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第四十七話

「ミコト様・・・・・・」

おずおずと声を掛けるのはリズだ。まだ腰が抜けているようでペタリと座り込んだまま動けないでいる。


「ふぅ!」

突如大きく息を吐く。その声にその場にいる皆が驚いた。

「スノウ、リズ、先生方。誠に申し訳ありませんの。今の者は我が国で爵位を賜り、大隊の1つを任されている者。名乗りは不要ですの。次会ったら、即座に斬り捨てるか魔法を無力化してくださいですの」

淡々と告げる。

そんな姿を見せられ、私は自分の覚悟の無さが情けなくなった。

「ミコト様。私は先の方を斬れるでしょうか?」


「それは、これから次第でしょうね」


今は無理ということか。


見たところ純粋な魔法使い、というより極めた人のようだった。ミコト様の魔法を無効化した手腕といい、私が未完成で使っている浮遊術。そして転移らしき術。

私はどれも出来ない。

では剣で勝てるかと思うと、わからない。

剣が届く前に反撃をされるか、転移で後ろを取られるか。


「さて。やることは山積みですが、はじめにすることは決まりましたの。先生方も参加ですの」

「何をするつもりだ?」

「新しいシンボルを覚えてもらいますの。そしてその応用術を全属性習得。これは生徒たちの命に関わることですので、全員強制参加ですの。リズ、魔法はもう使えますか?」

「え?はい・・・・・」

「私になんでもいいので魔法を撃ってください」

「は!?」

「気になるなら、シンボル1つで、ケガの少ない水か風でいいですので」

「は、はぁ・・・・」

そうして水のシンボルを描き上げ『流水』を放つ。


対してミコト様は水のシンボルに加えてもう一つのシンボルを描く。

「『断水(ダンスイ)』」


剣に魔法を付与。リズの魔法の水を斬りつける。

そして。


消失。


「防御のシンボル、『盾』ですの。火を斬る『炎裂き』。水を斬る『断水』。風を斬る『風刈』。地を斬る『地砕き』。雷を斬る『雷切り』。光を斬る『散灯』。闇を斬る『闇穿ち』。最低ラインは1属性完全防御ですの」

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