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第十六話

リズベットは風にのシンボルを描き、男子生徒は剣を上段に構えて突進する。


・・・・・身体強化もなし、かな?

あれではリズベットの魔法発動には間に合わない。



そうか、直前に無属性で何かを仕掛けるつもりか。



リズベットはそこまで読んでか、風を押し出す魔法。大突風を選択する。



男子生徒に命中する。


「な、早すぎる!馬鹿なぁ!」


簡単に吹き飛ばされ、踏ん張ることもままならないまま場外へ。



リズベットの勝ちである。



おや?



「次は私がお相手致しますの」

ミコト様が名乗りをあげる。


「こっちは俺だ。ギア伯爵家嫡男。参る!おおおお!!」

歪な円を描いて身体強化し、大剣を手に突進する。


対してミコト様は身体強化もせず、刃すら抜かず待ちの姿勢。

それが癇に障ったのか間合いに入ると同時に跳び上がり大剣を振り回す。


しゃらん。

ミコト様の剣の鞘が大剣に当たり軌道を逸らす。鈴の音のような金属音がわずかに鳴るだけでいなしてしまった。


りん。りぃ。きぃん。

袈裟。唐竹。斬り上げ。


それら全てをあっさりといなしていく様は予定調和の舞台のようだ。


「こ、のぉ!くらえ!」

火のシンボルが描かれる。


が、それが発動されることはなかった。



鞘から僅かに出た刃が男子生徒の首に突き付けられた。

首の冷たさを感じ、降参してしまった。



あれ??

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