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Chapter of Begine  作者: Tkayuki 冬至
始動
11/71

英雄

「まさか、ザラフが敗れるとはね…って言っても何となくわかっていたけども。」


ハクが倒れた直後、黒い衣に身に纏った女性、アバリスがオーラを放ちながら現れる。口調は穏やかではあるが仲間であるザラフが殺られて憤怒しているのだろう。


「ほんと…馬鹿ねぇ…」


ザラフが消滅したであろう場所にしばらく目を向けると興味を失ったように流すと、次は倒れているハクを目につけ近づく。


ディオンは倒れたハクの前に立ちはだかると子狼の姿ではなく体長2メートルはある白き大狼に変化する。今のディオンの姿はしなやかな身体つきで毛並みは風に吹かれるときらびやかに流れていた。


「何者?…ザラフの仲間か何か?」

「そんなものよ…へぇ、聖獣ね。…しかも神獣か。お姉さん、ピンチかも?」

「その割には攻撃する気満々じゃない?…何しに来た、敵討ちか?」

「うん?そんなことの為に来たんじゃないわ…私の目的は…あの子よ」


アバリスはハクを指し示した瞬間、ディオンは身体に光を纏いながら威嚇する。アバリスはそのディオンの威嚇に冷や汗を感じるも屈すること無く魔法陣を発動させようした。


「(この聖獣、私一人で倒せるかしら?…ま、あの子が倒れていたら間違いなくザラフと同じになっちゃうわね。慎重にいかないと…っ!?)何!?」

「これはっ!?」


両者はただならぬ気配を感じ取る。ディオンはこの気配にハクを守ろうとし、アバリスはこの気配が何かを理解しているのか、身を震わせ穏やかだった表情は崩れ去り、焦燥した表情へと変化していた。


「何で、こんな時にっ!!…くそっ、あんな化け物に見つかる訳にはいかない!」


アバリスは焦りながらもその場から尻尾を巻いて逃げるように姿を消した。しばらくすると気配は消え遠くからソフィアや冒険者達がハクを探してやって来るのだった。


「…何、あの気配…ま、いいかな?」



~~~~~


「…んっ、ここは?」


目覚めると辺りを見渡すが此処が何処かはわからない。わかるのはここは何処かの部屋で自分はベットに寝かされていたことくらいだ。

窓の景色を見るとどうやら朝方らしく太陽の光が穂のかに感じる。

このまま二度寝をすればどれだけ気持ちよいだろうか。


掛けてある毛布の中には何やら重みを感じるので見てみるとお腹の上に丸まって寝ているディオンの姿があった。


「おはようごさいます、ハク様。」


横から小さな声でアイズは挨拶をする。傍らには椅子に凭れてすやすやと眠っているソフィアがいた。


「おはよう、アイズ…だっけ?」

「はい」


ソフィアとディオンを起こさない様に上半身だけ起き上げると自分が何故この場にいるのか理解する。


「…そうか、俺は気を失って…どれ位寝ていた?」

「まだ半日しか経ってません、もう少し休まれた方がいかがですか?」

「大丈夫、他の人達は?」

「冒険者、自衛団、邸にいた使用人達やヲーリアス様と母娘、市民の皆さんは多少怪我をしましたが全員無事です。都市に攻めてきた敵も跡形も無く消滅しました。おそらく親玉であるザラフを倒したからでしょうね。今はギルドマスターと副ギルドマスターが後処理をしています。ちなみにここはギルドの職員部屋ですよ。」


ハクとアイズが話し合ってる中、すやすやと寝ていたソフィアが目を覚ます。


「ん…、あれ、…ハクさん!大丈夫?何処かの痛いところない!?」

「だ、大丈夫だよ」

「よ、よかった…。本当によかった…。ぐずっ…」


ソフィアは包み込む様に抱きつくのだが、ハクは面白いぐらいに動揺する。


「そ、ソフィア?」

「(はぁ~、ハクさんの匂い凄くいい…。髪の毛サラサラ~。肌は柔らかくて色気があるし。顔もクールで凛々しいし…。)」

「ちょ、や…やめて…。あっ…く、首に顔を埋めないで…」


くすぐったいのか妙な色気のある可愛らしい喘ぎ声の様なものを漏らしてしまうハクなのだが、ソフィアにとっては甘く蕩けるような感覚を脳に刺激されてしまい首に顔を埋めるだけでなく、上着の中に両手を侵入させてくる。


「んんっ…な、何を…?うあっ…ぁ…ふうぅっ…や…やぁっ……い、いい加減に、しろっ!!」

「ひゃんっ!?」


堪忍袋が切れたのかハクは身体を弄ぶソフィアに軽めの電気を流した。静電気のようにバチッと音と共にソフィアは離れるのだが、自分が無意識に行ったことについて謝罪するのであった。


「ご、ごめんなさい…」

「…もういいよ」


ハクは乱れた服を正そうとするのだが、たまに見える服の下から見えるモデルの様に細く括れたウエストや首筋、鎖骨が色っぽく見えてしまい触ってみたい、という欲求を抑えるがそれでもツバを飲み込まずにはいられなかった。


「ハク、おはよ…そして…おやしゅ…み…」


毛布からディオンが顔を出し起きたと思っていると顔を出したまま再び眠りについた。本当に寝るのが好きなのだ。


「ソフィア様、そろそろ不埒な思考をやめててください」

「なっ!?あ、アイズ、私はそんなことを考えてませんよ!」

「そうですか?」

「そうです!」

「なら、ソフィア様。あの話を…」

「あ…そうですね!」


ソフィアは姿勢を正しく椅子に座るとこほんっと咳払いをし、真剣な眼差しでハクを見た。


「ハクさん、私…私達と、パーティーを組んでいただけないでしょうか?」

「え…俺と?何で…?」

「これまでソロでやってきたんですけど…今回の件で1人だけじゃ限界だと感じたんです。それにディオンさんやアイズも言ってたんですけど、魔力の力が使えるようになったんですが、魔力の使い方なんて全くわかりませんし…なら…ハクさんに教えていただけたら、と…駄目、でしょうか?」

「…いいよ、」

「そうですよね、Bランクになったばかりの私となんてパーティーを組んでもらえないですよね…って、えぇっ!?いいんですか!」

「あぁ、いいよ。…よろしく、ソフィア」

「は、はい!よろしくお願いしますハクさん!」


ハクとソフィアはパーティーを組むこととなった。太陽の様な晴れやかな笑顔を見てハクは思わず微笑んでしまう。


「ソフィア、手紙を書きたいんだけど、その道具一式用意できるかな?」

「多分用意できると思いますけど…誰に送るんですか?」


送る相手に興味があるのか何度か訪ねようとするがハクは人差し指を口に当てて『秘密』としか言わなかったのだった。



