3県警 不正マイニング容疑者を摘発
他人のパソコン(PC)で不正にマイニング(採掘)を行ったとして、神奈川、千葉など3県警は不正指令電磁的記録(ウイルス)供用容疑などで、3人の容疑者を逮捕したと発表した。
容疑はいずれも昨秋以降、自身が運営するホームページ(HP)に、閲覧しただけでマイニングするプログラムを設置。閲覧者が気付かないままPCに指示を送り、不正にマイニングをさせたとしている。
マイニングとは、他人のPC内の金属を採掘する行為である。PC内には、金、銀、銅やプラチナ、パラジウムといったレアメタルなどの金属が多数使われている。不正に侵入したプログラムは、PC内で、使用者が気が付かないように、非常にわずかずつ金属を溶かし、金属を原子レベルでインターネット回線を通じて運び出すというから驚きだ。
マイニングの被害にあったというAさんは、「なんか最近、PCが遅くなったり画面の表示がおかしいなど、PCの調子がおかしいなあと思っていた。ひょっとして、仮想通貨でひとり大もうけしようとして、関係サイトを見たせいかと思って、誰にも相談できなかった」と話す。
容疑者の一人は、「納得できない。都市鉱山から金属を取り出すという大変エコなことをしているのになぜ責められるのか。採掘した金属は仮想通貨の原料にしようと思っていた」と話しているという。