第十三話
「・・・・・というわけでして、反属性においても同様の効果が・・・・・・」
「ということは・・・・・だから、・・・・・になるわけですのね」
「そのとおりです!しかし・・・・・」
と、マナーは悪いが魔法談義をしながら昼食をいただいた。
それにしても反属性でも別の魔法効果を狙えるというのは面白い着眼点だ。
例えば私は風などの魔法はあまり得意とはいえない。使えないわけでは無いが、効率や威力、咄嗟に使うという意味では得意属性に劣る。
が、風による攻撃。突風を起こしたりするくらいならば、火属性と水属性をぶつけて相殺させることでも可能なのだ。つまりは水蒸気による爆発なわけだが。
他にも同様の魔法を操り熱によって攻撃したりもできるらしい。これは対人の非殺傷攻撃として有効そうだ。
そんな話をしていると男子寮からも声が聴こえてきた。
この寮、食堂は1つで女子寮と男子寮で入り口が違うのだ。他にも食堂正面にも学舎に続くテラスなどもある。
「おい、女共が囀りながら食事してるぜ」
「剣持ってる奴もいるじゃねーか。大層なもんだ」
「いざっていうときのために体力を温存する、って考えもないんだろう」
ここらへんで私は怒った。それはもう怒りに燃えた。
が、それ以上に怒っていらっしゃったのはミコト様だったらしい。
「この程度の剣すら常備出来ないなんて・・・・・ひ弱な方々。こちらの国では男性の方が体力が無いようですわね」
「そんなはずはないのですが・・・・・帯剣申請のこともご存知ないのかもしれませんわ」
「お、お二人とも・・・・相手になさらない方が・・・・・」
「そうはいきませんわ」
「あの程度の輩に侮辱されるなど・・・・・とても耐えられません」
「おい!聞こえてるぞ!」