~~~~~



「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!私の、私のザラフがぁぁぁぁぁぁぁ!!」


深く暗い闇の中、1人の少女が怒り狂っていた。何処かの建物の中か地下であろうか。少女が身につけているのは黒いレースであしらい、バラをモチーフにしたゴスロリ衣装だ。しかし可愛らしい衣装も今の状況では台無しになってしまっている。髪は床まで着きそうな紫の色を掻き上げ、闇にいる人物に睨み付けた。


「アバリスっ!何故仇を取らなかった!お前もあの場にはいたのだろう!」

「…確かに私はあの場にはいたわ。でも、予想外の事態になってしまってね」

「予想外の事態?それは一体何だ?…つまらん言い訳なら…わかっているだろうなっ!?」


少女の怒りによって地面が音をたてて軋んでゆく。これ以上怒らせたらこの場は崩壊してしまうだろう。


「…間違いないわ、あの気配…麒麟よ」

「ーっ!?」


アバリスが告げた麒麟という言葉に少女だけではなく暗闇の中にいる者達も酷く驚いた。アバリスの様子はその存在を思い出したのか微かに震えている。


「…そうか、麒麟…か。ならば仕方がない。確かに部が悪過ぎる。むしろあの麒麟からよく逃げ帰ってきたと褒めるべきだったな」


すまない、とアバリスの頬に優しく触れる。少女には怒りは消え、ただよく帰ってきたと感謝していた。


「あの麒麟はおそらく留まっていないだろう。神出鬼没だからな。…今から私が直接潰しに行こうか」


少女の身体から禍々しい邪悪なオーラが溢れだす。そのオーラはアバリスと比べるのも難しいだろう。だが溢れだしたオーラを引っ込めると少し落ち着いたかの様に素朴な椅子に座る。


