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~四季島⑤~

ー四季島 常夏エリア リゾート村 宿屋ー

ガブ「...で?2人で話ってなんの話?」

ベアード「ガブ、オマエワシらになにか隠しているだろう?」

ガブ「なんの事だい?」

ガブはココナッツジュースを飲みながら応える。

ベアード「おそらくヤマトの事だろう...。ヤマトはこの世界を救おうとしているが、オマエはヤマトにキケンが迫る前になんとかヤマトを元の世界に返そうとしている...違うか?」

ガブ「ベアードには全てお見通しって事かな?」

ベアード「ワシもどちらが正しいとは言えんがのぉ...この先ダークバロンをなんとかする事を考えるとキケンに自ら飛び込むようなものじゃ...どこで出くわすかもわからない...そんな時に本当の意味でヤマトと心を通わせて置かないと、逆にヤマトをキケンな目に合わせることになるかもしれん...」

ガブ「でも...ヤマトをキケンな目に合わせたくないんだ...もしもオイラ達の世界が消滅したとしても...」

ベアード「そうなった時ヤマトはどう思うだろうのぉ...」

ガブ「...オイラにとってヤマトは大事なトモダチだ。ホントはずっと一緒にいてほしいし、一緒にいたいよ...」

ベアード「それならナカマと協力し合ってダークバロンを、倒してヤマトを元の世界に返してやった方がいいんじゃぁないか?」

ガブ「...。それができるならそれが1番いいよ...。」

ベアード「ワシらも協力する。」

ガブ「ありがとうベアード。」

ガブ自身ずっと独りで悩んでいた事だった。

ヤマトの無事を祈りながらもヤマトといたい、葛藤する気持ちに踏ん切りがついた。

ヤマトとレイナが、部屋に戻ってくる。

レイナ「あー気持ちよかったぁ」

ヤマト「ガブもベアードも少し位入ればよかったのに...」

ガブ「水浴びは嫌いじゃないけど塩水は苦手なんだ」

ベアード「さっきココに案内してくれたモノから聞いたがプールもあるらしいのぉ...」

ヤマト「なんだ!ガブそっちいこうぜ!」

ガブ「今日くらい、いいか!」

ガブの中で悩んでいた事が吹っ切れた様だ。

ヤマト「そうと決まればレイナ、ベアードも一緒にいこう!」

4人はプールへと向かい日頃の緊張感を忘れこの時ばかりはとはしゃいだ。

ココロ行くまで遊んだ4人は宿屋に戻り今までの疲れを癒すように爆睡する。

みんなが寝静まった頃1人の影が起き上がり。

ドアを閉める音がする。


ー暗転ー

???「助けに来て...お願い...私を助けて...。」

少女の声が響く。


ー四季島 常夏エリア リゾート村 宿屋ー

翌朝ヤマトは目を覚ます。

ヤマト「よく寝たぁ!おはようガブ!ベアード!レイナ!」

レイナ「もう朝なのぉ?」

レイナが気だるそうに目を覚ます。

ベアード「起きたか、ヤマト...」

ベアードは一足先に起きていた様子だ。

ヤマト「あれ?...ガブは...?」

ガブの姿が見えない。

ベアード「ワシが起きた時には既にベッドは空だった。」

レイナ「どこに行ったのかしら?」

ヤマトはベッドを飛び出しガブを探し回る。

ヤマト「ガブー!ガブどこだー?」

途中ガブの足跡を見つけ追いかける。

ヤマト「ガブ...」

リゾート村を抜けた先【モミジエリア】にら差し掛かる崖の上にガブがいた。

ガブ「助けて...私ココにいるよ...助けて...」

ガブの様子がいつもと違う。

ヤマト「ガブどうしたんだ?」

ヤマトはガブの体を揺する。

ガブ「ヤマト...?」

ヤマト「ガブなにがあったんだ?」

ガブ「あれ?オイラベッドで寝てたハズなのに?ココどこだ?」

ガブには記憶が無いようだ。

ヤマト「朝起きたらガブの姿が無くて、心配したんだぞ!」

ヤマトはガブに抱きつく。

ガブ「なんだよヤマト、オイラは勝手にどっか行ったりしないぞ!」

ガブも満更でも無い様子で笑顔を浮かべる。

レイナ「あー!いたぁ!」

レイナがベアードの背に乗せられて追いついてきた。

ベアード「ガブ、心配したじゃあないか、どうしたんじゃ?」

ガブ「オイラよくわかんないんだ?気が付いたらヤマトがいてこんなどこだか分からないとこに...」

ベアード「なんだかよくわからないがとにかく無事でよかった。」

レイナ「リゾート村で朝ごはん食べ損ねちゃったね」

ガブ「そういえばオイラ腹へったー!」

ベアード「もう少し歩けば次の目的地【モミジエリア】じゃ、このまま進んでなにか食べるものが無いか探してみるかのぉ。」

ヤマト「さんせー!」

4人はガブのナゾを残したまま【モミジエリア】へと向かっていく。

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