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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
異世界に迷いこんだ者達
63/71

招集

何とかできましたー!



PV8000越えました!ありがとうございます!



朝になるといつの間にかハクさんは既にベッドについて眠っていた。どうやら僕等が寝ている間に帰ってきたのだろう。ハクさんは少し遅い起床で眠そうだった。


一方僕はと言うと……。


「うぐっ……かっ身体が……」


絶望的にも酷い筋肉痛と倦怠感に襲われていた。


多分、というより確実に昨日の特訓の影響だろうね。倦怠感は魔力をつかったからだろう。こんな倦怠感は生まれて初めてだ。……これはやばいよ身体が全然動かない。


「……悠どうしたんだ?」


心配そうな表情をしたハクさんが覗き込んでいた。


「なんか……筋肉痛と倦怠感で……身体が動かないです……」

「きゅい?きゅい?」


横でギンが大丈夫?みたいに声をかけてくれる。ほんとこの子いい子だ……。


「そうか、なら俺が治してやる。……それにちょうどこれを持ってるからな」


するとハクさんはあるものを取り出した。


それは長方形の紙で何やら複雑な紋様が黒く描かれている。何だか陰陽師が使いそうな札だね。


「それは?」

「陰陽札だよ。ある陰陽師が開発した物でね。様々な札があるだがこれは癒しの札と呼ばれる種類の札なんだ。」

「えっ!?陰陽師ですか?……ハクさんも陰陽術使えるんですか?」

「陰陽術はわからないが陰陽法は少し使えるぞ」


まさかこの世界には陰陽師がいるなんて……。


「これを張れば治るだろう。悠、脱がせるぞ」

「はっ!?」

「身体が動かないんだろ?なら代わりに張るぞ」


ハクさんに『脱げ』なんて言われるとビックリするよ!いや只僕の頭が可笑しいだけだよね?


「とりあえず、布団を剥がすぞ……って……」

「あっ……」


男って朝になると……生理的な現象で……その、あれだよね?元気になっちゃうよね?……思いっきりハクさんに見られちゃったよ!最悪だよ!


「……えっと、なんだ、特に何処が痛いんだ?」

「きゅい?……(つんつん)」


ギンさんや、お主は無知かわからんが僕の元気な息子をつつくのをやめてくれないか?地味に響いてるし……何より恥ずかしいっ!


それに特に痛い場所は……股関節だよ……神は僕を見捨てたんだ……。


大丈夫だ、問題ない。んなわけないでしょ、問題だらけだよっ!


「何処が痛いんだ?」


……でもこのままじゃ動けないし……言うしかないか。


「……えっと、その、……こっ股関節が……凄い……痛い……です」

「わかった、じゃぁ脱がすぞ」

「ふぁっ!?」


僕はハクさんに介護をされながら恥ずかしい場所に札を張ってもらった。ついでに他に痛いところも札で全部張ってもらったわけなんだけど……もう、僕の身体の隅々まで見られちゃったから……もうお婿に行けない。僕は赤面しながら更にハクさんに対して胸のドキドキが止まらなかったのだった。




~~~~~




癒しの札を身体中に張ってもらった後、約10分位で筋肉痛と倦怠感が無くなった。凄いよこの癒しの札!


「さあギルドに行くよ。マグナ達は先にいってるからね、速く行かないと」

「何かあったんですか?」

「ああ、何やらここに滞在しているクランとソロの冒険者がギルドに招集されてな。」


招集?何か起こったのだろうか?


「多分だがモンスターが出たんだろうね。それも高ランクの。」


その言葉に思わず唾を飲んでしまう。高ランクのモンスターか……僕なんかじゃ足手まといだろう。


「とりあえず悠も来てくれないか?」

「わかりました!」

「きゅい!」


僕は即答する。確かに無力かもしれない。でも何か、何かできることが一つでもあるかもしれないだろう。


僕はバジリスクの卵を抱えてハクさんと共にギルドへと向かうのだった。





~~~~~





ギルドの広い会議室の中、数多くの冒険者がいた。クランのリーダーらしい人は会議の中心にある大きな円テーブルの周りにある椅子に座っている。ハクさんは遅れて椅子に座わり両側にはマグナさんとクレハさん。それ以外の『アルティリナ』のメンバーは後ろにいる。僕ももちろんそこにギンとバジリスクの卵を抱えて立っている。


総勢約60名。椅子に座っているのはハクさんを含めて12人その横、後ろには数人のメンバーがいる。ソロであろう人達もテーブル近くにいた。


何だか凄い緊張感がある。殆んどの人がその場で誰かを待っているのだが全員が黙ったままだ。だがそれはリーダー以外なのだ。ハクさんを含めた12人のクランリーダーが何やら話していた。だからと言って楽しい話をしているわけではないみたいだ。ソロの冒険者とも話しているみたい。



すると奥の扉から一人の人物が現れた。



その人物は平安時代の衣服の様な服を着ているが頭には何もつけてはいなかった。容姿は中性的で男性か女性かはわからないが何処が優しそうな人物だと感じる。傍らにはトーカさんと魔族であろう女性がいた。何故魔族かとわかるかというと青白い肌に頭から左右に捻れた小さな角が生えていたからだ。the 魔族という感じだがラノベ等の異世界系の様な凶悪そうではないだろう。勘だけど。


「朝早く呼び出してすまないね。」


声も中性的で余計にわかりません!


陰陽師は円テーブルの近くに来るとここに呼び出されたクラン、冒険者達を見渡し確認するとあることが告げられる。



「この街にSSランクのモンスター、『グラトニークロコダイル』が迫ってきていると捜索隊から連絡があった。」


あっ大丈夫かな僕。












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