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第八話

ひゅん!びっ!

と剣が風を斬る音と布が激しく振れる音がする。


寮の庭。そこには黒い長髪に白い服の自分と同い年くらいの少女が舞っていた。


そう。これは剣舞だ。



そう思えるほど優美なる剣戟。


僅かに反りのある剣には振るわれる度に朱色の光が線となって流れた。


白い装束はどこかの伝統的なものなのか、独特な形をしていたが、彼女の剣舞には素晴らしく映えていた。



ふー・・・・と長い息を吐き、少女が剣舞を終えた。


「あの、何かご用でしょうか?」

「あ、失礼しました。あまりにも綺麗だったので、見惚れてしまいました」

「それはありがとうございます」

「あの、よろしければ一手立ち合っていただけないでしょうか?私も少し鈍った身体をほぐしますので、その間休息を取ってからで・・・・」

「はい、私でよろしければお願い致しますの」

「ありがとうございます!」


身体を伸ばしたり回したりしてほぐしていく。その間少女は水分を摂ったり呼吸を整えていく。呼吸も独特な音がしているので特別な技法が使われているのではないだろうか。



「そろそろ大丈夫ですか?」

「はい。魔法はどうしますか?」

「・・・・剣だけで。魔法はなしにしましょう」

「分かりました」

「そういえば、名乗っていませんでした。スノウ・ロゼリアと申します」

「神楽坂ミコトと申します。こちらではミコト・カグラザカですね」

「ミコト様ですね。よろしくお願い致します」

「スノウ様、よろしくお願い致します」



銀の髪の少女と漆黒の髪の少女が剣を構えて向かい合った。

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