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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
異世界に迷いこんだ者達
51/71

紛らわしい!

すみません、投稿遅れました!


歩くこと約一時間、僕は卵を抱えながらひぃひぃいいながら歩いていると一つの街が見えてきた。ディオンさんはハクさんの服の中で眠っている。

街は意外と広い。数々の建物が見えその町の周りには大きな壁が建てられている。こんな森の中にあるのだから田舎っぽいと思っていたがそうではなかった。

草食系のモンスターが商品を乗せた馬車を引いたり肉を焼きながら大きな声で宣伝している者、親子連れでお買い物をしている者、冒険者っぽい人達が酒の様な飲み物を飲みながら笑あったりしていた。


賑やかだ。



これが僕が町を見ての第一印象だ。


この町を入る前に身分証明できる物を見せないといけないのだが僕は何も持っていなかった。ハクさんは冒険者ギルドのカードを出していた。どうやら冒険者ギルドガードは身分証明ができるようだ。

門番の人は冒険者になるならギルドガードを発行されるまでに仮のガードを貰った。

これで一日はこの町に滞在できるらしい。

……まあ殆どハクさんに通訳してもらっているのだが。


とりあえず、冒険者ギルドに向かうと町の中央に一際目立つドーム状の建物が建っている。


「ここが冒険者ギルドだ。」


そう言うと冒険者ギルドの扉を開けた。その中に入っていくハクさんに続いて入ると右側には依頼の紙を貼るための場所だろう大きな掲示板に左側には食堂があり依頼終わりであろう冒険者達が酒や肉等を飲食していた。


そして中央には受付がありそこには獣耳、エルフの女性受付嬢達がが各持ち場についていた。


「(エルフにケモミミ美女きたーっ!!!)」

「何を興奮しているんだ?」


とハクさんに『何やってるんだこいつ?』という表情をしていた為か一瞬に冷静さを取り戻した。


「さあ、行くぞ」


ハクさんに連れられ受付の前まで来た。ハクさんは一人のエルフ受付嬢と何やら話しているとその受付嬢はスタッフルームに行ってしまう。あぁ、エルフ……。


暫くするとスタッフルームからさっきのエルフともう一人の人物がやってきた。


「ハク、今日はどうしたかにゃ?」


語尾でわかるであろう。

そう!目の前には蒼白い猫耳美少女がいたのだ!


年齢はハクさんと変わらないだろう。髪は少し短めだがピンっ!と立った猫耳とギルド職員の服装のズボンから尻尾がピコピコっと動いていた。



かわいい……。


「すまない、トーカ。彼の冒険者登録をやってほしいんだが……。」


彼女の名前はトーカと呼ぶらしい。名前もかわいい……。



「任せるにゃ、日本語もペラペラにゃからな!」


そう言うとパッチリとした黒目で僕を見た。


「……その黒髪に黒目……本当にお主日本人にゃね。それにパピュルネにゃか……」

「えっと……よろしくお願いします?」

「きゅい!」

「にゃぁ、そんな畏まらんでもいいにゃ。登録する前に説明をさせてもらうにゃ」


トーカさんが説明するには冒険者ギルドにはランクがあり下からG.F.E.D.C.B.A.S.SS.SSS.EXがありG~Bまでは依頼の数をこなせれば自動的に上がっていくらしい。Aからは実技と筆記がありこれがかなり難しい。それを合格すればランクが上がるのだ。だがAは各冒険者ギルドで受けられるがSランクからはギルド総本部で行われる。だが馬鹿みたいに難しい為、5年にSランクは10人弱、SSは5人弱、SSSは1人いるかいないか、EXについてはここ15年一人も合格していないらしい。


それに犯罪を犯すとペナルティー最悪除名になる。現行犯で逮捕されれば除名は確実だ。


「他に質問はあるかにゃ?」

「いえ、大丈夫です」

「にゃら、名前を書くにゃ。今は出身地は書かなくてもいいけど、Aランクの昇格試験の時からは書かないといけないから注意さするにゃ、あ、別に日本語でも可なのにゃ」


バジリスクの卵をハクさんに預け、僕は名前の記入を済ませるとトーカさんに渡し、カードの発行を待つ。ちなみに紛失して再発行するには20デリスを払わなくてはいけない。あ、デリスはこの世界の通貨の単位で1デリス=1000円だ。……2万円の再発行か。


『おーい、ハク。何処行ってたんだ?』

『マグナか、すまない。少し身体を動かしたくてな』

『病み上りなのに……ソフィアが怒るぞ……ってこいつ誰だ?』


ハクさんの元に茶髪でヤンチャそうな美少年がやってくる。どうやら知り合いの様だ。……それにしてもこの世界美形多くない?


