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改めて、この作家さんのSNSホーム画面に戻る。やはり、私の作品を拡散して下さった方同様に、他の作家さんの作品を数多く拡散していた。そこにはやはり多くのメジャージャンル。そして一目で本の内容が分かるようなタイトルだった。
.......難しいよなぁ.......。アイスと言ったらバニラ、紅茶と言ったらダージリン、ラノベと言ったら異世界転生、転移の今の世の中で、純文学を書いて読んでもらうのは。
「どした?」
「あぁ。拡散されて流れてきた作家さんの小説読んでたんだよ」
次の時間は私も も空きコマだった。だからゆっくり話をしている。苦笑いを浮かべる私の顔を見たあと、液晶を覗き込んだ。それを見て黙って頷くと、乱暴に椅子に腰掛けた。考える余り、他の行動がぞんざいになっている気がする。
「私的には好きな文学的小説なんだけどさ、やっぱりポイントに低くって.......。思わず感情移入しちゃったよ」
「好きなら評価すれば良い。あたしがあんたの作品を評価するように。なんせスマホを超えれば匿名だ。そう言うの、気楽だろ?」
自分の行動を億劫がるのを理解してか、詠利はいつも静かに背中を押す。その好意に感謝して、また、マイナーでありながらも投稿してくれた作者さんに経緯を払い、黙って星を入れた。
なろう系 って言われている通り、やっぱり凄くメジャーなんですよね。言葉が出来てる時点で。
暴言、ご批判を言うわけでは無いのですが、個人的に匿名の方が気が楽な方です。
仲良くなると、イメージ崩さない為に必死になってしまうので。そうすると真っ当な評価さえ出来なくなる気がするので。