何だか最近、エッセイとか書きたくなくなっちゃったな。この気持ちをどうやって伝えようか……そうだ! エッセイ書こう(笑)。
皆様こんにちは! シサマという者です
今年の夏も、もう終わりが近づいていますね。
私は仕事や夏バテ以外にも、まさかの現実ホームドラマ『帰省した兄夫婦・非情のコロナW感染(笑)』などで慌ただしく、連載小説の更新にも多大な時間がかかってしまいました。
しかしながらその空白の期間に、創作論的な主張系エッセイでも書いて、ユーザー様からの関心という名のPVやポイントをキープする野望に燃えていたはずなのですが……。
結局、エッセイを書くモチベーションが急激に萎えてしまい、3〜4作品がタイトルだけを残してボツになってしまったのです。
主張系のエッセイというものは、唯我独尊とまではいかなくとも、自分の言葉を信じ、自分の言葉に責任を持った上でドヤ顔しなければなりません。
ドヤ顔を躊躇すれば、当たり障りのない地味さで影響力を持てませんし、自分の言葉に責任を持てなければ炎上や誹謗中傷を呼び込んでしまう、承認欲求とサンドバッグのリバーシブルカードなのですよね。
そんなリスキーな創作に敢えて飛び込む……。
そこには物書きならではの、文章を介してだけ宿る強烈な自己顕示欲があり、裏を返せば、自分の結界で勝負出来ない、表立った現実世界での無力感や立場の弱さを自覚する……そんな自己嫌悪も顔を覗かせるのです。
昨今、余りにも多いSNSによる論争や炎上事例ですが、これまでは「嫌なら見るな」案件で済んでいた事例が、現在では騒ぎが大きくなるとマスコミで取り上げられ、ネットの検索履歴にも「急上昇ワード」としてユーザーを誘導。
何の事だか分からないけど、取りあえず世の中に遅れたくないという、子どもや高齢者ほど誘導されやすい懸念がありますね。
私は自身の暗黒人間性を考慮して(笑)、SNSはやっておりませんし、イーロン・マスクさんのX改悪も、私の様な人種が近寄れなくなってむしろ歓迎です。
しかしながら結局、文字数の制限と現代の「より簡潔に、より分かりやすく」という流れから、極論による傷つけ合いのどちらかに評価をつけるという、悪夢のビジネスに世界のトレンドが左右されている印象は否めません。
そこでは長い時間をかけて訴えていた、かつての正論や常識、説得行動などの出る幕はなく、多数決による最終結論は「疑心暗鬼や分断を生み、最悪犠牲者が出たとしても、たかが〇〇にムキになるな」です。
そしてこの結論には、その場に参加していない人間にも責任が問われてしまいます。
私は近年の創作コンテンツに関しても、「より簡潔に、より分かりやすく」、極論による傷つけ合いが評価される傾向にあると感じました。
敢えて説明はしません。
このサイトのユーザーなら分かるでしょう。
この傾向は時代とユーザーの要望による結果であり、ひとりの人間が不満を感じたとしても、否定してはいけません。
ただ、この傾向に順応出来ない人間は、自分の居場所は自分で、本気の全力で作らなければいけません。
私はエッセイによるあやふやな自己主張より、自分の創作の居場所を作る事を優先しなければならなくなりました。
自分の主張を、自分で創造したキャラクターを通して伝える事の出来る小説の方が、今は大事な時だなという結論です。
私の創作の場としては、もうひとつ『詩』のジャンルがあります。
このジャンルはかつてはっきりと過疎ジャンルでしたが、最近はランキング作品が増加傾向にありますね。
ただ、私はこの喜ばしい現実にも一抹の不安が拭えません。
極論による傷つけ合いを最低投稿文字数の200文字に拡大し、怒りとその対象を晒し上げる作品が、これからランキングの主流になる可能性があるからです。
むしろ文章構成や、長文の起承転結配分が必要ない分、思いのままに描ける『詩』のジャンルは一大勢力になるかも知れません。
勿論、その動きを否定したり、止める権利はありません。
ランキングや書籍化の夢を追うユーザーだけではなく、マイペースな趣味創作のユーザーも自分の居場所を守る戦いが必要になるのでしょうね。
それでは最後に、最近あった良いニュースを。
私はこの1ヶ月程、全く新作を発表していませんでした。
自作品の感想返信も1~2件、他人の作品への評価や感想記入もひと桁で、シサマというユーザーは対外的な影響力も、露出そのものもほぼ皆無でした。
そんな中、4年以上昔に書かれた、私のエッセイ第5作目が先日、日間ランキングを16位まで上昇。
そのエッセイはそれまで、私のエッセイ中最低の30ポイント程しか評価されず、相互ユーザーでさえその作品の存在を知らなかったと思います。
こんな出来事があるから、このサイトはやめられません。
需要が少なくとも、時代遅れの主張でも、きっと誰かに読まれて、誰かに評価されている。
その評価が、目に見える数字で現れたのは単なる幸運に過ぎません。
幸運と充実を信じて書き続ける力と、自身を見つめ直してスタンスを再考する力……ひとりのユーザーとして、どちらも手にしたいですね。