「まだ、その時ではないな…」



~~~~~



シルヴィニアという国の中心にある都市、アヴァルゼディンにはシルヴィニア軍の総本部が存在する。その本部の中にある一室に一人の黒いスーツを来た人族が椅子に座り目の前にある部下の報告書を確認していた。


髪は赤銅色で腰まで伸びている。女性でありながら男性用のスーツを着ているのだが全く違和感が無く、むしろ似合っている。


彼女の名はアジュリカ・スカーレット。

輪郭の整った美青年にも見えてしまうのだが正真正銘の女性だ。何故男性用のスーツを着ているのかは単に彼女自身気に入っているからだ。彼女はシルヴィニア軍の空軍元帥である。


「元帥、紅茶はいかがですか?」


ティーポットを片手に持ってきた緑色で三つ編みをした森族の女性がアジュリカの横にやってくる。

彼女の名はマナ・ルクエト。

空軍の中将であり、元帥であるアジュリカの秘書官も兼任している。

おねがいするよ、と言うとマナは嬉しそうにいそいそとティーカップに紅茶を注ぐとアジュリカの机に置く。一口飲むとアジュリカは微笑んだ。


「…美味しいよ。こんなに美味しい紅茶を飲めるなんて私は幸せ者だ。ありがとう、マナ中将。」


マナは非常に照れた様に顔を赤らめ、長い耳をピクピクっと嬉しそうに動いている。


「わ、私も元帥と一緒に居られるだけで幸せですっ!」

「大袈裟だな、それが御世辞でも嬉しいよ」

「お、御世辞なんかじゃないですよ!」


子供の様に頬を膨らませ不機嫌そうにするのだが内心はアジュリカに感謝されたことに感激していたりする。

扉からコンコンっとノックされる。


「どうぞ」


扉が開かれると小柄な少女と杖を持った女性が入室する。小柄な少女はアジュリカが飲んでいるティーカップを見て悔しそうな表情を浮かべていた。


「あー、私が元帥に紅茶を入れようと思ったのに~」

「べ、別にいいじゃない!貴女が何処かに行ってたからでしょ?」


この小柄な少女の名はリア・ウェザール。

見た目はショートカットの黒髪に中高生位の体格でいかにも運動が得意そうだ。手は鳥の翼を持っている。彼女は獣族で翼獣族(ハーピー)であり、マナと同期で空軍の中将ある。


「アジュリカ~!!!」

「なっ、こら!」

「遊びに来ちゃった!!」


アジュリカに抱きついてきた女性の名はカリン・ミエジェーラ。

ふわふわした長い金髪の優しく綺麗なお姉さんなのだがこれでも衛生軍の元帥なのだ。背中からは天使のような白い翼が生えているが邪魔にならないように折り畳んでいる。


「「…解せぬ」」


マナとリアはカリンの胸へと目をやる。

一応、軍に所属する者は皆軍用スーツを着ているのだがカリンの場合はたわわな胸が治まりきらないのか胸部のボタンが閉まらない為、豊満な胸の谷間が露になっており、今はアジュリカの身体に押し付けていた。

本当に何か入ってるんじゃないかと思うくらいに大きいのだ。

マナとリアは自身の胸部をみるが残念ながら寂しいったらありゃしない。その事実に二人は溜め息を溢してしまう。


「あ、そういえば元帥に手紙が来ていますよ。」

「もしかして、天空の龍騎士のファンからかしら~?」

「その名は止してくれ…」


「アジュリカ、大元帥に報告書を届けてきたぞ」


扉から白く小さな龍が入ってくる。可愛らしい姿をしているが何処か神々しく勇ましいオーラを感じるだろう。


「ありがとう、クラド。大元帥は何か言っていたか?」


この小さき龍はアジュリカのパートナーである聖獣、クラドだ。


「いつも丁寧に有り難うと言ってたぞ。それはそうと、その手紙はハクからではないか?」

「え、何でわかったんですか?」

「匂いだ。」

「さすがですね、クラド様」


リアから手紙を受け取るとアジュリカはその手紙の内容を確認する。しばらくすると手紙を読み終え机に置く。


「どうやらアルシュオでマラサ、ザラフと名乗った…おそらく悪意ある(マリス)が襲撃したらしい。幸いそこのギルドマスターと副ギルドマスター等が参戦したお陰で何とかなった…と。」


悪意ある(マリス)というのは大昔から存在していた謎の生命体であるらしいのだが被害や目撃情報が少なく、あまり世界的にも認知されていない。特徴としてみれば禍々しいオーラを放つということ。姿はマチマチであってそれが悪意ある(マリス)どうかはわからない場合も多い。相手の気や魔力を読み感じ取れる人物なら判断できる。


「ハクちゃんは無事なの?」

「あぁ、無事らしいが…無茶してそうでな。手紙では大丈夫だと言ってるが…心配だ。」

「あら、心配なのね?」

「当たり前だ。ハクは私の息子であり弟子だ、心配するのは必然だろう?」

「それもそうね…ごめんなさいね?」

「いいさ、…それよりカリン御迎えが来たみたいだぞ?」

「え?」


扉から一人の男性が入ってくる。その男性の肌は青白く魔族の男性だとわかるのだが、怒っているのかこめかみに血管が分かりやすい位に浮き出ていた。彼の名はイグル・ディバラント。衛生軍の中将でありカリンの秘書官でもある。


「カリン元帥!何やってんですか、速く戻って仕事をしてください!!」

「え、イグルちゃん!まま、待って、まだアジュリカに抱きついていたいのっ!」

「んなの知るかっ!…すいません、アジュリカ元帥にマナ中将、リア中将。さあ、さっさと仕事に帰りますよ!ここにいると皆さんの邪魔になるから!」

「あーん、アジュリカ~。カムバ~~ック」


イグルに引き摺られドナドナされるカリンが何かを言ってるがアジュリカ達は馴れている為、完全に無視をする。

アジュリカは景色が見える窓を見ながら呟いた。


「…ハクのお手製御菓子…食べたいな…」



