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桶屋の罪状  作者: SBT-moya
13/25

「カール・ギブソンがシュートを止めると、日本は国際社会から一歩遠のく。」8



ランニングを終えて、帰路に着く里崎大樹の後ろから、

白人男性がサイレンサーをつけた拳銃を構え、周りに誰も見てないことを確認すると頭部に狙いを定めた。



「バカヤロウ!!!!!」


影から飛び出した小峰が白人に体当たりをする。後ろから大きな物音がし、里崎は振り返った。

大の大人が揉み合っている。


小峰は里崎に叫んだ。


「逃げろ!!!!」

「え……?」

「走れ!!! いけ!!!!」


里崎は言われた通りに走り去った。

白人男性は明らかに軍事的な訓練を受けており、流れるような動きで小峰に関節技を決め動きを封じた。

小峰も抵抗したが、白人男性の力が圧倒的で身動きひとつ取れず制圧されてしまう。


「いーててて!! ……離せ!!」


「キヨジ!!!!」


里崎が去った道から、拳銃を構えた庄司が駆けつけた。


「警察だ! 動くな!! 銃を離せ!!!」


すると白人は、机からゴミを払うかのような、自然で手慣れた手つきで制圧している小峰の後頭部に拳銃を突きつけた。


 庄司と白人男性はしばらく睨み合ったまま静止している。すると、

いつの間にか後に回り込んでいた葛原が体重を乗せた肘打ちを白人男性の腕に繰り出した。

葛原の肘打ちは、男性の右肘の内側を正確に捉え、男性は銃口を小峰から外す。

そこにすかさず、葛原の蹴りが白人男性の後頭部を捉える。

しかし白人男性もすぐさま受け身をとり、素早く距離をとって立ち上がった。

まず拳銃を構えてる庄司を見て、葛原を見た。

そして葛原の気迫に圧倒され、勝てないと判断したのか路地裏に走り去った。


「!! 待ちなさい!!」


葛原がすぐさま後をおう。

小峰も立ち上がる。


「キヨジ!! お前は大樹を探して護衛しろ!!」


「は……はい!!」


「マルヒトからomnis」


「omnisですどうぞ。」


「白人男性と接触。凶器を所持。

 マルサンが追跡中。……Glok19を標準装備しているイカれた白人組織を検索しろ。

 ……大体、想像つくがな。」


「omnis 了解。…… ……該当組織の中にCIAの特殊部隊、『特別行動センター』を確認。」


「(舌打ち。)SOGか。そういや、あそこにもいたよな。NAIL所持者が」


「里崎大樹の存在を嗅ぎつけて始末しにきた……?」


「だろうな。アメリカにとっても里崎みたいな存在は脅威だろうからな。

 ……ピィマルヒトからマルサン、男性は未だ凶器を所持し、高度な訓練を受けている。注意せよ。

 ……マルヒトからマルサン…… 葛原?……取り込み中か。やられてなければいいが」


「ピィマルニーからマルヒト」


「マルヒトです。どうぞ」


「大樹の帰宅を確認。どうぞ」


「大樹帰宅了解。…… キヨジ。なんか英語喋ってみろ」


「……はい?……えー……ヒットマン。ジョンレノン。イエスタデイ」


「……喋れるな。……ピィマルヒトからomnis」


「omnisです。どうぞ」


「3分前の大樹の脳波の状況を知りたい。どうぞ」


「……検索中。脳波に危険信号と思しき反応あり。極度な緊張状態にあったと思慮される。どうぞ」


「……了解。ということは、だ。事象発生のトリガーは里崎が危険を感じたら、では無いということだ。

 くそ。手がかりもなしで邪魔者が増えやがった……」


「至急至急マルサンからマルヒト!!」


「至急至急マルサンからマルヒトどうぞ」


「男性を確保! 至急応援を送れ! どうぞ!」


「了解。男性をかく…… ……葛原、お前すごいな!」




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