氷の女王「まずは【雪山エリア】そして【モミジエリア】の民達を助けてくれたこと感謝致します。」

雪だるま達も嬉しそうにしている。

氷の女王「鎖国的と言われている原因ですが…実はそのコの件なのです…。」

氷の女王はコトミを指していった。

氷の女王「そのコがニンゲンである事はワタシ達も知っておりましたが、昔からそのコがこの場所に封印されている事は誰にも知られてはならないと言い伝えられておりまして、ずっと情報が漏れぬよう秘密主義を守り通してきました。」

ヤマト「だから【雪山エリア】に関しての情報が全くと言っていいほど他のエリアにはなかったのか!」

氷の女王「他のエリアの民には申し訳なく思っております。」

ヤマト「今後はコトミはオレたちと旅をするから他のエリアの人達とも交流ができるってことだね!」

氷の女王「皆様さえ許してくださればですが…」

ヤマト「オレたちがちゃんと伝えるよ!だからみんなで1度【サクラエリア】に行こう!」

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