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流れ星が願い事をしてきた。  作者: スルメ串 クロベ〜
9/29

7

前回のあらすじ

主人公、女の子から一緒に帰ろうと誘われる

「…。」

「…。」


…どうしよう。断れなくて一緒に帰ることになった。まあそこまではまだいいんだけど…


会話が全くなくて気まずい!


周りが会話を楽しみながら下校している中、無言でうつむき気味に歩いている僕ら。

テンションの落差で風邪ひくわ!なんか周りも、僕らを避けて歩いている気がするし。


…いや、しっかりしろ。こういう時は男の僕が話題を振って、場を盛り上げるべきだろ。

話題…話題……いい天気ですね?…いや、ダメだろ。

とにかくなんでもいい、とりあえず話しかけて場を温めないと!


「「あの…っ!」」


あー!なんでこういう時って、同じタイミングで話し出しちゃうかなぁ!

ますます気まずくなっただけじゃん!望月さんもさっきよりうつむいちゃってるじゃん!

どうする…どうする…!僕の持ってる話題カードは、天気ぐらいしかない意☆味☆不☆明なデッキだぞ!

…だけど、せっかく一緒に帰れたんだ。もしかしたら、友達になれるかもしれない。ここは勇気を振り絞てっ!


「…あの、星乃さん。」

「は、はい!なんでしょうか!?」

「あの、そこまでかしこまらなくても…」

「あ、あはは…そうですよね。ごめんなさい…」


…女の子に気を使わせてしまった。すみません、チキンで…


「…今日は、本当にありがとうございました。」

「え?あー…いや気にしないでください。」

「いえ、私が忘れ物をしたのが悪いんです。それなのに、教科書を貸していただくだけでなく、その身代わりまでさせてしまいました。本当にごめんなさい…」


そういって、深々と頭を下げてくる。

正直そこまで、謝ってもらう事でもないと思うのだけど、それを言っても彼女は納得しないだろう。

ここは彼女の意思を尊重してあげるべきだ。


「分かりました。でも、誰にでも失敗はあると思いますから、次気を付ければいいんですよ。」

「…すみません。」


ちょっと偉そうだったかな?けど、こうでも言わないとずっと謝ってきそうだしなぁ。

……あっ!ここで話題をつなげれば、沈黙にならないのか!賢さが 1 あがった。

よ~し、ここは小粋なギャグで場を和ませて…


「大丈夫!僕なんて、入学二日目で生徒指導室に行ったんだよ?それに比べれば忘れ物なんてかわいい失敗さ!はっはっはっ!は…はは…」


自分で言ってて悲しくなってきた。普通に考えて、そんなのなんの自慢にもならない。むしろ汚点だよ!

あー、やっぱりなれないことはするものじゃないよ…


「……。」


ほらぁ!ポカーンとしてんじゃん!

完全に話題ミスってるよ!Badコミュニケーションだよ!好感度下がってるよ!


「ふふ…」

「…へ?」

「あっすみません、笑ってしまって。…励まそうとしてくれたんですよね?ありがとうございます。」

「……。」


そう言って微笑む彼女は…すごく可愛かった。

いつもの様に、にらみつけているような感じはなく、目を細めて笑っている彼女は本当に可愛い。


「ふぇっ?!い、いきなりなんですか!?」

「え…あっ!もしかして声に出てた?!い、いや違うんだよ!いや可愛いのは本当なんだけど!学校で見た時とは違った可愛さと言うか…!笑顔が素敵で!その!…えっと…ごめんなさい。」

「……。」


はい。完全にやらかしました。僕が戦犯です。誤爆王ですよ。

完全にそっぽ向かれてるよ。見えない壁がそこにあるよ…


結局その後は会話もなく、望月さんを駅まで送って別れた。別れ際まで、僕のこと見てくれなかったよぉ…ぐすん…

ちなみに駅は、僕の家とは距離があったけど、そこまで遠くない。せいぜい20分も歩けば帰れるだろう。反省会をするのに丁度いい。


それにしても、誤ってる時の姿勢や言葉、きっちりとした身だしなみを見て思ったけど、望月さんはすごく真面目な子だ。…すごく美人だし。

きっと教科書を忘れたのも、昨日予習していたからかもしれない。…目つきはすごく怖いけど。


でもなんであんなに睨んでくるんだろう?喧嘩を売られてるわけじゃないってのは分かる。

眼鏡をしてるから、視力が悪いってこともないと思うんだけど…分からん。

あー最後は本当に失敗した!なんで言っちゃったかなぁ。あれじゃあ、口説いてるみたいで印象悪いだろうなぁ…はぁ…


…でも楽しかった。女の子と2人で帰るなんて、中学の時以来だ。

出来れば仲良くしたい。学校でも話してくれるといいんだけど…さっきの失敗が本当に悔やまれる。

そんな嬉しさと、少しの後悔が入り混じった僕は、ため息をつきながらとぼとぼと自宅へと帰った。

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