~~~~~



超巨大なジャンガルノはアルシュオでの一件を終え冒険者達と別れ故郷へと帰っていた。しかし故郷へと近づくにつれ草木や大地、泉が枯れ果ててしまっている。本来の姿はこの大地は緑色豊かで泉の水も透き渡り綺麗だった。

だがもうその面影は無い。

もう元には戻らないだろう。

それでも超巨大なジャンガルノは歩みを止めない。大切な仲間が待つ場所へ行かなければ。無事かどうか心配だ。群れのリーダーとして仲間を見捨てるわけにはいかない。

故郷へと辿り着いた超巨大なジャンガルノは遠吠えで仲間達を呼ぶ。


誰も来ない、と思っていたが怯え隠れていた仲間達が次々に現れ近寄ってくる。お互いに無事に生きていたことに喜び合う反面、欠けた仲間達を思い出す。自身のリーダーとしての判断が遅れてしまった為に数十匹の仲間を失った。


リーダーである自分を守る為に命を失った者達、家族や子供を庇い命を散らした者達、刺し違える覚悟で敵に挑み敗れ命を落とした者達…。

もう、失った者達は蘇らない。

今生きている者達の事を考えようと行動しなければ。


辺りを見渡すが何処を見ても枯れた草木に大地だ。住むことは出来ないだろう。遠くの景色も緑は見えない。


絶望的だ。


突然、枯れた大地に一人の美しい女性が降り立つ。

周りは草木や大地が枯れているにも関わらず、その女性は照り輝いて女神の如く美しく、一瞬の眩しさを感じる。唯一、不自然なのが足元がほんのり浮いているのだ。幽霊ではなく実体はある。

黄金色の髪を靡かせ、辺りを見渡す。


「これは酷い…」


その女性がジャンガルノ達に気づいたのかゆっくりと接近する。


「やぁ、こんにちは。君達は此処の住人かな?」


優しい声を掛けられるのだがジャンガルノ達は自然とこの人物が敵では無いと理解する。

そうだ、と人に分かる筈の無い言葉を発する。


「やっぱりね。なら、此処で何があったのか…教えてはくれないかな?」


何とこの女性は分かる筈も無いジャンガルノの言葉を理解したのだ。加えて女性の発する言葉を一言一句理解できた。不思議だ。この女性は何者だろうか?

ジャンガルノ達は疑問を抱くがこの女性なら話してもよいと考え、これまでにあった事を説明する。


「ふむふむ、なるほど…」


女性はジャンガルノ達の話をそれぞれに聞いていた。ジャンガルノ達は今までの不安や悲しみを吐き出すように…。


「そんな事があったんだね…。これほどの生命を悪意ある者によって呪い殺されるのは許し難い。…よしっ!」


女性はジャンガルノ達から離れると静かにその場に立ち尽くす。そしてその女性から優しく心地好いオーラが滲み出し、足元から波紋が枯れ果てた大地に広がってゆく。


ジャンガルノ達は驚くべき光景を目の当たりにする。



波紋が広がり枯れ果てた大地が一瞬にして、 甦ったのだ。



先程までの光景が嘘みたいに緑豊かで大地が生き生きとしている。風が吹いてもいないのに草木が女性に感謝するかのように緩やかに揺れていた。


あまりの出来事にジャンガルノ達はこの光景が偽りではないかと思ってしまうが、一匹の子供のジャンガルノが近くに実っていた木の実を掴み一口頬張る。


甘く、美味しい。

その味覚がこれが偽りではないと証明していた。


空から舞い降りた白い鳩が女性の肩に静かに降りた。何かを伝えてるようにも見える。


「さて、これでいいかな。…ん?あ、確か来週はお茶会だっけ?速めに行っておこっかな?」


ここから立ち去ろうとする女性をリーダーである超巨大なジャンガルノは呼び止める。


貴女は一体、何者かと。


「そんな大した者じゃないけど…そうだね、私の名は…」





彼女は自身の名を告げる。














かつて十五世紀のフランス王国の軍人であり、フランスの愛国者。今ではフランスの国民的なヒロインであり、聖人でもあった。「オルレアンの乙女」とも呼ばれていたが、最後には裏切られ、魔女の汚名を着せられて火刑された悲劇の英雄の名を……。























「私の名は、ジャンヌ・ダルクという者だ」






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