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前回のあらすじ
入学二日目で、指導室送り
「…そろそろ機嫌直してほしいのじゃ。」
「…もぐもぐ。」
「本当に悪かったのじゃ!だから!わしにもそのはんばーぐ食べさせてほしいのじゃ~!」
その言葉を無視して、僕はハンバーグを完食した。
それを見て何か喚いていたけれど、全部無視。もやしをあげただけでも感謝してほしい。ちゃんと味付けもしてあるから、おいしいと思うし。
というかさぁ…
「君いつまで家にいるつもり?」
「…お主が星の欠片を集め終わるまで、ずっとじゃが…」
「じゃあその間の食事は僕が作らないといけないわけ?」
「そうじゃの。」
「…はぁ、あのさぁー僕学生なの。社会人じゃないから、少しでも節約したいんだよ。なのに君の分の食事を作らなくちゃいけないの?本気で?」
「そうじゃ!よろしく頼む!」
「返事だけはいいね!?」
ため息をつきながら洗い物を進める。
昨日から何度か会話して分かったけど、こいつ割と話が通じないやつだな?
できればさっさと出て行ってほしい。…こいつといると、ろくな目に合わなそうだ。
「そう邪見にするでない。わしをここに置いてくれれば、お主にもメリットがあるのじゃ。」
「…ちなみにどんな?」
「美少女と一緒じゃ!どうじゃ嬉しいじゃろ?」
「僕お風呂入ってくるから。」
「無視?!なぜじゃー!うれしいじゃろー!」
突然湧いて出た謎の幼女と一緒とか、嬉しいわけないだろ…
これ以上の口論が面倒なので、口には出さずお風呂へ。
お風呂はいいぞぉ。誰にも邪魔されず、一人で、豊かで…
「おーい小僧!冷蔵庫のアイス食べてよいのかー!」
「…はぁ…勘弁してよぉ…」
まだ入って5分しかたってないのに邪魔された。
自分の家なのに、心休まる場所なんてなかったよ…
「お主の分も出しておくのじゃ!早くあがってこーい。」
…まあ、悪いやつじゃない。それに話し相手がいた方が退屈しないだろう。
やれやれといった感じで、急いで体を洗ってお風呂から出ることにした。
「それで君はまた、僕のベッドで寝るのね。」
「当然じゃ。」
威張り腐って自分の場所だと主張せんばかりに、ベッドを叩いている。
埃舞うからやめてクレメンス。
「なにが当然なのか分からないけど、明日は僕が使うから。」
「えぇー…」
「朝食無しにするよ?」
「わ、わかったのじゃ。仕方ないのぉ…」
短い会話を交わし、明かりを消す。
僕は今日も予備の布団で寝ることに。…次の休みには、この布団干そう。
…はぁ、明日どうなるかなぁ。今日の惨事を思い出し、明日のことを考えると…憂鬱だ。
「…悪かったのじゃ。今日、いきなりおぬしの学校に行って。」
「…その事はもういいよ。でも、同じことはしないでね?」
「うむ、わかったのじゃ。それとな、わしをここに置いておくメリットの話じゃが…」
「僕にとってはメリットじゃないね。…友達はうらやましがりそうだな…」
「…もうひとつメリットがあるのじゃ。じゃが…」
「ふぁわ…別のメリットって?」
眠気を押し殺しながら、彼女の話を聞く。
…でも、待ってても一向に返事がない。
「…ねえ?聞いてる?」
「ぐすかー!すぴー…すぴー…」
「…寝てるやん。」
気持ちよさそうに寝る姿を見て、僕も寝ることにした。
…明日本当に大丈夫かなぁ…
みんなに知っておいてほしいことがある。
それは、
元々ボッチの奴が何かしても、言ってくる奴なんていないってことだ!
いや~昨日の心配が嘘のように、何もなかったよ。…ちょっと悔しい。
だってこういう時って、誰かが話しかけてきて…
『おもしれー男。俺と友達になろうぜ。yourmyfriend…』
って流れだと思っていたのに!今日も今日とて、ボッチだよ畜生!
まあ、何事もなくてよかったと思っておこう。
そうやって一安心していると、隣の席の望月さんが席に座る。
それと同時に、僕の腕輪が光りだす。…本当に誰も気づいていない。
話には聞いていたけど、実際に起こると不思議な感じだ。
で、これが光っているってことは、今朝言われた通り望月さんが欠片を持ってるってことか。
それで、彼女の願いを叶えると、欠片が回収できるんだっけ。
どうにかして、望月さんから願いを聞き出さないといけない。…挨拶すらしたことない相手から聞き出すのって、ハードル高すぎじゃない?
…とりあえず今日一日様子を見てみよう。何かわかるかもしれないし。
これは決して、問題を先送りにしてるわけじゃない。…だって、話しかけられないんだもん…くすん…
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