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冬が別れを告げるかな

作者: 大和階梯

遠き夜風も 鋭き寒波も

いずれは柔らかき春の日を

包む桜の舞となり

君に別れを告げるかな



離るる心と 寄る心

引き寄せ引き留む その声に

ただ吹き寄せる 春の風

君に別れを告げるかな



いまだに白き 峰を見て

想いあくがる その姿

その白を消す 風となり

君に別れを告げるかな



ただ横に立ち 美しく

壊れずにある その体

震わす風は やがて止み

君に別れを告げるかな



多くを照らす (ともしび)

降る雪を焼く その影に

立ちたる姿は 溶けかけて

君に別れを告げるかな



遠き星を 恃みにて

白い息吐く その肌が

夢を遠くに 追いかけて

君に別れを告げるかな


人を拒みし 曇天が

凍てつく刃を 投げかけて

未だに聞けぬ かの美女の

向かふなる場所も その心も

まだ明かずしてーー



君に別れを告げるかな


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[一言] 屋根と左の戸の失せし 石の祠に差す月の 夜に落ちたる花椿 君に別れを告げるかな
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