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プロローグ

(前書きって何をかけばいいのだろうか……)

父は偉大な魔法使いだった。

子供だった僕でも父がかっこいいことはよく分かっていた。街を歩けばあの人の息子、と言われていた。自分の父親の顔を新聞で見るのは面白かった。

僕はあまり父を頼らなかったが、もちろん父の事が大好きだった。向こうもそれを分かっていたようで、適度な距離で僕を見守ってくれていた。

そんな平和で優しい日常が途切れたのは12のときだったか。

その日は魔法習得の本に夢中になって夜中まで起きていた。寝ようと思ったときには東がほんのり明るくなっていた。

いきなり父と母が険しい形相で走ってきた。何が会ったのか分からず外を見てみると、家を大きな魔方陣が囲んでいて。



強い衝撃を感じた次の瞬間には、そこは村の治療所だった。

目の前には僕の目覚めを静かに喜ぶ人がいて、右のベッドには泣きながら微笑む母がいて━━

左には顔に白い布をかけられた父がいた。



父の葬式には数えきれない程の人が来ていた。たくさんの泣く人を見てさすがに泣くのを我慢することはできなかったが、声を殺すことはできた。終わり際に警察の人が犯人が捕まったことを知らせてくれた。街の人たちが仮の住まいを用意してくれた。



仮住まいの家から出発して家の跡地を見て久しぶりに学校に来た。みんなが笑顔で待っていてくれた。知らない子からも応援された。とりあえず嬉しくなって、また泣いてしまった。



久しぶりの学校の事を母に話しながら夕食を待っていたとき、魔法の練習をしようとした。

そのとき、初めて魔方陣が展開できたのだ。とても嬉しくなったが、その感情は一瞬のうちに消え去った。



あの日に見たものとは違うのだが、魔法をつかうための魔方陣。



家族を傷つけ、父を殺した凶器。



恐ろしくなってすぐに魔方陣を消した。母がどうかした?と聞いてきて、何でもない、と答えた。けれどまともに食事が喉を通ることはなかった。



━━僕はこの世界で魔法恐怖症になってしまったのだ。

どうも、桜田舞優奈です。作品を読んで頂き誠に嬉しいかぎりです。ありがとうございます。

……まあ、プロローグですのでね、あまり長くしないようにしないと。

とりあえず、勢いでプロローグ描きましたが、飽きないようにぜんしょします。ほんと、だよ、うそ、つかない。

そっ、それでは次の作品で会えることを願っています!

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