意外な事実
桜花視点です!
短いです!
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『魔剣カラドボルグ』。
俺は過去に神話等の資料を大学時代に見たことがあり、『魔剣カラドボルグ』の事もある程度知っている。
確かケルト神話、アルスター伝説で登場した剣だ。
それにあの黒騎士はこの『魔剣カラドボルグ』の相棒だと言っていた。……おそらく、あの黒騎士の正体は。
それにしても本当にこのような魔剣が実在するとは……何故、地球になかったんだ? 元々地球のだろ?
『それは簡単です~。地球人は私達、聖剣や魔剣、妖刀等の巨大な力に怖れて所有者と共に海に沈めたのですよぉ~。殆どの聖剣や魔剣、妖刀達は地球人に対して酷く怒ってましたねぇ~。』
でも、博物館等に展示とか保管されてるよな?
『あぁ~、それは全て贋物でしょうね~。』
……まじか、にしても海に落ちてよくこの世界に辿り着いたな。
『あら、知らないんですね~主様~。地球の海、深海からこの世界の海は繋がってるんですよぉ~。不思議ですね~』
……そう言えば地球の深海は解明されていなかったな。
『それはそうですよぉ。あの深海の境界には守護神達がいますからね~。私達聖剣や魔剣、妖刀達はその場所に通る事を許されましたが、その所有者達は私の前の主様以外、文字通り消されましたからね~。まあ~、運が良かっただけでしょう~』
守護神……?
『知りませんか~?海之最高神ポセイドン、嵐之神綿津見、海王神ネプチューン等ですよぉ~?』
……めっさ聴いたことある名前だそ!
『主様~、先に言っておきますが彼等に何かヘマなことはしないで下さいね~?』
海の神々に対してそんなことはしないさ。
……ん?
さっきから誰と話しているかって?
「……お前、『魔剣カラドボルグ』か?」
『今更ですかぁ~?さっきまで思念でやりとりしていたのにぃ~。』
そう、こののほほ~んとしたおっとり声であるが正真正銘『魔剣カラドボルグ』なのだ。……喋れるのかよ!
『私達は全員話せますよぉ~?』
さっきから気になっていたが、エクスカリバーとかグラムとかレーヴァティンとかいるのか?もう既に他の俺の様な使い手がいるのか?
『そうですね~。多分いると思いますよぉ~?最近感じ取ったのはデュランダルが誰かと契約したみたいですね。それしかわかりませんが……エクスカリバーは……彼女はアーサー王一筋でしたから……今も何処かで眠ってるんじゃないでしょうか~?』
「まじか……。そう言えばお前はエクスカリバーの原型となのか?」
そんなのを資料で見たことがあるので聞いてみた。
『原型ではなく、対になる存在なのですよぉ~。双子みたいなものですねぇ~。私が闇を司り、エクスカリバーは光を司っているんです~。お互いに相性は良いので仲が良いんですよぉ~。』
まじか、双子だったのかよ!そんなの初めて、いや歴史的な新たな発見だぞ!
「それにしても、何故、お前はあの黒騎士とは契約してなかったんだ?前の主だろ?」
『……それは、一度所有者が死んでしまうと契約が切れてしまうのですよぉ。彼は死霊になって再び復活しましたが、契約はしてくれませんでしたねぇ。』
「辛くないのか?」
『私達は一度契約が切れて新たに誰かと契約すると記憶がリセットされるのですよぉ~。前の記憶の事は……簡単に説明すると映画でも見ている様な感じなので他人事の様に思えるので別に辛いとかありたせん。只、私は新たな主様と出会えて幸せなのは変わりませんが~。』
……くぅっ、嬉しい事を言ってくれる!
ありがとな!
『いえいえー。それではどうしますか、主様。人里にでも向かいますか?』
……そうだな。
現在俺達はダンジョンを後にし、黒騎士から貰ったコートを上から着て森の中を歩いている。
カラドボルグは目立つ為、黒いリングとなって左手の人差指にはまっている。
「俺、この世界の言葉は知らないぞ?」
『それなら安心してください~。私と契約したことで自動的に翻訳されますから問題無いですよぉ~。』
カラドボルグ、頼もしい!
よし、これなら安心して人里に行けるだろう!
俺はカラドボルグと他愛の無い話等をしながら人里へと向かっていくのだった。
さて、次からはハク達の方へと戻ります!