『彼は天城悠、どうやら地球、日本から事故で召喚されたらしい』

「ほー、俺はマグナ・バーディー。マグナでいいぞ。日本語だがこれでいいか?」

「はい、天城悠です。よろしくお願いします」

「悠か、その肩にいるパピュルネと……バジリスクの卵?はお前の仲間か?」

「はい、バジリスクの卵はハクさんに押し付けられて……」

「お前ーーー」




『ハク、今まで何処に言ってたんですか?』



後ろを振り向くと薙刀を持ち右肩に青い小鳥を乗せた金髪の美少女が立っていた。服装は上は黒い服に下はスカートの様なズボンを着ている。両側には魔法少女の様な格好をした黒髪に茶のメッシュの栗鼠の獣人ロリっ子と騎士の様な格好をした褐色肌美女がいた。


『おい、確かあのクランメンバーじゃねぇか?』

『あの白髪の美少女がリーダーだっけ?』

『確かSランクだろ?サブリーダーもSランクだし』

『でもあの白髪は男らしいぞ?』

『『『『なんだとっ!?』』』』


周りにいた野郎共は絶望した顔をしているがその反面女性の冒険者達はかなり賑わっていた。


『えぇ!?あの子男なの!』

『リアル男の娘!』

『あの子私の抱き枕にしたい……』

『一夜を共にしたいわ……今度誘ってみようかしら?』

『『『『いいわね、それ!』』』』


……この世界の女性は肉食系みたいだ。言葉はわからないが何となく解る。


「……目立つのは好まないんだが」

「仕方がねぇだろ、アイツが広めやがったんだから」


「アイツって誰の事にゃ?」


ハクさんとマグナさんの間にいつの間にかトーカさんがいたのだ。すると僕に灰色のカードを差し出した。


「あ、これカードにゃ」

「あ、ありがとうございます……」


僕にカードを渡した後、トーカさんは何か思い出したかのようにハクさんに向いた。


「そうそう、あの時の夜はすっごく気持ち良かったにゃ。ありがとにゃ、またしてくれると嬉しいにゃ」


その瞬間、僕とマグナさんは凍りついた。


「あれくらいなら何時でもやるぞ?」

「本当かにゃ!?ハクのテクニックが凄すぎて一回失神しちゃったにゃけど、次は大丈夫にゃ!そうにゃ!今日の夜もお願いしたいにゃ!」

「わかった。」


……あれ、ハクさんとトーカさん何言ってるですか?え、そう言う……関係?


「お、おい。ハク、お前……トーカは男なんだぞ」

「ふぁっ!?」


マグナさんが更なる爆弾発言!

えぇ!トーカさん男だったの!?


「そんな事は関係にゃいにゃろ?僕はハクの虜になっちゃったにゃ。マグナもやってみたにゃ?」


『ハクさん?さっきからよくわからない言葉を言ってますけど、何を言ってるんですか?』

『……男の娘同士……ブハァ!』

『く、クレハさん!』


金髪の美少女以外の二人は日本語が解るのか顔を真っ赤にさせ、褐色女騎士は鼻血を出しロリっ子栗鼠魔法少女はそれに慌てていた。金髪美少女は獣人のロリっ子魔法少女に内容を教えてもらうと目の輝きが消えてしまう。……怖い。





「さっきから何顔を真っ赤にしてるにゃ?まあいいにゃ。じゃあハク、夜にマッサージをお願いするにゃ」

「「は?」」

『『えっ?』』


……また勘違いをしてしまったらしいが、こればっかりさトーカさんが紛らわしいのが悪いのだ!




紛らわしいですね?



まあこういうオチって思っていた人はいるのではないのでしょうか?

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