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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
異世界に迷いこんだ者達
59/71

安息の眠り

……何でこうなってしまったかわかりません。



気づくといつの間にかこんな感じになってしまいました。


何でだろ?





今回はBLっぽくエロいです。


それが駄目な方は急いでバッグしましょう!



読んでいる途中で不快感等があればバッグしましょう!



これは読まなくてもいいかもしれません。







本当にいいですか?





ではどうぞ!


暗い闇の中、僕は只一人佇んでいた。


「ここは……?」


辺りを見渡しても闇、闇、闇。


その暗闇は何処までも続いていてそこから抜け出せる様な感じではない。



ーーーグルルルルゥ……。


「えっ何?」


その低い唸り声は明きからに敵意のある……いや、腹を空かせた何かが僕を狙っている様な声だ。


僕はロボットの様に声の方向へと向いてみると何か鋭い目と目が合ってしまう。その目はだいぶ離れた場所にあったがその目は遠くからでも爬虫類の様なものだと理解する。


「(何……何なの、あれは……はっはやく逃げなくちゃ……!)」


その何かから逃げ出そうとするが震えた足を動かそうとするとその足元には何かの液体が流れていた。


「えっ……水?」

ーーーグルルルルゥ……。

「ひっ!?」


僕はその何かの声に驚いて逃げようとするが恐怖で足が石の様に固まっていた。あの訳のわからない何かが確実に僕の方へと近づいてくる。


その狙う恐ろしい目は恐怖で染まっている僕を嘲笑っているようだった。


「いっ……いゃだぁ……」


必死に逃げようと足を動かそうとしても身体が金縛りの様に完全に動かなくなってしまった。


ーーーグルルルルゥ。

「ひっ!?いっ嫌だ……いっ……あ!?」


思わず尻餅をついてしまう。


迫ってくるその何かはようやくシルエットが見えてきた。


巨大なワニだ。


あのワニは確か『グラトニークロコダイル』と大将軍が言っていた。


何でこんなところに?


