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ぼくたちと家族ごっこしない?

作者: 七瀬
掲載日:2020/11/14





ぼくは、ずっと1人だった。

ぼくの本当の家族を知らないし会った事もない。

ぼくは、両親から捨てられたんだ。

気がつけば? 親戚でもない知らない人たちの所で

ぼくは育ててもらった。




・・・ぼくがお父さんと呼んでいる人から聞いた話。

ぼくが、赤ん坊の時にお父さんがぼくを拾ったんだって。

悲しそうな顔で、ぼくは“ウギャーウギャーウギャー”と

泣いてて、可哀想に想ったお父さんがぼくを抱きかかえて

家に連れて帰ってくれたと話してくれた。

ぼくの名前は、よく泣く子だったからギアーだ!

お母さんと呼んでいる人は? お父さんの恋人? どういう

関係なのか分からないけど。

物凄く、二人は仲がいいよ。

ただ、【籍は入れてないようだけどね】

それと、ぼくより半年前にこの家に居るお兄ちゃん。

ぼくよりも10個上のお兄ちゃんなんだ!

お兄ちゃんは、物静かで本ばかり読んでる子供だから。

ブック兄ちゃんって呼んでるんだよ。

それと最近、新しくこの家に来た女の子がいるんだ。

ぼくより、2つ下の女の子。

かなりワガママで、世話が焼く妹だけど? 僕にとって初めて

の妹だから、何でも許せるんだ。

妹からは、“お兄ちゃん2”って呼ばれている。

まるで、本当の家族のように仲がいい家族なんだよ。




ぼくたちは、誰一人血の繋がらない家族だけど、、、?

それでも、ぼくたち家族に隠し事はないんだ!

お互いを想い合っている家族だと思う。

血が繋がってたって! 通じ合っていない家族なんて

山ほどいるよね。

ぼくたち家族は、どんな家族よりも深い絆で結ばれてるんだ。



『ねえねえ、お兄ちゃん? 欲しい物があるんだけど?』

『うん? 何が欲しいだよ!』

『ウサギさんのぬいぐるみ。』

『妹のちびすけにプレゼントしたいのか?』

『・・・ううん。』

『確かに、ギアーの初めての妹だもんな~! 何かプレゼントを

あげたい気持ちは分かるよ。』

『じゃあーお願い!』

『いいよ、買ってやるよ! 俺の仕事が終わった後に一緒に買いに

行こうな!』

『うん!』





ブック兄ちゃんは、僕にとって尊敬できるお兄ちゃんだよ。

絵に描いたような理想のお兄ちゃんだ!

ぼくも妹に、ブック兄ちゃんみたいに尊敬されるお兄ちゃんに

なりたいと思ってるんだ。

そうなれたらいいけどね。

ブック兄ちゃんは、頭もいいし! どんな仕事も覚えるのが早い。

今の仕事も、お父さんの知り合いの人の紹介で入った仕事だけど?

後から入ったブック兄ちゃんが優秀過ぎて、他の従業員の人たちも

タジタジらしい。

だから、入って3ヶ月も経たないのに給料が少し多くなったって。

それに、ブック兄ちゃんだけボーナスも出るらしい。

そのお金で、ぼくの欲しいウサギのぬいぐるみを買ってくれるんだ。

ぼくたち兄妹は、物凄く仲がいいよ。

本当の血の繋がった家族よりも仲がいいかもしれない。

お父さんもお母さんも、ぼくたち兄妹の事を本当に大事にしてくれるしね。

ぼくは例え、“家族ごっこ”の家族だとしても、、、。

この家の家族の一員になれた事を、本当に本当に幸せだと思っている。

こんな家族は、他にないってぼくは断言できる。

それに、また新しい家族になる男の子がやって来るんだ。

ぼくにとって、また初めての弟ができるんだよ!

ぼくも、ブック兄ちゃんみたいに! 自慢できるお兄ちゃんになりたい

から頑張らないといけないと思う。

いつでも、頼れるお兄ちゃんにぼくもなりたい!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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