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第十八話

この有様がこの国の縮図とはどういうことだろうか。


こんなにも弱く吠えるだけの伯爵家が国を表すのだろうか。



「疑問はもっともですの。カフェに行ってお茶でも飲みながらお話するとしましょう」


「ま、待て!」

「あら?まだいらしたのですか?ああ、敗者には罰を当ててもよろしいですわよね?」


そうして描かれる水と地のシンボル。


「『牢』」

言葉と共に、一瞬にして構築されたのは捕縛系の魔法。

水属性に地の頑強さを加えてできる、氷の牢獄。



「そこで暫し頭を冷やしてくださいませ。それでは行きましょう」


ミコト様は私達の手を引いてカフェテリアへと移動した。



「さて、改めてこの国の現状を私の国から見た視点でご説明させていただきますの。端的に言ってしまえば、この国において脅威と見做されているのは東西南北の辺境伯家。そして魔法の大家や武の大家と言われている数家。そして王族のみですの」


おかしい。大家と言われなくても貴族や庶民の中にも戦闘に秀でた者は多いはずだ。

単純に貴族階級だけでも数十世帯は下らないはずなのに。



「残りの方々は、長く続いた平和により儀礼が発達。故に実戦になれば大きな脅威にはならないだろう、というのが我が国での認識ですの。ここまではよろしいですか?」

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