そのグラトニークロコダイルは僕を簡単に丸のみされてしまいそうな大きな口を開けて迫ってくる。


「何で身体が動かない!?何で……嫌だぁ……怖いよぉ……」


だが無情にももう目の前にその口はあった。



「(怖い…………










怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い)」


僕は絶望の中、恐怖心で埋め尽くされてしまう。


あぁ、何で気づかなかったんだ……。


ここは異世界、そしてこの世界では日本の様に安全ではないと言うことを。


「(誰かぁ……助けて……助けてよぉ……。もう……嫌だぁ……誰か……)」


僕はふとハクさんの顔を思い浮かべてしまう。


僕は天にもすがる様に願う。


「(ハクさん……助けて……ハクさん……)」


でもその大きな口は容赦無く閉じられてしまった。





だが、閉じられたのと同時にそのグラトニークロコダイルはいつの間にか消え去り、暗闇は恐怖の闇ではなく静かな夜の様に落ち着きのある静かさに変わっていた。


「えっ……助かった……の?」


「悠……」


後ろを振り向くとそこにはハクさんがいた。そして僕を落ち着かせる様に抱き寄せると「大丈夫」と言い聞かせてこの世界からゆっくりと浮上する様に意識を手放したのだった。





~~~~~





「……はっ!?」


僕は起き上がるとそこは夜の暗さに淡く幼い光が壁の一ヶ所に光っていた。


「何、だ……」


どうやらあれは夢だったらしい。でもまだうっすらと眠気もあるしボーッともしている。


「(またあの夢を見るのかな……)」


あの夢は僕にとってはトラウマみたいでかなり怖かった。今思い出すとまた寝ることに恐怖を覚えてしまう。……でも最後にハクさんが現れた時はほっとした様に落ち着いていたけど。


周りを見渡すとギンとキュナさん達は卵を守る様にして空いているベットで纏まって眠っており、マグナさんとハクさんも寝息をたてて眠っていた。ディオンさんとヴぁリアスとスイエラさんはソフィアさん達の部屋で眠っているだろう。



「……どうしょぉ」


怖いし眠れない。このままじゃあ、寝不足になってしまう。本当にどうしよう……。


「……ん……悠、どうしたのぉ?」


隣のベットで寝ていたハクさんを起こしてしまったらしい。今のハクさんは浴衣一枚で少しはだけていてまだ眠たいのか妙に艶かしく口調も可愛い。


「えっと……眠れなくなっちゃって……」


僕はあの悪夢の事を教えるのだがまた思い出してしまい身体の震えが止まらない。


「……そぅ……悠、一緒に寝る?」

「えっ?」


ハクさんと一緒に寝る……。たっ確かに眠れるかもだけど、それは色々とやばいと思うんだけど……。


「えっと、それは……」

「ほら、悠おいで?」


ハクさんは布団を内側を開けて誘ってくる。


「えっあっ……」

「速くしろ」

「はい……」


少し怒った口調で言われたので僕は大人しくハクさんと一緒のベットで布団を被る。


「こうすれば怖くないだろ?」

「!?!?!?!?」


ハクさんは何の躊躇も無く僕の顔を浴衣がはだけ無駄毛が一切無い白く柔らかそうな胸に片手で押しつけられた。


本当にやばいよぉ!!!


ハクさんに押しつけられた力が強くてハクさんの柔らかくそしていい香りを感じ取ってしまう。


「すぅ……すぅ……」


ハクさんは既に眠ったみたいだが押しつけられた腕の力が強くてそこから抜け出せない。


いや、呼吸はできるし暑くも無いけど……ハクさんは男だとわかってるけど、どうしても美少女にしか見えなくて……。


僕はハクさんを起こさないように顔を動かそうとするが神様の悪戯か、僕の口の中に……ハクさんの……胸にある桃色の飾りを……含んでしまった。


「(これは……!?)」

「……ぁ……んん……ん、」


僕はこの時思った。今ここでハクさんによって弄ばれた(間接的に、というか本当はルルさんだが主であるから)事のお返しをしようと試みる。


「(ちゅっ)」

「ぁっ……んん……」


声はとても小さいがとてもエッチな声で喘いでいる。


僕は更にハクさんに悪戯をしてしまう。


「んっ……ぁぁ……ひゃぁっ……いっ……ん……ぁん……!」


……ちょっとやばいかも。


僕は胸にある小さな桃色の飾りを口に含んで舐めたり、吸ったりしている。


そろそろ止めようかとするがハクさんの細く柔らかな両腕が僕の頭を抱き締めてしまった。


頭の上では「ハァ……ハァ……」と甘い声が聞こえてきてしまい色々と僕自身がとてつもなく大変な状況になっていた。

その為か更にハクさんが可愛らしく思ってしまう。


だが、ハクさんは男だ!


でもこれ以上は僕の理性が大変な事になる!


「はっはくしゃん!はやくはにゃひひぇ!」

「はぁんっ……!?やっやめ、てぇ……!」


もう!こんな時も可愛いなぁ、ハクさん!


「んっ……!ゆ、悠……?」


あ、死ぬかも……。抱き締められた為に更に口に含んでいた。腕から開放されるとハクさんは寝起きなのか今の状況を理解しようとしていた。


……そんな中でもマグナさんとギン達は眠ったままだ。


とりあえず、だ。


「ごっごめんなさい……!」


僕は周りが起きない程度の声で土下座をしながら謝った。

もう無理だと思うけど……。


「……いや、俺が悠に抱きついていたからだろう。それより大丈夫か?今思うとかなりの力で抱き締めてたと思うが……」

「だっ大丈夫ですっ!」


……何とか危機は去ったが何だが罪悪感が凄い。どうやら僕がした悪戯は気づいてなくさっきのは自分が無意識に抱きついていたからこの様な状況になったと思っていたようだ。もう、ハクさんに悪戯は止めよう。


「悠、寝よう」

「え?」

「眠れないんだろ?」


ハクさんは優しい。


でもこんな事を誰にでもやっているのだろうか?


そう思うと何だが僕の心がもやもやして……心臓が少し締め付けられる様だった。


僕はそんな事を考えつつもハクさんと一緒に悪夢も見ずに安息の眠りについたのだった。















お読みいただきありがとうございました!




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