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終末瓦礫世界剣風録 MIGRATORY BIRDS  作者: 黒周 ダイスケ
序説
3/5

良い終末を!

 ここではないどこかの世界。


 その禁断の戦争は、世界の在り方に深刻な変化をもたらした。


 およそ五十年前、二つの大国である“帝国”と“連合”の間で起きた『召喚大戦』。それは人工魔法生物や召喚魔法が多用され、世界全土が巻き込まれた未曾有の戦争。

 

 異能力を持つ転生者、世界を救う救済者。おそらく召喚者達はそういったものが現れるのを期待していたのだろう。だがそんなモノは一人として現れなかった。作り出された次元の歪み“ホール”から生み出されたのは異形の怪物“異次元獣”、そして無数のガラクタだけ。

 やがて異次元獣や魔法生物達は敵味方の区別なく人々を襲いはじめ、戦争もまたどちらの勝利ともなく終わりを告げた。


 そして現在。

 度重なる召喚魔法の使用により開かれ続けたホールは人間達の制御を失い、各地でランダムに開きだしていた。暴走した魔法生物が跋扈し、異次元獣やガラクタが無作為に出現する混沌と破滅の世界。

 人々は、自らの犯した過ちによって衰退の危機に追い込まれていた。


 ゆっくりと、やがて滅び行く世界――誰が呼んだか“スクラップ・ヤード(がらくた置き場)”。


 そんな荒野に現れた正体不明の存在、ワタリドリ。

 彼女達によって、世界の片隅でいくつかの物語が始まりを告げる。

 静かに。まるで蠢くように。


 この世界はもうじき終わる。それでも人類は運命に抗おうと足掻く。

 それを逞しさととるか愚かととるかは、今は誰にも答えられはすまい。


 それでは皆様、良い終末を!

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