05,
三話の
『どれもこれも、黒魔術を使っているとか、SM娼館に通っているだとか、毒薬生成にハマっているだとか、親友の想い人を好きとか。』を
『どれもこれも、黒魔術を使っているとか、SM娼館に通っているだとか、毒薬生成にハマっているだとか、泥沼不倫とか。』
に変更しました。
あれよこれよとしている内に一週間はあっという間に過ぎていった。
待ちに待った新学期。
わたくしは学園に行く前に薬屋に行き、薬を受け取りに行った。
薬は表の郵便受けの中に入っている。
薬師があまり人と関わりたくないからと、出来上がった薬は郵便受けから適当に取っていくという仕組みになっている。
なので郵便受けから例の薬を取り出した。
薬は金貨を入れてあった袋の中に薬が入った小瓶が三つギュウギュウに詰められていた。
よし、薬も受け取れたし学園へ向かいましょう!
早くみんなに会いたいわ!
みんな最上級生になったのだから少しぐらい大人っぽくなっているかしら。楽しみだわ。
浮かれ足で学園に向かう途中、いくつもの学生が乗った馬車を見た。まだ学園が開く時間には少し早いというのに。
やっぱり新学期一日目は浮かれてしまうわよね。
わたくしもそうだったわ。誰よりも先に新しい教室に入りたいものね。
浮かれる生徒達を横目に誰よりも先に学園に入った。
みんなまだ門が空いていないので外の道路に行列を作っていた。
わたくしは門を飛び越えて通り抜けそのまま教室へ一直線。
本当はちゃんと列に並んで門が開くのを待っていたかったのだけれど、今はやらないといけないことがあるかのよね。
教室に飛び込んで真っ先に黒板を確認した。
そこには席順が書いてあるのだけれど、、、
やっぱり席は殿下とオリビア嬢は隣では無かったわ。
まずは出席番号らしい。
殿下の誕生月は四月、オリビア嬢は九月とかなり離れていて、席もその分ひらいていた。
でも、平気。
いつも通りいくのであれば、始業式などの式が終わったら席替えがあるから。
そこでわたくしが小細工を決めれば殿下とオリビア嬢は隣の席になれてハッピー!!
完璧な未来設計ね。
◇◇◇
そして、始業式が終わり先生の長い話も終わり、ついに席替えの時がやってきた。
席は最前列から最後列まで六列あり、一列に三つ長机があり一つの机に二人が座る。なので一列に六人座る。
わたくしが狙うのはもちろん最後列の一番角。
そこに殿下とオリビア嬢を隣同士で座らせる。
そして、殿下とオリビア嬢の前にはマックスを座らせる。
マックスはガタイが良いから先生の目線を遮るいい壁になる事でしょう。
あ、あとカルロスは離しましょう。あの子は殿下にべったり過ぎて二人の仲を邪魔するかもしれませんし。
席替えは前度お決まりのくじ引きで決まった。
殿下たちが引く時になった時だけソッと座って欲しい席の番号札を手の近くに持って行き、それを引かせた。
わたくしのサポートのおかげで殿下とオリビア嬢は隣の席に、その前がマックスともう一人ガタイのいい子。
カルロスの番号札はわたくしは一切何も触れなかった。どうせ遠くの方に行くだろうと思って。
なのに、なのに、カルロスが引いた席順は殿下とオリビア嬢の机から通路を挟んだ隣の机。しかも殿下側。
なんていうストーカー気質なのかしら。
これは完璧なサポートとは言えないわ。
わたくし駄目ね。
駄目だった分これからの事で挽回しましょう。
殿下とオリビア嬢の席の後ろに自分の陣地をとる。
ここで張っておけば二人の様子も見れるし色々できるしいいわね。
陣地で構えていると早速席替えしてきた殿下とオリビア嬢がやってきた。
「オリビア、君が隣の席か。よろしく頼むな!」
「! こちらこそよろしくお願い致しますわ。殿下」
キャ〜〜〜!
早速話しかけましたわ!
すごいですわね!意中の相手にさりげなく話しかけられるだなんて!
オリビア嬢も綺麗なお辞儀をしちゃって〜!
「殿下! 私も近くの席になれましたね! 殿下と近くの席だなんて光栄極まりないです!」
「はははっ、カルロス何言ってんだ。いつも一緒にいるじゃないか」
「そうですが、私は何時でも殿下のお傍にiグエッ ゴホッッ ゴホッ」
「おいおい、興奮しすぎじゃないか。」
「ずみまぜん、ゴホッ」
殿下がオリビア嬢とせっかく仲良く話していたのに、カルロスとかいうストーカーが殿下に声をかけてきた。
なので一発喉仏にチョップを入れてやったわ!
学園の休み明けの前の一週間、わたくしはとある訓練をしていたのです。
それは人に命令を出すこと。
適当な人に「十メートル先まで走れ!」や「その場でジャンプ」と命じたら最初は思い通りにいかなくて難しかったけれど一週間もすれば自分を操れてしまうほどに上達してしまった。
なので、さっき自分に「カルロスに喉チョップをくれてやりなさい」と命じ、喉チョップをお見舞した。
殿下がカルロスを落ち着かせ、殿下たちはようやく席に着いた。
カルロスは興奮していたけれど、マックスは殿下達に話しかけることも無くとっとと席に着いて居眠りを初めてしまった。
これは予想外の予想外だった。
まず、絶対に殿下たちに話しかけると思ったのに。
いや、それよりも机に突っ伏して寝てしまわれては盾が薄くなってしまうでは無いの。
まぁ、一応念の為殿下達の前の三列は比較的ガタイのいい子で固めておいたけれど、まぁ、大丈夫よね。
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