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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
七天龍、緑剛龍ノ章
39/71

エセ英語口調の『不滅之聖剣デュランダル』

できましたー!



誤字、脱字等が多いと思いますが……宜しくです。

「お前……デュランダルか?」

『イエスっ!ミーは不滅之聖剣デュランダルデース!寝ている時にいつの間にかあのブラックなチェーンに巻かれて封印されちゃったんだヨ。ホント助けてくれてサンキューネ!ところでホワイトヘアーなガール、ユーのネームは?』


声的にソプラノの様な声は少女の様であるがこのエセ英語は若干イラっとムカついてしまう。しかもテンション高いし、何だか面倒だと思ってしまうハクとディオンだった。


「俺はハクだ。ちなみに男だぞ」

『……嘘は駄目デス』

「嘘は言ってない」

『……マジデス?』


半信半疑のデュランダルであるがハクは右肩が馬鹿みたいに痛いのでさっさと用件を済ましてほしいと願う。


『じゃ、じゃぁ……一度此処で裸にーー』

「ディオン、この駄剣斬るから……いいよな?」

『いいんじゃない?』

『ノー!!!痛いのはノー!!!』


太刀(ディオン)を左手で振り下ろそうとするがデュランダルは泣き叫ぶ。ハクは太刀(ディオン)を振り下ろすのを止めるのだが女と勘違いされたのがショックだったのか碧眼の瞳には怒りを感じる。


『ソリーソーリー、許してほしいデス』

「……さっきからそのエセ英語が腹立って仕方がないんだが」

『ミーのアイデンティティを否定しないでくだサーイ!』

「あぁ、すまん」

『まあいいデス。……oh、ミー以外にもあのチェーンに繋がれてマスネ!ハク、ミーならあの一際ビックなチェーンを斬ることができマス!』

「……今は空いてないし、それにディオンなら斬れるだろう」

『アウチっ!?既成事実を作ろうとしたのに!』

「既成事実ってなんだよ」

『もちろん、契約の事デース!』


どうやらデュランダルの既成事実とは魂契約ということみたいだ。少女らしい声なので余計に紛らわしい。


『キュートアンドクールなハクにならミーを使って欲しいデース!』

「何で俺が……」

『ぶっちゃけるなら、一目惚れデース!』

「一目惚れって……」


「くぞっ、ぐぞぉぉぉぉお!!!俺様のデュランダル!!!」


鼻水と涙を泥々に流し激痛の表情のターブが無くなった右肩を押さえ踞りながらハク達を見て叫んでいた。


『oh、シッ○!あれだけは勘弁デス。外見はともかく内面的にノーなので無理デス!というか強姦デス!それに比べてハクの内面もオッケーだし、加えて魔力は綺麗で美味しそうデスから……少しでいいから魔力を流して欲しいデース!』


酷くねだるので仕方がなく一時的に大狼になってもらい左手で地面に刺さっているデュランダルを掴み魔力を流した。


『oh~、凄く……いい……デス……。ァンッ……ャン……』


只魔力を流しただけなのに艶かしい声を漏らしながら淡く光を放っていた。こんなことをしている場合ではないので手を離し再び太刀になったディオンを握るとデュランダルから離れようと考える。


「なあ性剣」

『何か悪意を含んだ言い方止めてほしいデス』

「今からあの剣、ヘルクガムを助けるから」

『ならミーに任せて下サイ!』

「何を?」


『いくデス!』


するとデュランダルは独りでに地面から抜かれると刃をヘルクガムへと向き、銃弾の様に発射した。


『『破壊(ブレイク)』!!!』


するとデュランダルはヘルクガムに繋がれていた太い鎖を包丁で切った豆腐の様に綺麗さっぱりに切断され地面に落ちる直前に消滅した。


遅れて落ちたヘルクガムは地面に勢いよく突き刺さると本来の姿に戻っていく。


『おぅ、ありがとな!お前ら!』

「無事だったか!?」

『おうよ、っておい、お前……右腕を……』


「ぐっは!!!」


ハクの元にマグナが飛ばされてくる。それをヘルクガムは受け止め、吹き飛ばした相手を睨み付ける。


『てめぇ、よくも!!!』

「まさか、ヘルクガムだけでなくデュランダルまでも……まあいい。まだーー」



「そこまで、ですよ?」


リーダーが何か行動を起こす瞬間に後ろから何者かが呼び止めた、いや強制的に止められたといった方が正しい。

その声は女性であるが重力に押し潰されそうな重々しい雰囲気が広間に広がっていた。


シュンンン!!!


リーダーの足場には紅蓮の刃が突き刺さり動くことを拒否されてしまう。


「いや~、遅くなってごめんね?」


マグナとミル、クレハはその人物を知っていた。


「ギルド……マスター……?」

「「ギルドマスター!!!」」


それだではない。

最初に呼び止めた人物は既にハクの元にいたのだ。


「サツキさん?」

「無茶しましたね、あとは私達に任せて下さい」


そう言うと手刀でハクを気絶させて担いだ後、ソフィア達の元へと一瞬で移動した。


「ちっ!」

「おっと、悪いがこれ以上は好き勝手はさせない!」


リーダーの男が魔剣でソフィア達の居場所に向かって攻撃しようとするが、猪獣族(オーク)の男ーーゴーンがそれを片手で防いだ。


ヘルクガムと地面に刺さっていたデュランダルの前には岩族(ドワーフ)の男ーードゥムが守る様に立っていた。


「さぁ、君は何処の国の者かな?」


ギルドマスターである美少年レッドは空中に生み出した千を優に越える紅蓮の刃を漂わせている。


「あの『千舞刃』か……。仕方がない、此処は引かせてもらおう!」


そう言うと懐から渦を巻いた転移結晶を取り出し、魔力を注ぐとターブを含めた仲間達が転移し消えていった。しかし。



「只では返せません……よね?」


リーダーが消えた場所には入れ替わる様にサツキが立ち尽くし、手にはリーダーの腕を持っていた。



そう、転移の途中にリーダーの腕をもぎ千切ったのだ。


それを目撃しながらデュランダルは呟いていた。





『……強過ぎデース。ふざけるのは止めたほうが賢明デスネ……』











お読みいただきありがとうございます!

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