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不定期刊 空想民報  作者: 空想民報主筆
21/25

このキノコ使えますか―毒キノコ鑑定センターに行列

 おいしいキノコ料理に(した)(つづみ)を打つ秋。山で採った野生キノコに毒が入っていないかを鑑定してもらうために、毒キノコ鑑定センターには、大勢の人が来所している。


 「これはこれは、きのこの山ですね」。キノコを山ほど採ったということではない。お菓子を鑑定してくれという小学生の相手もしなければならない所員も大変だ。


 「まったく毒はありません。安心して食べられます」と笑顔で話す所員の鑑定に、バケツいっぱいに野生キノコを採った主婦が不満げな顔をした。

 「まったくの不作でした」この主婦は肩を落とす。記者が「そんなに採ったのでしたら、豊作じゃないですか」ときいてみると、「うちの人には多額の生命保険をかけている」と主婦は言う。夫をうまく殺すための方法として毒キノコに目をつけたと言う。

 「苦労してキノコを採ったのに、まったく使えない」。主婦は「チェッ」と舌鼓を打っていた。

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