175「伊勢」
古道を歩ききり、やっと伊勢志摩に到着した。
ここの名物は赤福餅と真珠、そして伊勢神宮が目的となる。
「しかし真珠が養殖出来るとはねぇ。
出来ないから貴重な宝石の内だと思うんだけどな」
「養殖出来る様になったから価格は少し下げられるけど、希少なのに違いはないよ」
「そうだね、自分用に幾つか買って行きたいな」
養殖出来るから真珠の粒の大きさが揃えられるという訳だ。
あくまでも天然物に拘ると、粒の大きさを揃えるだけで奇跡という他無くなる。
だから養殖でも人工的に作れるというのは、それだけでも素晴らしい奇跡と言って良いだろう。
https://www.iseshima-kanko.jp/spot/1541
伊勢志摩観光ナビ
この後は参拝を前におかげ横丁で伊勢うどんを食べた。
「何ですか、このうどん、今迄も旅の最中食べた事があったけど、ここまで柔らかくて腰が無いのは初めて」
「資料によれば、昔から伊勢参りのお客さんの胃腸の負担にならないよう、五時間も茹でるらしいよ」
「五時間も!? でも心遣いは優しいのね」
この界隈にはお土産屋が多く、デンくんは目を輝かせながら彼方此方を物色して回る。
どれも色々珍しいけど、キーホルダーとかつまらない玩具とか買う気になれなかった。
やはり素直に赤福餅を買うしか無さそうだ。
そして愈々伊勢神宮に参拝となる。
伊勢神宮は一つの神社を指している訳じゃないそうで、天照大御神を祀る内宮と豊受大神を祀る外宮、そして多くの神社や摂社の総合で伊勢神宮と言うそうだ。
伊勢神宮の回り方 外宮と内宮は距離が離れた場所にあり、先に外宮を参拝し、その後に内宮を参拝するのが古くからの習わしだという。
伊勢神宮・外宮
https://www.youtube.com/watch?v=dOFKZyWMWwU&ab_channel=%E7%86%8A%E9%87%8E%E5%8F%A4%E9%81%93%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
【伊勢神宮・外宮】参拝方法ガイド/公式60分コースを完全解説しています。ご参拝の参考になれば幸いです。
ここ伊勢の豊受大神宮で祀られているのは、豊受大神こと豊宇気姫様となる。
資料によれば豊受大御神は内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神であり、五穀や衣食住、産業の守り神としても崇敬されている。
『古事記』では伊邪那美命から生まれた和久産巣日神の娘という出自だ。
止由気宮儀式帳によれば雄略天皇の時、天皇の夢に天照大神が現われ神示を下す。
「吾れ一所のみ坐すはいと苦し、しかのみならず大御饌も安く聞こし召さず、丹波国比治の真奈井に坐す等由気大神を、我が許に連れて参れ」と仰せられた。
この教えに従って丹波からお迎えしたのが豊受大神宮である。
「実はあまり知られてないんだけど、豊宇気姫様は月読命に連なる一族の者なんだ」
「へぇ、そうなの、そういえば天孫降臨以来、月読命様って殆ど聞かなかったよね」
月読命は別名『月弓尊』とも言われる。
彼の氏族である月氏は、紀元前3世紀から1世紀頃にかけて東アジア・中央アジアに存在した遊牧民族とその国家名。
紀元前2世紀に匈奴に敗れてからは中央アジアに移動し、大月氏と呼ばれるようになる。
今も月や星という夜をイメージするシンボルを国旗に抱く国や月氏国は月読命の収めた中東の地域なのだ。
月読命と氏族はその名の通り、天体観測を得意とするが実は農業・農耕の神様としての一面も持っている。
これは日本書紀にあるエピソードが元になっている。
ある日、月読命は天照大御神から保食神に会いに行くよう命ぜられた。
月読命が保食神の下へと降りると、保食神である大宜都比売神は尊に捧げるため、口から多く海山の食物を出して奉った。
それを見た月読命は、「口から出した食物を神に贈るとは何と汚らわしい事か」と怒り、剣を抜き大宜都比売神を殺してしまう。
この時殺された大宜都比売神の身体から牛や馬、蚕、稲を始めとする五穀が生まれ、世に広まる。
これにより、月読命は農耕の神様として祀られるようになったという逸話がある。
高天原へと戻った月読命は、大宜都比売神を殺めた事件を天照大御神に報告した。
それを聞いた天照大御神は激怒し、「貴方は何という事をしたのでしょう。貴方の様な悪神とは二度と会いたくありません」
と言い、以来二柱の神は一日一夜を隔てて住むようになってしまった。
これを切っ掛けに月と日は顔を合わせなくなり、交替で天に現れるようになったとある。
