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第十九話

「もちろん、式典などでの美麗さは大事ですし魔法に関しても生活魔法を中心に発展は著しいですの。そこは履き違えなきよう。ただ、軍事力という視点のみでみれば大きな脅威にはなり得ず、侵略は可能であろう、というのが我が国の分析ですの」


「ミコト様は、我が国を侵略するつもりがあると?」


「我が国では諸侯の過半数に却下されました。そして私ももちろんですが国としても侵略・・・・戦争には反対ですの。私がこちらの国に来たのは大きく分けて3つ、理由がありますの。1つ、この事をこちらの王家へ奏上し対策を練っていただくこと。2つ、出来るだけ多くの貴族子弟。主に前線に送られる可能性のある学徒に現実を突き付けるため。そして最後に3つ目。これがある意味私にとっては難題だったのですが、早速少しですが光明が見えて参りました」


「その、3つ目ってなんなんですか?」


「端的に言えばお友達を作ることですの。でもある意味この学び舎の生徒を敵に回すので難しいと思っていたのですが・・・・・『魔法の大家』そして『辺境伯家』という我が国でも無視できないお友だちができました。これで老害たちが少しでも黙ればよろしいのですが・・・・」



「この国の国王陛下への奏上は既に済んでおりますので。あとはこの国で。この学院で。実力を示して他のイキった貴族子弟を畳んでお友達を作れば、私の目標は達成されますの。戦争回避という目標が。だからどうか、今日あったことを忘れないで欲しいですの。お家の方に相談しても構いません。よろしくお願い致しますの」


そうして深く。長い黒髪が地面につきそうなほどにミコト様は頭を下げた。

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