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流れ星が願い事をしてきた。  作者: スルメ串 クロベ〜
8/29

6

あらすじ

主人公、ボッチのおかげで難を逃れる。

朝から望月さんを観察していたけれど、収穫はなかった。

そもそも、見てるだけで願い事なんてわかるわけない。

あえて気づいたことと言えば…僕と同じで、一人でいることぐらい。


時折、クラスの女子が話しかけようとしているのは見かけるが、なぜか話しかけずに去っていく。

その理由はおそらく、彼女の目つき。目元にしわができるほど、相手をにらみつけている。

…どう見ても、喧嘩を吹っ掛ける不良だ。あれじゃあ、避けられるのもしかたない。

でも喧嘩を売っているようにはみえないんだよな。喧嘩を売りたいわけじゃないのに、どうしてあんな目つきを…一人が好きなのかな。


そう考えていると、チャイムが鳴る。

今日の最後の授業。科目は現代国語だ。

現国は割と好きだ。小説とかよく読むから面白い。


ノートと教科書を用意していると、望月さんの様子が視界に入った。

カバンと机の中を交互に見て、何かを探している。

…なんだか慌ててるような…もしかして、教科書忘れた?


「もしかして…忘れっ…」


どうやらそうみたいだ。小声で話す言葉が聞こえてきた。

こういう時は、机をくっつけて見せあうべきだよね。うん。ところで…

…どうやって声かければいいんだろう。

そうこう考えているうちに、先生が教壇に立っていた。


挨拶を済ませ、授業が始まる。

ちらりと隣を見ると、うつむいてしまっている望月さんがいた。

そこで気づいた。彼女が瞳にうっすらと涙をためていることに。

……僕は、


「……きょ、教科書忘れたの?」

「え?」


周りに聞こえないよう、小声で彼女に話かけていた。若干声が上ずった気がする。

やばい、言葉が出てこない。…落ち着け…ここは、『よかったら、一緒に見ませんか?』が正解だ。

よ、よーし…


「よ、よかったら…どうぞ…」


そういって僕は…教科書を彼女に渡していた。

ちがうだろぉーーー!!!渡しちゃダメじゃん!一緒に見ませんかでしょ!

正解の言葉は分かっていたのに、出てきたのは別の選択肢。

これが失敗だってのは分かる。渡された彼女だって、困惑してるじゃん。


「え…あの…でも…!」

「そこの2人。授業中ですよ?私語は慎みなさい。…それと、星乃君。教科書は?」


やべー気づかれた。でも今更返せとは言えないし…

もうここは、忘れたのは僕ってことにしておこう。


「あーえーっと…すみません、忘れてしまって…」

「…では隣の人に見せてもらいなさい。」

「はい、すみません…えっと、というわけで…見せてもらってもよろしいでしょうか。」

「これ元々もあなたの…いえ…何でもありません…」


何か言いかけたが、怒られたこともあり何も言わず僕に教科書を見せてくれた。

それから、授業が終わるまで僕らは黙って授業を受けた。

気まずい時間が流れ、授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。


「今日はここまで。しっかりと復習をするように。日直。」

「起立!礼!」

「…ふー。」

「あ、あの…」

「ちょっと早いが、ホームルーム始めるぞー。終わったら帰っていいからなー。」


授業が終わり、机をもとの位置に戻す。なんとか乗り切った…

すぐにHRが始まってしまい、望月さんと話す機会がなかった。

先生の話も終わり、クラスのみんなも帰る準備を始める。


…僕も帰ろう。多分家でステラが、お腹をすかせてるし。

急いでカバンに荷物を詰め、帰ろうとした時。


「あの!」

「うわぁ。」


望月さんに服をつかまれた。

なんだろう…彼女を見ると、教科書を差し出していた。

あっそうだ教科書。先生の話中、ずっと今日の献立考えてて忘れてた。


「こ、これ!え…っとあり、ありが…とう。その…」

「いや、気にしないで。ほら!困ったときはお互い様というか…その、とにかく気にしなくていいから!」

「あっ…」


なにか言いたそうにしていた彼女から、教科書をひったくるように受け取り教室から出て行った。

…あーしまった。これをきっかけに、仲良くなれたかもしれないのに。

そんな後悔を背負いながら、下駄箱から靴を取り出していると、


「ほ、星乃君!…ま、待って…はぁ…はぁ…」

「…ん?って望月さん?」


望月さんが、息を切らせながら僕に声をかけてくる。

どうやら、走って追ってきたようだ。

何かを言おうとしている彼女。僕はそれを黙って待つ。


「あ、の…いいいいっしょに…帰りませんきゃ?」

「え、あうん…はい。いいですよ。」


顔を真っ赤にしてそう言ってくる彼女の言葉を、断ることなんてできなかった。

というより断り方を知らない。いやここで断ったら、明日から絶対気まずいじゃん…断れないでしょ。

…後、最後噛んでいたのは、聞かなかったことにしておこう。

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