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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
七天龍、緑剛龍ノ章
29/71

機械精霊兵アダス・オベリスク

続けての投稿です。


相変わらず下手ですがそれでも見ていただける方、ありがとうございます!




『機械精霊兵、アダス・オベリスク、参上!!!』


戦隊ヒーローインタビューの登場ポーズをとっている巨大な人型ロボットが現れる。


正直、時代遅れを感じる。


機械精霊兵とは身体は機械であるロボットだがそのロボットに精霊が宿った存在だ。本来古代遺跡に眠っていたりするが最近はある変態科学馬鹿が作り出したロボットに精霊が宿ったという事例がある。

ちなみに変態科学馬鹿はある軍の元帥であるのだが…。


「アダスさん、いきなりなんですがあのトランススライムの動きを止めてほしいのです!」

『むむ!ほぅほぅ、トランススライムか…。通常の固体よりも遥かに優れている様だな!ミルちゃんの頼みだ、任せよ!とぅっ!!!』


アダスは跳び上がるとトランススライムに向かって蹴りを放した。

トランススライムは突如現れたアダスに驚いてしまい回避するのに遅れてまともに受けてしまう。


トランススライムは至る所に身体が飛び散ってしまうが直ぐに再生する。


「吹き飛べ!『反射(リフレクション)』!!!」


右方から現れたクレハは魔法盾でトランススライムを吹き飛ばすことに成功する。


「いきます!『氷山針っ!?」


吹き飛ばされたトランススライムが着地する場所に太刀になったアイズを地面に突き刺し、氷の針地獄を出現させるがトランススライムの拳によって破壊されてしまう。


「『氷礫』!!」


すぐさま氷の礫を放つが威力が低い為か効いている様子はない。


ミルとディオン、ヴァリアスとスィエラはソフィアのフォローでトランススライムに無数の様々な属性の塊を放っている。


回避するのを見計らってアダスはソフィアとクレハをミルの元へと移動した。


「えっと、貴方は…」

『おっと、これは失礼した。我はミルちゃんの召喚精霊、アダス・オベリスクと申す者…御嬢さん達のお名前は?』

「私はソフィアです」

「クレハだ。」

『うむ、ソフィアちゃんにクレハちゃんか。…ん?肩に乗っているのは聖獣と白守猫か、珍しいな!…うむ、いきなりだがミルちゃんの事を宜しく御願いする。あの子はドジっ子なのでな。昔よりマシにはなったがたまに何もない所で転んだり、障害物に勝手にぶつかるからな。幼い頃なんて…』

「ちょっ!何言ってるんです!三人共無駄口叩いてないで戦ってくださいよ!ほら、もうダッシュで走ってきてる!」

「本当に人そっくりだね」

「それにしても全く効いてない~」

「足止めにもなってない~」

そこにはミルとディオン、ヴァリアス、スィエラの魔法を両腕で防ぎながら迫ってきていた。


『おお、すまんすまん。』


そう言うとアダスは迫るトランススライムの前に立ちはだかる。


『むうぅぅぅん!!!』


両手を構えるとトランススライムを受け止めた。


互いに押し押される状態になっている中、トランススライムはアダスの腕に絡み付け吸収しようとしている。


『ほぅ、我を胃袋に入れて消化しようとしているか。…おもしろい!ミルちゃん達、我から離れるのだ!』


アダスはミル達が離れたのを確認すると身体が赤く光出す。


『さぁ、そろそろか!ゆくぞ、『過熱放出(オーバーヒート)』!!!』


身体から炎が踊り出る様に身体から放出され、その威力にトランススライムは危険を感じ身体の一部を切り離し脱出していた。切り離した一部の身体は蒸発し跡形もなくなっていた。


『危険を感じ身体の一部を切り離したか…。判断が早い奴だ。野生のモンスターとは思えぬな』


感心しながらもアダスは構え、次の一手を考える。

トランススライムは後方に下がると両手から水の塊を生み出す。その水の塊を掴むと長細くなり、ムチの様に変形した。

それを振るうのだが避けても追跡するように襲い掛かる。


ソフィア達は白守猫達に守られているが、それを逆手に取り結界の周りを水で覆われてしまう。

そして魔法を使い覆われた水は水圧をかけられ結界が軋み音をたてている。


『させるか!!』


アダスは魔法を使っていたトランススライムを邪魔をし、水圧で押し潰されそうだったがそれが緩んだ瞬間にソフィア達は脱出をした。


ソフィアは太刀(アイズ)を水平に構え精神を統一させる。その周りには冷気が辺りに包まれ、ミルとクレハはソフィアから少し離れた所に移動した。


『…ほぅ、ソフィアちゃん大技を出す気だな?なら我はこやつの足止めをするのみ!』


アダスはトランススライムの足止めをするために行動する。


ソフィアが使う技はハクの技をアレンジした技だ。


周りに5つの球体がソフィアを囲む様に漂う。その球体は全て氷の塊でバスケットボール位の大きさだ。氷の球体は漂うだけでなく魔力を放っている。


その魔力を感じたのかディオン、ヴァリアスとスィエラはアダスが離脱しやすいように光の光線でアダスに絡み付いていたのを切り離し風の力でトランススライムを吹き飛ばした。


『すまぬな、聖獣達よ』

「気にしないで」

「これくらいしか~」

「できないから~」


ソフィアは行動を開始する。

ちなみにソフィアの肩にいるシロは寒いのが嫌なのか自身を結界を纏っていた。


ソフィアは漂う氷の球体を5つの内、2つ、遅れて2つをトランススライムに向けて放たれる。

一発目と二発目は避けられるが二発目を避けた瞬間に三発目を足に被弾しその部分が凍りつく。着地に失敗し壁にぶつかったトランススライムにさらに四発目を肩の部分に被弾し凍りついてしまう。凍りついたのは肩だけでなく壁にまで影響し身動きが取れなくなってしまった。


「アイズ、いくよ!」

『はい!』


ソフィアは残り一つの氷の球体を太刀(アイズ)に凍りつく。

只凍りつくのではなく太刀(アイズ)に元にした新たな太刀に変化した。

例えるなら氷の片翼と言った方がしっくりくるだろう。一本一本の羽は氷の刃になっている。


ソフィアは氷の片翼に変化した太刀(アイズ)を持ち、トランススライムに向けて駆けて、降り下ろしたのだった。













ーーーーー悪いが、これで終いだ。













ソフィアとトランススライムの間に一本の樹木が現れたのだった。

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