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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
七天龍、緑剛龍ノ章
33/71

決着!

何とか投稿できました。


ちゃんと出来たでしょうか……不安です。


ソフィア達はハクとマグナ、ヘルクガムの戦闘を固唾を飲んで見守っていた。


いや、見守ることしかできなかったのだ。


彼等の戦いは熾烈を極めていたからだ。


あの戦闘に加勢したところで何もできないだろう。


だがハクとマグナは何処か楽しそうにしていたのだ。


「只者ではないと思ってはいたが……まさか、ここまでとは」


クレハは既に下半身は人の姿に戻り呟いていた。ちなみに腕の中にはシロ、ユキ、セツの白守猫達が疲れたのか眠っている。よくあんな大きな音でも寝ていられるなと感じるだろう。


ミルはリュックサックから厚い本を置いて何かを調べていた。するとあるページを見ると何かを見つけた様に叫んだ。


「間違いありません!あの龍は七天龍の一柱、緑剛龍ヘルクガム。まさか伝説と云われた存在に出会えるなんて!ほらソフィアさん、クレハさん、見てくださいよこれ!」


ソフィアとクレハはミルが開いたページを見るとかなり昔の物なのか汚れがあるがそこには絵と一緒にこう書かれていた。



ーーーーー


緑剛龍ヘルクガム


樹木を操る七天龍の一柱。

強靭な肉体を持ち、身体は鎧で身に纏っている。

過去には荒れ果てた土地を蘇らせたり、天災で被害を負った人やモンスターを癒したと伝えられている。

一部の地域では「森の守り神」「豊穣の龍」「樹木の化身」等と称され奉られていたりする。


ーーーーー


……。


「え、あの龍が?」


仕方がないだろう。

今のヘルクガムを見てみれば只の戦闘狂しか見えないのだから。


「だが…この本通りだとすれば……」


クレハは難しい顔をしながら戦闘を見る。

ハクとマグナ、そしてヘルクガムは互角の様に見えるが記述通りならヘルクガムは本気を出していないのだ。


一方のハクとマグナは全力だ。


もし、ヘルクガムが全力を出せば均衡していた戦いは一気に崩れ敗北するだろう。


では何故全力を出さないのだろうか?


おそらくだがこれは「死合い」ではなく「試合」なのだろう。

そう、単なる試し合いなのだ。


クレハは思う、この「試し合い」でも入る勇気は無い。


すると両肩に少し重みを感じる。

ヴァリアスとスィエラだ。


「楽しそうだねー」

「マグナのあの楽しそうな表情、久々に見たー」


「二人とも強いな……」


そのソフィアの言葉にディオンは語る。


「確かにハクとマグナは強いよ。でも二人より強い人やモンスターは数多くいるよ。過去に何度かハクでも手足の出ない実力者と手合わせしたことがあるからね」



ディオンが言う実力者はアジュリカ・スカーレットの事だ。あのヘルクガムでも手足が出ないだろう。更に言うのであれば戦いにすらならないだろうと言うのが正直な感想だ。


ソフィアはハク達の戦闘を見る。

その目に焼き付けるために。

そしていつか、ハクの隣に立てる様に強くなるとそう決心したのだった。




そして、ハク達の戦いに終わりが訪れた。



~~~~~



「『百雷招落』!!!」


ハクがヘルクガムの上に雷に帯びた太陽の様な球体から幾つもの落雷何度も落ち響き渡る。



だがその落雷はヘルクガムには落ちず雷を帯びた棒達が地面に突き刺さってた。その数は百はあるだろう。長さは1メートルから長くて2メートル位だ。


ハクは近くにある雷の棒を二本引き抜くとその棒は形を変え右手には雷槍、左手には雷大剣になる。その姿は雷の化身。雷に纏った身体に雷の武器を両手に構える華奢で可憐な存在。


そして、動き出す。


ヘルクガムは咄嗟に防御の構えを取るがハクは両手に持つ雷槍と雷大剣を投げた。


当たると落雷が落ちたかの様な激しい雷がヘルクガムを襲う。だがハクの怒濤の攻撃は止まない。

両手が空くと地面に刺さった雷の棒を抜きとり武器へと変えていく。槍、大剣、両手剣、刀、長剣、短剣、棍棒、鎚、斧、レイピア等の雷の武器を操り、怒濤の攻撃が降り注ぐ。


ヘルクガムは反撃をするために防いでいた両手で地面を叩きつけ、足場を崩そうとする。


「『大地之柱(グラウンドピラー)』!!!」


それと同時にマグナはハクの足場を作るために崩れた足場から土で作られた無数の柱が現れる。


「ハク、使え!」

「ああ!」


ハクはマグナが作った柱を飛び写りながら攻撃を再び開始する。

しかもマグナが作り出した土の柱にはハクが生み出した雷の棒を多く含んでいた。


「(最後の一撃……)」


ハクは残り20程の雷の棒を集め出す。ヘルクガムは柱を破壊しながら追いかけた。そして残り全ての雷の棒を集め終え、それを一つの大きな武器に生み出した。


それは雷で生み出されたのはクレイモアだ。両手であり長さは刀身だけで2メートルもある。それを構えると迫るヘルクガムに向けて走り出す。


ヘルクガムは殴りにかかろうとするがその前に握りしめた拳が赤く発光したマグナが割込み放たれた拳に向かって同じく拳を放った。


その衝撃で吹き飛ばされそうなハクだったが伸ばされたヘルクガムの腕に向かって雷のクレイモアを降り下ろしたのだった。









そして、









ヘルクガムは無傷ではあったが、拳と腕の鎧にはハクとマグナが与えた傷があったのだった。






何とかヘルクガムとの戦闘が終わりました。


さて、この後どうなるやら?

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