保食が大いなる豊穣の混沌の一面と考えれば、天之御中主神・国常立神と同列神と思えなくもないだろう。
中世に入り外宮の神職である度会家行が起こした伊勢神道では、豊受大神は天之御中主神・国常立神と同神であり、
この世に最初に現れた始源神であり、豊受大神を祀る外宮は内宮よりも立場が上であるとしている。
「ふぅん、そんなエピソードがあったんだ、でも他の話って聞かないよね」
「月読命様って天性のNo.2だからね」
世の中にはトップに立たずとも、トップの補佐という立場で組織を強化するに長ける資質を持つ者がいる。
そういう場合、組織が大きくなればトップの名は有名になる。
しかしトップのワンマン経営では直に立ち行かなくなる。
そこに必要なのは優秀な補佐が出来るセカンドで、月読命は神話界のセカンドなのだった。
「そっか、縁の下の力持ちって立場なんだ」
「まぁ、そういうこったね、そんな関係で保食の神、豊宇気姫様に近くにいて欲しかったのかな」
「筋は通ってるね、私はてっきり豊宇気姫様が楽しい方だから、近くにいて欲しかったんだと思ってた」
「楽しい方ねぇ、そうかもしれないね」
私はある程度の予備知識を得てから御祭神にお目通りする。
いつもの通り拝殿の前で挨拶をし、巫女さんに社殿の奥に案内される。
デンくんの面倒は巫女さんが見ていてくれると言うので預ける事にした。
襖が開けられ、豊宇気姫は部屋の奥に座って待っておられる。
床が畳敷きなのでここは現し世の空間とは違うのが判る。
豊宇気姫
豊宇気姫は民族衣装的出で立ちで高貴な気品が伺われる。
座布団に正座する姿勢も綺麗なのだが、対して私は正座で座れない。
止む無く崩した姿勢でご挨拶をする。
「初めまして、ワルキューレのルトラーデと申します」
「遠路遥々ご苦労様です。この国を楽しまれておりますか?」
「はい、それはもう」
上手く言葉に出来ないけど景色や雰囲気が他の国と比べ格段に心地良い。
旅をする中で単なる観光ではなかった事が何となく解って来た。
どうして神々はこの国に集まって来るのか、それは神界最大の観光地という理由ではなく、本当の故郷だったというのが理由だろう。
大陸プレートが集まり、地球という惑星ピラミッドの頂点に当たる地がここ豊葦原瑞穂の国だった。
それは龍神の形をした世界の雛形であり、世界創造に於いて重要な意味を持っていた。
「此処まで参られたという事は旅程は半分消化出来たようですね」
「半分ですか、結構沢山観光して来たつもりだったんですが」
「そうですね、この国はまだまだ奥が深いですよ。
この後、何処をご予定で?」
「う~ん、今までデンくん任せだったから、私は全く解らないんですよ」
「そうでしたか、では静岡県一之宮、事任八幡宮で言霊を学ぶのも良いかも知れませんね」
「言霊?」
豊宇気姫の言うには『言霊』以外にも『数霊』『色霊』『音霊』など世界を動かし得る様々な力の源があるらしい。
私達の世界では忘れられた言葉の音があり、魔術など神秘の法をこうしするには足りないそうだ。
『言霊』は魔法の源流と考えても間違いでは無いとこ聞かされた覚えがある。
言葉の一音一音全てに意味があり、どの様に繋げて言葉にすれば良いのかを己等乃麻知姫命様が教えてくれるだろうとの事だった。
「他には富士山浅間神社の木之花咲耶姫様にお会いするとか、長野の諏訪大社とか、長野県白山神社の菊理姫様にお会いするとか。
そうそう、伊耶那岐命降臨の地である岐阜県の位山をご覧になられるとか」
「どこも面白そうですね」
私はアドバイスに従い、後で富士山浅間神社→長野諏訪大社→野県白山神社→岐阜県位山のルートを確認する事にした。
「それとお連れの方なのですが、貴女の旅が終わるまで当社でお預かり出来ますよ?」
「え? どういう訳でしょう?」
「当社がお連れの方であるデンくんの最終目的地とお考えになれば」
「あー」
そう言えば、いずれ解るとデンくんは言っていたっけ。
つまり伊勢神宮の豊宇気姫の所が、最終目的地だったのかと理解した。
となると、今後は私だけの一柱旅、いやサンドナがいるから二柱になるのか。
そう考えていると、同行者を紹介すると仰られる。
「この先一柱旅では心細いでしょうから、丁度立ち寄られている同僚の方と旅を続けられるのは如何です?」
「私の同僚の者ですか?」
私の同僚と言えばワルキューレ位しか思い浮かばない。
考えてみれば、私以外にも戦士集めに旅立ったワルキューレは大勢いるだろう。
そう考えが及んだ時、衝撃が走る。
私、全然戦士を集められていないじゃないか。
