第七話
馬車での旅は1週間ほどで終えた。
もっとも、それは途中の宿場町などに泊まり良い宿に停泊するためだったが。
それでも1週間も馬車に乗り続ければ身体は鈍るし退屈でもある。
魔法学の教本などは持ち込んでいたが、すぐに読み終えてしまったし。
そこで馬車の中でも比較的安全に行使できる風や闇、光の魔法について論証と実践をしてみた。
まぁ道中に出てきた妖魔もその延長で倒すことが出来たので無駄ではなかった。
そしてついに『学園』の敷地へと入った。
そこで馬車から降り、入寮手続きを行う。荷物は手続きの間に部屋へ運び込んでくれるそうだ。
これで私も学園生となった。1週間後には入学式もあるそうなので、それまでは旅の疲れを癒やしつつ授業用の教科書を読み込んだり、寮の庭で体を動かしたりしても問題ないそうだ。
そうだ。そうだ。ばかりなのは規則が多いので若干耳から抜け落ちていくからなのかもしれない。
忘れてはならないのは帯剣についてだ。
基本的には帯剣・帯杖については申告制を採っており、申告すれば学舎内にも持っていける。授業で使う場合もあるとのこと。
私は入寮手続きと一緒に帯剣の申請も行い、とりあえず学舎にはまだ入れないものの修練などはしても良いと認められた。
早速寮の庭へ向かい軽く体をほぐしてから剣を振るうことにした。
そこで、彼女に出会った。