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第十七話

「くっ!きっと卑怯な手を・・・・!そうに違いない!だがこのサリバ伯爵家三男イダーサは違うぞ!」


一人熱くなってる所悪いのだが、私は思考の真っ只中である。



弱すぎないか?



身体強化すらせず愚直な突進をしたあげくの魔法一撃での決着。


身体強化をしたとはいえなんの策もない、力任せの剣技とも言えぬような攻撃。(ミコト様は技のみでそれを制することができた)



もしかして団体戦としての戦術なのか。こちらに一敗でもさせてそれで難癖をつけるつもりなのか。いや、目の前にいる男子生徒こそがこの三人では最強ということもありえるから、油断を誘うため?



それで、そんなことで私を倒せると思っている?

仮にも辺境伯家。この国の国防を担う一族が、その程度の小手先のことに惑わされると思われている?


なんという、侮辱。


「どうした!早く構えろ!」

「失礼しました。ロゼリア辺境伯家長女、スノウ・ロゼリア、参ります」


身体強化。

ひゅっと耳元で風を切る音が聞こえた。移動と同時に両手持ちしていた剣が相手に向かって振り下ろされる。


「うぐぅ!こ、の程度!」

剣を横にして防御するのを見越している。反動をつけて押し返そうとした瞬間に力を抜き、剣を一回転。喉元に剣を構える。


「うぅ、参った・・・・・」



どういうことですの?



「スノウ様、これはこの国の縮図でもあるのですよ」

「ミコト様?」


そうしてミコト様が私が領地に閉じこもっていた間に変わったこの国のありようを教えてくれた。

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