豊宇気姫の指示で巫女さんが一柱のワルキューレを連れて現れる。
彼女の名はアスディス。私と同じアースガルドの戦闘部ワルキューレだった。
一重に戦闘部と言っても、私と師団が違うから顔見知りという訳でも無い。
でもこの先も子供連れで旅をするよりマシだろう、話や気心も合うだろうし。
そう考えた私は快諾した。
「解りました、今後私はアスディスと行動を共にしようと思います」
「宜しく、ルトラーデ」
握手を求めるアスディスの手を私は取った。
話を聞くとどうやらアスディスもまだ戦士を集められてはいないらしい。
しかし資料によれば、この国には勇猛な女武者や戦士達が多い。
勇猛な女武者といえば、誰もが一番に思い浮かぶのが『巴御前』だろう。
彼女の逸話を知れば、黄金騎士団のアルレースにも引けは取らないかも知れないと思った。
私はアスディスと資料を広げると、これまた居るわ居るわで驚いた。
神功皇后 (日本のアテナ)
北条政子 (尼将軍・源頼朝の死後、その妻政子が尼となって幕府の政治を見、勢力をふるった。権力をふるう未亡人。 女性の実力者)
井伊直虎 (女城主・『井伊家伝記』にて、”次郎法師”が同国の国衆・井伊氏の事実上の当主を務め、「女地頭」と呼ばれた)
巴御前 (平安時代末期の信濃国の女性。女武者として伝えられている。字は鞆、鞆絵とも。『平家物語』によれば源義仲に仕える。『平家物語』に描かれた女武者としての巴の大力は、姉妹に兄弟の身を守護する霊力がある「妹の力」)
板額御前 (平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての女武将)
新島八重 (鉄砲小町八重 女ゴルゴ13・最強のスナイパー)
中野竹子 (決死隊となる娘子隊の先頭に立ち、薙刀を振るって戦った女性)
会津婦女隊 (会津藩江戸詰勘定役中野平内の長女、中野竹子らにより自発的に組織された女性だけの郷里防衛隊である)
甲斐姫 (忍城攻めの後、家臣から謀反を起こされたが、武勇に秀でた女武者甲斐姫が無事鎮圧した)
大祝蔓姫 (戦国時代、三島水軍を率いた女将軍「瀬戸内のジャンヌダルク」)
中沢事 (幼少から剣術、とくに長刀に優れ、1863年、浪士組に参加する兄に従い男装して京へ上り、のち新徴組に参加、各地を転戦した。当時の女性としては高身長の170 cmで、男装していれば娘たちに惚れられて困ったと伝えられる。自分より強い者と結婚すると決め、結局現れなかったため生涯独身で過ごした)
千葉佐那 (幕末の江戸で道場主の家に生まれ、14歳にして北辰一刀流免許皆伝した女性の剣豪)
立花誾千代 (戦国時代の女性武将・城内の腰元女中、五十名ほど訓練し、戦初めには一斉射撃をなして敵の心胆を奪う)
小松姫 (大高城の戦いにおける初陣以来、姉川の戦い、長篠の戦い、小牧・長久手の戦いなどで武功を挙げ、酒井忠次、榊原康政、井伊直政と共に徳川四天王と称された人物である)
鶴姫 (たびたび大三島に侵攻した周防の大内氏の軍勢に対して兵を率いて立ち向かい、交戦してこれを撃退)
ざっと見ただけでもこれだけ居る。
政治に長けた者から、武者・剣豪・銃士隊・狙撃手や水軍まで強豪が目白押しと言っても過言じゃない。
中世世界以降の兵器を扱う集団もいるのだから、平安武士レベルのヴァイキング達が太刀打ち出来るとは思えない。
「凄いのが勢揃いじゃない」
「流石に日ノ本のアテナ、神功皇后は誘えないだろうけどね」
「鉄砲小町なんて凄いのもいるよ」
「瀬戸内のジャンヌダルクだなんて、ヴァイキングにも引けを取らないんじゃ?」
「よし、全員リクルートして回ろうじゃない」
「そうね、アースガルドでヒルトの一人勝ちなんて癪だからね」
私とアスディスは観光を挟みながら、戦士達の勧誘に回る計画を立てた。
とにかく戦士達のヘッドハンティングに成功したら、直ぐにアースガルドに送り込む。
そのための受け皿をアースガルドに作ってもらわなければならない。
女性戦士団の最高責任者になったヒルトは大丈夫だろうか。
暫く滞在して頂いた山海の珍味の限りを尽くした料理の数々は、流石宇気の神といった贅沢さに目を見張るばかりだった。
豊宇気姫の大神宮を辞して次に向かう。
「アスディスはどこの部隊にいたの?」
「私は第四師団、師団長はブリンジャ大佐ね」
「そうだったんだ、私は第二師団で師団長はシグリッド大佐」
「それにしても勧誘しなきゃいけない戦士多すぎじゃない?」
「そうね、ヒルトは上手い事やったよね」
「そうそう、一人誘っただけで大軍団が着いて来たらしいじゃない」
