一人芸「ホームルーム」
笑ってもらえるとうれしいです。文化祭、学園祭、会社の余興などで使ってもらえたら、なおうれしいです。
登場人物 一人
教師(50歳)
〇教室(朝)
ガラッ
教室のドアが開いて、教師が入ってくる。
教壇から生徒に向かって話しかける。
「おはようございます。ホームルームを始めますねー」
「校則の変更が、三つあります。よく聞いてくださーい」
「ひとつめー。次回のテストから、カンニングが禁止になりまーす」
「成績アップが望めるので、今までは特に禁止はしていませんでしたがー」
「ここのところ、苦情がたくさん入ってくるようになってしまいましたー」
「のぞき見して写した答えが間違っていた」
「頭を下げて教わった答えが間違っていた」
「お礼まで言ったのに、間違っていたんじゃ割に合わない、そういうことですね」
「教師の採点ミスを追い越して、クレームのトップになってしまいました」
「これは放置できないということで、やむなく禁止することになりました」
「ただね、今後、のぞかれる側の生徒の正答率がアップすれば、再開を検討することもありますので、のぞく側の生徒は、応援してあげてくださーい」
「ふたつめー。休憩時間の廊下の使用についてですねー」
「ボウリング、またはその類の行為が禁止になりまーす」
「休憩時間は、トイレや教室間の移動で、大勢の生徒が教室から出てきます」
「安全確保のためには仕方がありませんね」
「なお、授業中は空いているので、いままでどおり、やってもらって差し支えありません」
「ただし、授業終了のチャイムが鳴ったら、ボウリングは一時中断してください」
「みっつめー。下駄箱の名称変更でーす」
「明日からですが、下駄・靴・サンダル箱、に変更となります」
「これで、靴やサンダルで登校してくる生徒も使用が可能となります」
「利用希望者は、教頭先生に申し込んでください」
「以上、今日も一日頑張りましょう」
読んでくださり、ありがとうございました。