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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
七天龍、緑剛龍ノ章
31/71

きっかけ

何とか投稿できました!


創造神達の話です!

皆さんが思っている神話に登場する神々とはイメージが違うと思います。



あともう一つ投稿したいと思っています。



できなかったらごめんなさいm(__)m

「何をやっているのですか、貴方は!?」


長い黒髪を靡かせた一人の女神が創造神に怒鳴っていた。


「いや~、根源(ソース)である神達に頼まれてね?その経緯を見てたんだけと……いいかなぁーと思って。そんなに怒らないでよ、天照(アマテラス)。」


天照という神は日本人なら大体知っているだろう。日本の最高位神天照大御神のことだ。赤と白の着物を身に纏い大和撫子、いやそれ以上に美しく、そのうつくしさを言葉に例えることは万死に値するだろう。


「あれは転生じゃなくて、転移じゃないですか!それをするなら私の母かハーデスに一言言ってください!お陰で一つの魂が緩んじゃったじゃないですか!」


「え、まじで?」

「マジです!」

「……。」

「……何か言うことは?」




「あっはっはー!よくあるこった、気にするな!」

「気にするわぁー!!!」


天照は両手に神炎を生み出した。右手には黒い炎、左手には白い炎が。

それを同時に創造神に向かって放った。



その炎は見事に創造神の顔面に直撃する。


「ぎゃー!熱いー!!!」

「少しは反省してください!」


火だるまの様にのたうち回っている創造神であるがしばらくすると埃を落とすように神炎を消し去った。


「酷いなー、創造神に向かって攻撃するなんて!」

「にしては嬉しそうですね?」

「美女に攻撃されるのってご褒美じゃん?」

「……死にます?」


「そこまでにしたらどうですか?」


一人の純白の髪の女神が現れる。

白と黒の鎧を身に纏い、筋にそって赤と黄色の紋様が描かれていた。

天照とは違う美しさで鎧姿ではあるがその鎧をも美しく同化していて黄金の目は何もかも見通す様で悪意ある者が見てみれば思わず涙を浮かべ許しを候だろう。

だが他の神々から見てみれば今のその女神は不機嫌そうに見える。

それに加えて片手には鎖を持っており、それを辿ると一人の白髪と白髭を多く蓄えた老人が縛られ引き摺られていた。服装も老人っぽい。

その老人は百戦錬磨の猛者よりも遥かに鍛え抜ぬかれた体型を持っているが何とも情けない格好になっている。


「お久しぶりですね、アテナさん」

「こちらこそ、天照さん」


二人の女神は令嬢の様に挨拶をするのだが創造神はアテナに引き摺られている老人を見てギョッとしていた。


「……どうしたんですか、ゼウス」

「妻に浮気がバレての…」

「ヘラにですか。はぁ、僕が言うのもなんですが、何やってるんです?」

「いやのう、可愛い女神と浮気してるのをアテナに見られての。それをヘラにチクッたんじゃ。そしたら捕まってしもうての…もう少し父を労ってほしいの、ごふっ!?」

「……ほんと、この糞野郎。今日はアジュリカ様とお話ができると思ってたのに…この馬鹿親父のせいで!」


アテナの怒りの籠った凄まじい蹴りがゼウスの股の間にヒットしその痛さに悶絶しているゼウスを見て創造神は冷や汗をかいていた。



アテナはギリシャ神話で登場する女神で戦いの神であるのと同時に知恵、工芸、芸術、戦略を司っている上位神だ。


そしてゼウスはギリシャ神話で最高神であり、正義のイメージが強いが……同時にかなりのプレイボーイであるのだ。


「最高位神である貴方がそんなことしてどうするんですか…」

「で、今ヘラは何処に?」

「…この糞野郎がしでかしたことに怒りを通り越して泣いてしまい、…アジュリカ様とお話をしています」

「……ゼウス、死ぬなよ」

「……く、くぅ……や、やばいのう。あの者を怒らすと……」

「多分怒ってますね」

「同意です。さっさと最高位の座を寄越せやこの野郎」

「娘がいじめるのじゃ……」

「自業自得ですね」

「あら、創造神様?貴方も同類ですよ?」


天照の暗い微笑みに創造神は逃げ出そうとするがそれをゼウスは阻止する。


「死ぬ時は一緒なのじゃー!」

「野郎と一緒に死にたくない!!」


創造神とゼウスが格闘している中、天照とアテナは話し合っていた。


「あのお方、何かしたんですか?」

「私の母とハーデスに一言も告げずにある一人の地球人を転移させたんですよ。その影響で魂の一つが緩んじゃって……」

「貴方も大変ね……」

「はい……」


しばらく格闘が終わり何処かのテレビアニメのプロボクサーが燃え尽きた様に白くなっていた創造神を天照は無理矢理起こした。


「で、どうするんですか?もしあの転移した者に何かあったらどうするんです?」

「……天照、君には言っておくね。彼、桜花君の肉体は只の地球人の者じゃない。奇跡的に色濃く受け継いだ先祖返りだよ。しかも須佐之男(スサノオ)の肉体を少し引き継がれているね。人間としては大きいか。おそらく日本人の中では唯一の存在だね。」

「……まさかあの愚弟の。なら、心配は要りませんか」

「ちなみに緩んだ魂って誰の?」

「それは貴方が確認してください!!!」


創造神はタブレットの様な物で天照が言っていた緩んだ魂を確認する。


「……へぇ、」

「どうしたのですか?」

「天照、戦聖姫覚えてる?」

「えぇ、確か名前はクトゥリナ・シルバーニャですよね。……まさか!」

「うん、そのまさかだよ。そのクトゥリナの前世の記憶の持ち主の魂が緩んじゃったみたいだ」

「どうなるんです!?」

「その前世の人格と混合しちゃうかもね。ま、あの子は変なことはしないと思うから心配ないけど……ん?クトゥノリオの後生が気になるのかい?君達」


創造神の言葉に天照と先程まで喧嘩(一方的にアテナが攻撃)していたアテナとゼウスが頷く。













「……戦聖姫クトゥリナ・シルバーニャの後生の人物の名前は…



















ハク・ウェードという少年だね」




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