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流れ星が願い事をしてきた。  作者: スルメ串 クロベ〜
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23

前回のあらすじ

主人公女子を土下座させた(相手が勝手にやった)せいでブチぎれられる

お昼のチャイムが鳴り、望月さんと獅子堂さんを連れていつもの場所へ。

…向かおうとしてるんだけど…


「えっと、何をしてらっしゃるんでしょうか。」

「いないわ。ここには誰もいない。」


なぜか獅子堂さんが机の下に引きこもって出てこない。周りの人も何事かと、彼女を見ている。

望月さんに引っ張ってもらったけれど、とんでもない力で机の脚を掴んで離さない。ゴリラかな?

いやどちらかというと、小さい体も相まって猫のようだ。これ僕が触ったら絶対ひっかくよね?もしくはかじられそう。


「いやあの、見えてるんだけど。それにさっきまで目の前で授業受けてたじゃん。ほら、リクオとお昼食べに行くよ。」

「いーやーよ!まったくしゃべったことないのに、いきなりお昼を一緒になんて。超えるべき段階をどれだけすっ飛ばしてるのよ!」

「でもそうしないと踏み出すことすらしないでしょ?」

「うぐ…で、でもどんな顔して食事すれば…」

「笑えばいいと思うよ。」

「シ〇ジ君?!」


その後も嫌がる彼女を何とか引っ張り出そうとするが出てこない。

どうしたものかと望月さんと顔を見合わせていたら。

すると。周りの視線に気づいたのか、顔を赤くした状態で出てきた。うん、知ってた。

そりゃあれだけの醜態をこんな場所ですれば、恥ずかしくて出るしかないよね。

恥ずかしそうにする彼女の手を取り、いつもの場所へ。リクオはすでに来ていた。


「おまたせ。」

「おう。ん、そいつは?」

「紹介するね。僕と望月さんの友達で、獅子堂さんって言うんだ。ほら。」


望月さんの後ろで小さくなっている彼女を前に出す。

さて、お手並み拝見。本人は無理とか言っていたが、自己紹介ぐらいはできるだろう。うん、できてくれないと困る。


「わ、わわわわわたしは…スゥー…………ガガ…」

「望月さんかな?」

「星乃君?!た、確かに私よくこうなりますけど!」

「……帰りたいよぉ…」


そうつぶやき、光のない泣きそうな目で空を仰ぎ見ている。

あっダメそう。完全に心折れてるよ。現実逃避してるよあれ。

ふぅ…仕方ない。ここは僕が手を貸してあげようじゃないか。


「あ~ごめんね、ちょっと緊張してるみたいでさ。彼女リクオの事がす」

「っふ!」

「げふっ!?」


突然腹部に激痛。スナイパーか?

見てみると、獅子堂さんの肘が突き刺さっていた。な、なじぇ…

お腹を押さえていると、獅子堂さんが僕を引っ張って離れたところへ。


「今…何を言いかけたのかしら?」

「し、獅子堂さんがリクオの事好きだって…」

「馬鹿なの?ねえ馬鹿なの!?」

「でも好きでしょ?」

「そ、そうだけど!いきなりすぎるでしょ!?それをあの場で言われたら、私はどうすればいのよ!」

「自分に好感を持ってくれてると思って、仲良くなれるんじゃ…」

「そんなわけあるかっ!」


えー。自分の事好きって言ってくれる人なら、そうなんだ嬉しい。これから仲良くしてね。ってなるんじゃないの?僕はそう思うんだけどな…


「とにかく!あなたは余計なこと言わない事!」

「…そもそも獅子堂さんがちゃんと喋れば問題ない」

「なにか言ったかしら!?」

「いえなにも。」


緊張した面持ちで、2人のところへ戻る。獅子堂さん手と足が同時に出てるんだけど。


「どうかしたのか?」

「いやちょっと相談をね。…ほら獅子堂さん自己紹介。」

「わ、分かってるわよ。…わ、わたしは…し、獅子堂…です。その…」

「獅子堂か。俺は大我陸、よろしく。」

「う、うん!よろしく!」


たどたどしいがちゃんと自己紹介ができているようで一安心。

後はゆっくりお昼食べながら、仲を深めてい行けばいいかな。


「大我君はどんな子が好みなの!?」

「「獅子堂さん!?」」


突然すぎるカミングアウト!さっき僕に言った言葉は何だったんだ?!

あまりの衝撃に望月さんも驚いている。


「好み?…考えたことないな。」

「あっ普通に返すんだ。」

「それじゃあ好きな人とか!」

「獅子堂さんストップです!ステイです!」


よかった、リクオが天然で。

その後も何度かハジケた質問をしかけていたが、そのたびに望月さんがフォローしていた。

それなりに楽しい昼食だったし、初回は成功だろう。

そう思い、教室への帰り際にねぎらいの言葉をかけようとしたら、


「死にたい…もう早退する…おうちでゲームする…ゲームは私を裏切らない…心のオアシス…」


そう言って保健室へと歩いて行った。

その戦場帰りのような背中を見て、僕は敬礼せずにいられなかった。よく頑張ったよ…うん。

…あ、転んだ。

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