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なにあのタコ足

作者: 岡松

 なんか、いた。時計は、夜の11時、家族が皆2階に上がって、1人1階に残って、録画した番組を見てた、そろそろ寝ようかと、歯を磨くために、洗面台に立った。鏡を見た。なんかいた。鏡では、俺の隣にいるように見える、なのに、普通に見てもいない、鏡に向かって話す、「あ〜、こんちは」、そしたら、それは、笑った「ニコー」っと。笑い返しながらドアを閉めて、階段上がって、ベッドに入った。ふ〜「何あれ?」さっきのことを思い出して、頭で整理していく。まず、あいつのこと、体は、俺と同じか少しデカいくらいだ。頭は俺と同じくらい。わらいかたも俺そっくり。そこまで考えて思った。「俺じゃね?」そう考えた途端馬鹿らしくなった、鏡に映った自分を、ぼんやりした意識で見ていたから二重に見えただけらしい。「は〜、歯磨こ」ベッドからおり、下へ行ってみる。特に何もいない、洗面台の鏡も見る、そこには、あいつがいた、だが種が分かれば怖くない、「今日は疲れてんだなー、早く寝よ」だが、そこであることに首を傾げた。「なんで俺、からだの作り人と違うなんて言ったんだ?」改めてそいつを見てみる、背も顔も確かに、俺のようだ、何が…そこまで考えて気付いた。足だ。その足は、まるでタコのようで、ウネウネ動いている。足、タコ、頬をつねる、痛い。「あぁー」再びベッドに入った、もう一生出たくない。スズメの鳴き声が聞こえる。朝か。下におりる。そこには父と母、妹がいる。いつもの光景だ。「あぁ、起きたの、歯磨いて来なさい」母が言う。「はーい」返事をして洗面台に行き、鏡の前に立つ。やっぱりいた、その不思議な生物が。これは、何なんだろう。何かが始まりそうな始まらなそうな気がする朝だった。始まらないな、うん

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