わたしきれい?
夜道を歩いている時、後ろから突然誰かに抱きつかれる。恐怖のあまり声も出せずにいると、その人物はゆっくりと俺に近づいてくる
「わたし、キレイ?」
耳元でささやく声が不気味にこだまする。
「き、きれいじゃないかな?」
いや、正直キレイじゃない。
「わたし、キレイ?」
「ああ、うん。だからもう放してほしいんだけど」
「わたし、キレイ?」
「キレイだよ! じゅうぶんキレイだ!」
俺がそう叫ぶと、謎の人物は耳元でこうささやいた。
「……ホントウ?」
「ああ!きれいだ!」
「ホントウ?」
「ああ!ホントだ!」
俺がそう叫ぶと、謎の人物はようやく俺から離れてくれた。
「わたし、キレイ?」
「……まぁ、きれいなんじゃないですかね、はい、(こっわ!こいつこわい!きれいとか 顔見てないのにわかんないって!)」
「わたし、キレイ?」
「か、かわい……?」
「わたし、キレイ?」
「う、うん。めっちゃきれい」
謎の人物はそう聞くと嬉しそうに闇の中へと消えていった。
「……ふぅ、なんだったんだいったい……」
ホッと胸を撫でおろすと、俺は再び歩き出した。
「、、、、あれ?ここ
_____どこだっけ?」
男はどこかに迷子になってしまいました。
「ここ、どこだ?、、、、、駅?きさ、、、、?ん?」
おとこはえいえんとそこをさまよいました