ギルドに着いたけど
5話目です。
拙い文章ですいません。
そのあとは何とも会わずおそらくカイレス辺境伯爵領のものであろう城門が見えてきた
「ん?人が並んでいるな。あそこに並べばいいのかな。」
そうつぶやいて、列の最後尾に並んでいると10分ほどで門のところまで来ると
騎士風の男が私に話しかけてきた
「通行証を見せてくれ。」
「田舎の村から来たので持っていないのですが。」
「わかった、じゃ作るからついて来てくれ。」
言われたとおり騎士風の男について行くと詰所のような場所に連れてこられた
「じゃあ、簡単な質問に答えてもらってもいいか?」
「はい。」
「名前は?」
「ライラ・セレストです。」
「えぇ。」
「犯罪歴はないか?」
えっ、盗賊殺したのってまずかった?
「途中、盗賊殺したんですけどそれってまずかったのでしょうか?」
「いや、それは、冒険者ギルドで換金できるぞ。にしてもすごいなお嬢ちゃんみたいなのが盗賊を
殺れるなんてな。あっ、俺の名前はハリスだ。困ったことがあればなんでも言ってくれ。」
「じゃあ、行っても構いませんか?」
「犯罪歴は無いようだしいいぞ。これ、お嬢ちゃんの身分証明のための通行証だから無くすなよ。」
そう言って手渡されたのは鉄製のプレートだった
「ありがとうございます。」
「いいってことよ。冒険者ギルドはこの道をまっすぐいったところにあるから。それじゃ。」
「はい。」
教えられた道を進んで行くと大きな灰色の建物があった
中に入り受付を探していると数え切れない程の視線がライラに向いた
わかっていたけど、気持ちが悪い
それに、男ばっかりじゃないか
そんなことを考えているとスキンヘッドの斧を背負った男と剣を腰に差した2人の男が下衆な笑みを
浮かべてこちらに来ていた
周りの男たちが「あいつ、終わったな。」とか「ベイル、またやってるよ。」
と言っているのが声が聞こえる
「へへっ、嬢ちゃん。ここは嬢ちゃんの来る場所じゃねぇぜ。おじさんと一緒におうちに帰ろうか。」
あれ?この展開さっきもなかったっけ?
「この嬢ちゃん、ビビって何も言えないみたいだぜ。」
そう言って私の肩に手を掛けようとしたが、別に事を荒立てる気もなかったので
手をかわして受付と思われる場所に行こうとすると、
「おい、テメェ無視してんじゃねぇよ。」
という声とともに斧と剣を構えてこちらに来るのがわかった
それでも無視し続けると男たちはさすがに周りの失笑を含んだ視線が自分たちに向いているのに気がついたようで斧と剣を振り上げた
「おっ、おとなしくしk・・・ぶぅっ!」「あばぁっ!」
とりあえず、スキンヘッドの斧使いと近くにいた剣士を振り返りざまに軽く蹴ると2人ともギルドの壁を
突き抜けて向かいの店の壁に刺さった様だった
よかった、今度は手加減できた。
そう思いつつ、次の行動を起こす
「さっさとお仲間を連れて出て行ってはいかがですか?」
満面の笑みで残った剣士に言ってやると剣士は真っ青な顔をしてこくこくとうなずくと壁に刺さった2人をひっぱりだしてどこかに走っていった
その姿を横目に見ながら受付と思われる場所にいた木の葉をかたどった髪留めをした茶髪の女性に
話しかけた
「ここって受付であってます?」
「えっ、えぇ。にしてもすごいわねぇ、ベイルさんたち一応Bランクなのに。あっ、ごめんねそれでなんだっけ?」
あのハゲはどうやらベイルというらしい
「登録とかってできますか?」
「もちろんよ。」
そう言って席を立ち隣のカウンターにあった棚の中から1枚の紙を取り出して持ってきた
「それでは、この紙を書いてもらう前に少し説明するわね。」
「はい。」
「まず、ギルド内での戦闘行為についてはギルドは責任を持たないわ。
あと、受けた依頼から一定の割合でギルドに天引きされるの。
また、ギルドの強制招集には必ず応じること。これは魔物の大群が攻めてきた時などね。
最後に、ランク。依頼は原則、ランクに応じたものしか受けられないわ。
ちなみに、ランクは、F:戦闘不可、E:素人、D:アマチュア、C:一般、B:プロ、
A:C100人分、S:天災レベル、SS:人外、EX:神、となっているわ。
現在はSランクが5人、SSランクが1人、EXランクはいないわね。
最初は、皆Fランクからになるけど依頼を受けることによってこちらからランクアップを知らせるから。
あと、依頼は右の掲示板に貼ってあるのでそれをこちらに持ってくれば手続きをするわよ。」
SSは、1しかいないのか
「分かりました。」
「それではこの用紙に記入して。代筆は必要かしら?」
「いえ、いいです。」
渡された紙には名前、年齢、職業、備考の欄があったが職業も備考もないので
名前、年齢だけを書いて渡すと受付嬢は少し驚いたような顔をした
「ライラ・・・ね、ライラはまだ教会で職業を決めてなかったのね。」
えっ、職業って教会で決めるの?
「え、えぇ。」
「じゃあ、教会に行ってシスターに言えば適性のある職業を見せてくれるわ。」
えっ教会ってどこ?
「ちなみに、わかっていると思うけど教会はここの前の通りを右に行って
2つめの角を左にいけばあるわよ。そこで、職業が決まったらまた来てね。」
「ありがとうございます。えーと・・・?」
「ミリアよ。」
「ありがとうございます、ミリアさん。」
そう言ってギルドを出て教会に向かう。
しかし、そのときライラは重要なことを忘れていた。
そう、ギルドに来たのは盗賊の換金が目的だということを!
ついに「店主」が・・・・・・出てきませんでしたね。
次話には出すつもりです。