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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
七天龍、緑剛龍ノ章
34/71

緑剛龍(ターゲット)

いや~、まさかもう一つ投稿できるとは思いませんでした。


さて、見てくださる方々ありがとうございます!



では、どうぞ!


『クッハッハッハ!俺の、負けだ』



そういうとヘルクガムはその場で胡座をかくように座った。その近くではハクとマグナは全力を出し切ったのか糸が切れた様に倒れ込んだ。


ソフィア達はハクとマグナの元へと駆け寄り身体を起こす。


『ったく、しゃーねぇ!『聖なる光』……ついでに『修復(リペア)』』


ヘルクガムが使った『聖なる光』はハクとマグナを完全に回復させ、『修復』は凸凹になったこの広間を元の状態に戻したのだ。


『おい、どうだぁ?』

「すげぇな、傷に疲労が無くなってる」

「それに魔力も……」


マグナは傷があったのであろう場所を見ており、ハクは手から電気を生み出し魔力の確認をしていた。


するとミルが目をキラキラ輝かせながらヘルクガムへと近寄っていた。


「あの!確認ですけど貴方が七天龍の一柱、ヘルクガムさんですよね!」

『お、おぅ。そうだが?』

「あの、色々聞きたいことがあるんですけど!」

『ん?何だぁ?』

「本には詳しく書かれていなかったんですけど、七天龍の全員を集めると巨大な力を貰えるって本当ですか!?」


ヘルクガムは顔をミルの言葉に顔をしかめる。


『……おぃ、誰がそんな事を言いやがった?』


その声と目は怒りが籠っていた。


「え、いや……御伽噺としては…有名ですよ?」

『なっ!?……まさか』


するとヘルクガムは考え込み、ミル達を見ると忠告するかの様に言う。


『誰が言ったか知らんがその話は出鱈目だ。……信じるなよ?』


その言葉にミル達は黙って頷いた。



ハクとミルはシロ、ユキ、セツ、アダスを戻したのだが、クレハは名残惜しそうだったのは言うまでもない。


ディオンとヴァリアス、スィエラはそれぞれのパートナー、ハクとマグナの元へと戻っていた。別に文句を言わず只主人に甘えている。ディオンがハクに甘えている所をソフィアは羨ましそうにしていた様子を見て三人と三体はニヤニヤしながら眺めていた。


するとクレハはヘルクガムに問う。


「ヘルクガム殿、何故貴殿が此処にいたのだ?」

『ああ、俺が刺さっていた所見えるだろ?』


ヘルクガムが剣の時に刺さっていた場所の裏には小さな墓の様な物が立っていた。


「あれは?」

『俺とライムの主の墓だ。病でな。……もう、何十年前になるか。主が亡くなってからは俺等はずっと此処にいたんだよ。本当なら違う主を見つけた方がいいんだがな。』

「……すまない。」

『いやぁ、いいんだ。』


少し寂しそうな表情をするヘルクガムはその墓を見て昔の事を思い出しているようだ。それほど主の事を認め尊敬していたのだろう。トランススライムは意外にもシャイなのかヘルクガムの後ろからひょっこりハク達を覗いていた。大きさはバレーボール位に縮こまっている。


「ヘルクガムは聖獣なのか?」


そのマグナの問いに難しそうな顔をするが否定するように顔を左右に振った。


『詳しくは言えねぇが聖獣ではないな。聖獣とは似ている存在だが同じじゃねぇ』


ヘルクガムはそう言うとゆっくりと立ち上り元の場所へと移動した。


『さぁ、お前等そろそろ帰ろよ?』


そう促されハク達も村へ帰ろうとするが、広間の出入口から何かが飛び出しヘルクガムへと巻き付いた。


『なっ!?なんだぁ!?この黒い鎖わぁ!?』


黒い鎖の先端は逃がさない様にするためか近くの地面や壁に深くめり込んでいた。


さらに黒いローブで顔と服装を隠した者達がハク達を取り囲む。人数は50を越えているだろう。後からリーダーらしき男とその横には脂ぎり太った男性も現れる。


そして合図の様に言葉を放たれる。



緑剛龍(ターゲット)、確認。回収する!」









ヘルクガム拘束されました!


……どうなるんでしょうか!?




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