大学受験 女子・3浪以上男子への不当減点問題 他大学にも波紋を広げる
東京医科大学の入試で女子受験生だけでなく3浪以上の男子の合格者数も抑えていたとされるが、この問題は思わぬところに波紋を広げている。
千葉県の多古医科大学では、学内での調査の結果、女子受験生を含む全受験生の得点に、一律0.8を乗じていたことがわかった。この問題は同大の理事会で協議され、来年度の入試では一律1.2を乗じることになった。今年4浪生となった猿田四浪さんは「これまでは得点を不当に削減されていたが、来年から増加してもらえることになった」と喜ぶ。
関東情報大学情報学部では来年度の入試から、円点という単位で合格者を決めることになった。受験生は、1円から1000万円まで、自分自身が1円単位で自由に受験料を選べることになった。支払った受験料(円単位)と、受験して得た得点(200点満点)を乗じた数値が円点と呼ばれる。「えんてん」という単位がなんだかアヤシイという批判をよそに、同大幹部の一人は「どこぞの大学のような、入試要綱に記載もなく勝手に加点したり減点したりするものではない。きちんと入試要綱にも記載される極めて公正な制度だ」と胸を張る。
同大学が流していると疑われている未確認情報では「1億円点程度が合格ラインではないか(?)」とされる。一方、有名予備校間で「受験料はみんなで100円にしよう」という談合が行われたとの情報もある。この情報に対して一部の受験生は「みんなが100円なら自分は101円にしよう」「『みんなが100円なら自分は101円にしよう』というなら自分は110円にしよう」などと言っている。受験生たちはいかに安上がりに合格するかで頭がいっぱいになり、もはや受験戦争そっちのけの情報合戦の様相を呈している。