聖剣デュランダル
毎日投稿するのは大変ですが、投稿を終えると達成感がありますね!
…でも、改めて読むと下手くそです。すいません。
来週から授業が始まりますが、それまでは出来るだけ毎日投稿していしたいと思っています。
…ほんと、頑張らないと!
しばらく休憩を終えた後、ハクはあるモンスター達を呼び出す。
「『召喚』!」
すると白い魔方陣から白い物体が三つ存在していた。
「「「にゃ~!」」」
可愛い鳴き声で三匹の手乗りサイズの白い子猫達はハクを見つけると飛びついてきた。
「呼び出してすまない。ユキ、シロ、セツ。」
「「「にゃ~ん」」」
三匹は甘えた様子でハクの腕の中に鳴いている。
(はぁぁぁ…。美少女レベルの真白髪の男の娘ともふもふした白い子猫達と戯れるシーン!!!…けしからん、実にけしからんぞぉぉぉ!!)
「…クレハさん、鼻血出てますよ。はい、ハンカチ」
「すまん、ミル。ハクよ…その実に愛らしい子猫達は一体?」
クレハは未だに止まらぬ鼻血をハンカチで押さえてハクに質問する。
「そうか、クレハさんは初めて見たね。この子達は白守猫だよ。アホ毛があるのがユキ、眠そうなのがシロ、耳が垂れているのがセツだ。皆、挨拶は?」
「「「にゃ~ぁん」」」
「ぐはっ!?」
クレハは見事に心を撃ち抜かれてしまう。
「じゃ、ユキ、シロ、セツ、お願いするぞ」
三匹の白守猫はソフィア、ミル、クレハへの元に移動する。
「凄い小さい…」
「確かに愛らしいですね」
「にゃ~」
ソフィアはシロが来てアイズが乗っていない肩に跳び移った。
「もふもふです!…もふもふ…もふもふ…」
「にゃぁ…にゃぁん」
ミルはシロをもふもふしているがシロもされるのが嬉しいのか甘えた声で鳴いている。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
「にゃん?」
一方クレハはセツを抱えると終始悶えていた。
「…ハク、俺は?」
「マグナは必要無いかなと」
「うぅ…」
もふもふを味わえなかったマグナは膝を曲げ嘆いていた。
「もふもふ…あの、ハクさん。この子達どうするんですか?」
「シロをもふもふ~」
「ヴァリアスずるい~!スィエラもーシロもふもふ~!」
「にゃにゃ~」
「じゃあ、ミル。この子達を鑑定してみて」
「わかりました」
ミルは白守猫、ユキ、シロ、セツの順に鑑定していく。
ーーーーー
名前 ユキ
種族 白守猫
ステータス
体力 B
筋力 F
耐久 S
俊敏 B
魔力 S
ーーーーー
名前 シロ
種族 白守猫
ステータス
体力 C
筋力 E
耐久 S
俊敏 C
魔力 S
ーーーーー
名前 セツ
種族 白守猫
ステータス
体力 B
筋力 E
耐久 S
俊敏 C
魔力 S
ーーーーー
「耐久と魔力が凄いです…」
「この子達、白守猫は守りに特化している。防御魔法も得意だからな…あと三匹共、成体だからな」
「ち、ちなみにこの子達はいくつです?」
「えーと、何歳だっけ?」
「ユキが14歳、シロとセツは 15歳だよ~」
ちなみにディオンの年齢は「個人情報だよ」…アイズは「止めてください!」…ヴァリアス、スィエラは「「やめて~」」…。
「多分激戦になると思うし三人はこの子達が守ってくれるから。」
奥にいるかもしれないトランススライムと激戦を予測される為、ハク達は準備を終え進んで行くのだった。
しかしハク達は気づかなかった。
闇に紛れていた一匹の蝙蝠がこちらを観察していた事を…。
~~~~~
「隊長、洞窟に男一人女四人…殆どが子供とモンスター数匹が奥へと進んで行きました」
「五人とモンスターか…。召喚獣か何かだろう。…あのスライムはどうだ?」
「いえ、確認した時はいませんでした。…もしかすると彼等が撃退したのでは?」
「それはどうだろうな、あのスライムは強い。過去にSランク数人でも勝てなかった奴だ。ましてや子供を含めてだろ?」
「では、監視を続けますか?」
「ブヒュヒュヒュヒュ、ならいっそうその者達を生捕りにすればいいだろう?」
不愉快な笑い声の主はぶっとりと太った男が話に入ってくる。
隊長である男と黒のローブで顔が見えない部下はその男を睨み付ける。
「…副隊長、生捕りにするかどうかは隊長が決める事です。勝手に決めるのは止めてください」
「な、何だと!この俺様に指図するとは!ブヒュヒュ、ならここで貴様を消してやろう!偉大なる俺様に殺される事を光栄に思え!!」
不愉快な男は背中に担いでいた一本の剣を手に持つ。
その剣を見て黒ローブの男は思わず叫んでしまう。
「せ、聖剣デュランダル!貴方はこれを持ち出すのに許可されたのですか!!」
聖剣デュランダルは両刃の大剣で色は青と銀色だ。
本来の姿であれば心を奪われるだろう。
しかしその聖剣デュランダルは黒い鎖に拘束され、本来の輝きがより濁っていた。
その為か聖剣であるのにもかかわらず何処か不気味にも感じてしまう。
「ふん、そんなもの必要ない!ブヒュヒュヒュヒュ、この聖剣を使い成果を出せば自然とこれは俺の物になる!だがこの剣を使った事はないのでな、貴様で試し斬りしてやろう!」
黒ローブの男に向かって聖剣を降り下ろされるのだがそれは最後までするのに叶わなかった。
不愉快な男の首筋には青黒い剣が当たっていた。
「これ以上、勝手なことをするな」
隊長のドスの効いた声を聞いた不愉快な男は成す術もなく只青ざめてしまう。
「お、俺様は将軍の息子だぞ!こんなことして…」
「剣もろくに使えねえ奴が出じゃばるんじゃねぇ!それに今は俺が隊長でお前は副隊長だ。ここで将軍の息子なんて言うんなら…お前の器が知れるぞ?」
「こ、こんなことをして…」
「いや、違うな。只で済まないのはお前の方だ。その聖剣は宝庫にあった物、それを勝手に持ち出したんなら…どうなるかわかってんだろ?」
不愉快な男は剣を納め黙ったまま睨み付けるとこの場から立ち去る。
「ありがとうございます、隊長」
「部下を守るのが隊長の役目だ。気にするな」
「はい。…何であんな男が副隊長なんかに…」
「あればコネで副隊長になったんだろうな。将軍の名を使ってな。…将軍がこの事を知るとどうなることやら…」
二人は互いに溜息をつく。
「とりあえず、この任務を遂行するのが第一だ。失敗は許されない」
そうして二人は洞窟へ入って行く。
ある存在を回収する為に…。