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夢死-ユメジニ-

タイトルの通り、死の表現、もしくは死を連想させる表現が含まれます

流血表現はありませんがダメな人は回れ右


 

 



自分がどれほど恵まれた存在か?

―――そんなこと、言われなくともよくわかっている

自分がどれほど傲慢か?

―――そんなこと、自分自身が一番よく知っている


わかっている

知っている

けれど―――――

   ―――――どうすることもできないのだ


自分は『万能』じゃない

自分は『特別』じゃない

自分は、『神』じゃない


『何か』を選べば『何か』を諦めなければならない

『何か』を守るためには『何か』を犠牲にしなくちゃならない

<世界>はそういう風にできている

他でもない、『神』がそう定めたから


理不尽だ―――仕方ない

不条理だ―――どうしようもない


―――そうやって自分に言い聞かせるしかないのだ


だから思う



    狂っている

    世界も

    人も

    『神』でさえ



狂い、歪み、壊れている

がんじがらめで、身動きが取れなくなるほどに

そうしてやっと『均衡』を保っているのだと





 





 

    だからこそ、『世界』は醜い( うつくし )

    だからこそ、『人』は憎い( いとおし )





















 ふと視線を向けた先、そこにあるモノを見て少女はすぐさま視線を逸らした。下卑た笑みを浮かべている男たちの前に転がるそれ(、、)は---。


「………誰がやった?」


 何の感慨もなく、興味なさげにそれ(、、)を見下ろしていた黒髪の人物が問いかける。それに少女は訝しげな視線を相手に向けたが当人はそれをさっぱり綺麗に無視するとそれ(、、)から視線を上げ、居並ぶ男たちを見回した。

「もう一度聞く。これ(、、)、誰がやった?」

 感情のこもらない、どこか冷え冷えとさえする声音で問われているにも(かかわ)らず、男たちは問うた当人を無視してその隣の少女へと視線を向けている。今にも舌なめずりしそうな顔に下品な笑みを浮かべていた男のひとりは、次の瞬間、遥か後方へと吹っ飛んでいた。

 何が起こったのかわからない男たちは驚愕の表情のまますぐ目の前に立つ黒髪の人物へと注目する。黒髪の人物は再三問う。


「これが最後だ。あれ(、、)、誰がやった?さっさと答えないなら全員まとめて頭と体をサヨナラさせてやるぞ」


 一切の感情を含まない声と表情を向けられている男たちは一拍遅れてそれぞれが身構えた。それを確認した黒髪の人物は初めてようやくやっとその顔に笑みを浮かべる。

 不敵な、あるいは不遜な、もしくは不純な笑みを(たた)える人物は喉の奥で低く嗤う。

 そうして告げる。


手前(てめぇらみてぇな下衆(ゲス)野郎に構ってやる道理はねぇが、死者を冒涜(ぼうとく)する行為は見過ごせねぇなぁ。それ(、、)はカミサマだろうがなんだろうが許されていいものじゃねぇ。

 いいか手前ら。その飾り同然の耳をかっぽじってよぉく聞け。手前らみたいなオツムの足りねぇ奴にもわかりやすく教えてやろう。


 死者を冒涜していいのは死者だけだ。そんでもって―――――」


 いつの間にそこにあったのか、黒髪の人物はその身の丈ほどもある大きな鎖鎌(くさりがま)を手にするとより一層笑みを深めた。


 そうして(うた)う。

 狂ったように高らかと。






  ―― 死する者を冒涜するは死する者にのみ与えられた美しき権利 ――

  ―― なれば我は(なんじ)らに死の祝福を授けよう ――

  ―― 我が“狂気”の名の許に 我が名を知る者に『祝福』を! ――

  ―― 我は生者を(けが)し (おか)し 愚弄(ぐろう)せん ――

  ―― 全ての者は我が前にてその美しき権利を手にするがいい! ――



 

これは続きが書けそうな気がしたので現在続けようと四苦八苦しているものです

無理そうなら放置しますケドね(^_^




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