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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
七天龍、緑剛龍ノ章
35/71

庇った代償

投稿できましたー!!!



あぁ、やっぱり人気がある人達は凄いですね。



もうちょっとこの章は続きます。




リーダーの言葉に黒ずくめの者達はヘルクガムに向けて黒い鎖を放たれた。そしてヘルクガムはなす術もなく拘束される。


『くそったれ……!この鎖は何だ!?ち…から…が……』

「その鎖はお前等七天龍の為に作られた鎖だ。悪いがここで眠ってもらう!」

『くそ……野郎……』


ヘルクガムの身体は弱々しく光り剣の状態に戻ってしまう。鎖はヘルクガムが見えなくなるほど巻かれ拘束されてしまった。


ハクとマグナはリーダーの男に攻撃を仕掛けようとするが、その前にトランススライムーーライムが巨大化し襲いかかった。


しかし。


本来であれば状況を判断し一度考えることができただろう。だがライムはヘルクガムが大事な仲間を魔の手に堕ちた事に酷く怒り狂っていた。だからこそ気付かなかったのだろう。太った男が持っていた剣の存在を。


「ブヒュヒュヒュ!この聖剣の錆となれ、デュランダル!!!」



そして。



黒い鎖に巻かれた聖剣デュランダルに斬られたライムは。



弾けた様に消滅したのだった。




~~~~~



「貴様!!!ディオン!!!」

「ヴァリアス、スィエラ!!!」


その声と共にハクはディオンにマグナにはヴァリアスとスィエラが太った男に怒りをぶつける。



「「『武器化』!!!」」



ハクの手には純白の太刀、マグナには翆色と水色の双剣を両手に持っていた。


ハクの純白の太刀は光だけでなく雷を放っており今にも雷鳴が響き鳴りそうだ。


マグナのその双剣の形は干将莫耶という双剣に似ている。どちらも風を纏っており一度振れば鎌鼬が吹き荒れるのではないかと感じてしまう。


ハクは太刀(ディオン)に雷霆を宿し、マグナは双剣(ヴァリアス・スィエラ)に暴風を纏わせた。


「『雷光聖刀(ライトニングホーリーセイバー)』!!!」

「『双風重斬(ツインウィンドエムファシス)』!!!」


太刀と双剣が迫る中、太った男はその迫力に腰を抜かし後ろへ尻餅をつく。鼻水や涙がグチャグチャになりながらデュランダルを手から落としていた。


力の差は天と地ほどだ。

太った男がライムを消滅させたのは鎖に巻かれたデュランダルのお陰だろう。それが無ければ何も出来ない。その事が誰の目からをそう見えてしまう。


「……悪いな、お前等二人の相手はこの俺だ!」


二人の太刀と双剣の攻撃をリーダーの男が青黒い剣で受け止めていた。本来なら勝手な行動するこの男を見捨ててもおかしくはないが、部下を守るのがリーダーの役目だと認識している。なのでこの様な太った男も自分の部下であるから守ったのだ。


「行くぞ、グンラマラ!」


そう告げると青黒い剣は儚く輝く。


グンラマラとは魔剣の一つでありその能力は。



「『屈折』!」


その瞬間にはハクとマグナの攻撃は斜めに流されてしまう。


だが二人はリーダーの男に向かって正拳と蹴りを放たれる。


(おいおい、この子供二人下手したらSSランクにも届きそうだな!?……無力化するのは難しそうだ!)


心では何処か楽しそうに思うが今はこの任務を果たさなければならない。しかも気を抜けば殺られるだろう。だからこそリーダーの男も任務成功の為に全力で挑むのだった。



~~~~~~



ミルはアダスを召喚し、鎖に繋がれたヘルクガムを守護し、ソフィア、クレハ、ミルは黒いローブの者達と戦闘を行っていた。


『ソフィア様、恐らくあの者達の腕にある黒い腕輪からあの黒い鎖を出現させたと思います。ですが最初に放たれた太い鎖の出所はわかりません。』

「わかりました。ならあの黒い腕輪を狙う様にします!!」


ソフィアは青い太刀(アイズ)と薙刀を操り、ヘルクガムに向かって放たれた鎖を弾き斬る。黒いローブの者達にも接近し黒い腕輪を破壊しながらヘルクガムを鎖から守っていた。


ミルは魔法で相手の動きを止め、そこをクレハが槍で黒い腕輪もろとも壊し薙ぎ払っていた。



「ブヒュヒュヒュ、使えない奴らめ。ここはこの俺様がこの小娘達を叩き潰してやる!」


太った男は黒い鎖に巻かれたデュランダルを持ち、ソフィアに斬りかかった。

ソフィアは太刀(アイズ)で何とか防ぐが反動で後ろに押されてしまう。


「くっ!?」

『ソフィア様!?』

「ブヒュヒュヒュ、流石俺様のデュランダルだ!」


デュランダルの横薙ぎは大した力を持っていない太った男でもソフィアを簡単に後ろへ吹き飛ばす威力を持っていた。


「ぐっ……はぁっ……」


ソフィアはよろよろと立ち上がるがその前にはデュランダルを振り上げた太った男の姿があった。


「「ソフィア(さん)!!!」」

『ソフィア様!!!』


ミルとクレハ、太刀(アイズ)が叫ぶが遅い。


「ブヒュヒュヒュ、さあ死ね!!!」


そしてデュランダルをソフィアに向けて降り下ろされた。






その瞬間、ソフィアは何者かに押し飛ばされてしまう。


恐怖の為か目を瞑っていたソフィアはゆっくりと瞼を開ける。



ソフィアの目に飛び込んできたのは誰かの腕だ。手から見て右腕だとわかる。その右手に持っていたのは片手剣だった。


「ぁ……ぁぁ……」


ソフィアは理解する。その血だらけの右腕、手に持っていた片手剣の持ち主を。


ゆっくりと前の景色を見るとそこには。















鎖に巻かれたデュランダルを持った太った男はそこには存在せず、居たのは右腕を失ったハクが立っていたのだった。




ハク、右腕切断されちゃいましたね……。


これからどうなるんでしょうか?

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