やはり同じ様な境遇のアスディスと話が合うし、旅は気が楽になるかも。
取り敢えずはお互いの事を知り合いながら、観光に出かける。
☆
次に参拝するのに此処は絶対に外せない。
なんたってこの国の最高神である天照大御神が祀られている此処は伊勢神宮内宮だ。
伊勢神宮
https://www.youtube.com/watch?v=FHGC1FPxLwE&ab_channel=%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%28ISE-JINGU%29
【伊勢神宮】神宮を感じる FEEL JINGU「伊勢 ダイジェスト」4K ISE-JINGU
ここの御祭神、天照大御神は天照大日孁尊とも呼称があり、大日孁貴が役職とも言える。
天照大御神自体が太陽の神格化ではなく、日中の神霊祭祀王が天照大御神で日ノ本の最高位という立場。
今現在、祭祀王は不在で天照大神に仕える特別な皇族女性の斎王が祈りを捧げている。
斎王はおよそ660年という長きに亘り、国の平安と繁栄のため、都を離れ斎宮に暮らしている。
神託を授かり治世に知らしめる祭祀王ではなく、祈るだけの斎王なのが悔やまれる所だろう。
外国の場合、例えばエジプトの『アメン・ラー』はテーベの『守護神アメン』と太陽神『ラー』は同格神にしてファラオはラーの化身とされた。
古代ローマ帝国の太陽神ミトラスは、イラン神話に登場する英雄神として西アジアからギリシア・ローマに至るミスラとなり、インドや西アジアで信仰されたミトラ神となる。
どれもが太陽、若しくは太陽からの光輝の神格化だった。
ユダヤ教では今日までも預言者が待ち望まれている。
祭祀王天照大御神は誰から神託を受けるのかと言うと、三貴神より前の世代である神代七代や造化三神だ。
つまり天照大御神は全てなるものから、テラフォーマーを行った神々に至る先祖神と繋がっている。
神としてその意向は伊勢神宮内宮から現世全てに行き渡り、神民は神と共に生き、暮らしている。
天照とは決して象徴や抽象的な太陽神などではない。
「ルトラーデって観光先の神社を一々調べてるの? 真面目ねぇ」
「まぁね、今迄一緒にいた子が調べて、予備知識を仕入れてから参拝してたからね」
「一緒にいた子って誰?」
「オーディン様っぽい格好してた子供で名前は『デン』くんって言うんだけど、詳しい事情はよく知らない」
「知らないで一緒に旅してたの?」
「だって、アースガルドを出る時上司から命じられたんだもの、断れないよ。
そう言えば、秘密って程じゃないんだけど、私もう一柱同行者がいるんだよね。
レプラコーンのサンドナ、このネックレスの小石を依り代にしてるんだ」
「レプラコーンって妖精じゃないの」
「サンドナ、出てきて挨拶して」
「はーい、初めまして、あたしはサンドナ、レプラコーンですぅ」
依代からサンドナが出てきてアスディスに挨拶をする。
「本当に妖精だ、何で今まで隠れてたの?」
「依代の中にいれば安全かなって思って、中から外の様子も見えますし」
「そうなんだ、これから私達と一緒に歩いても良いんじゃない?」
「目立つとご迷惑になるかなと思いまして」
サンドナの言葉にアスディスは甚く納得した。
確かに人の世界に妖精が紛れ込んでれば目立に違いない。
この世界の少女より背の低い、妖精少女は何かと目立つ。
なら安全が確保された時に呼び出せば十分かな。
サンドナもそれを配慮してか大人しくして来たんだし。
私達は話をしながら鳥居を潜り、玉砂利の敷かれている参道を歩く。
五十鈴川に掛かる宇治橋を渡り、角を左折するとやがて社殿が見えて来る。
2013年、第62回となる式年遷宮で新宮が『金座』へと遷座され、向こう20年間に渡り『変化・激動の時代』と影響を及ぼすと言われている。
20年毎に遷座するのは、古代建築技術の失伝を防ぎ継承させる意味もあるらしい。
私達は拝殿で参拝を終えると足早に次の目的地を目指す。
正直、国家最高神様にお目通りなんて荷が重すぎるよ。
☆
伊勢神宮は神社が二百以上も有り、その総称でも有る。
とてもじゃないけど全部は回れない。
だから少し有名所の猿田彦神社をチョイスしてお参りをする。
猿田彦神社
https://www.youtube.com/watch?v=sY-z1ngWk3s&ab_channel=SPT%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E6%97%85-SpiritualPowerspotTraveler-
悩みを解決し人生を導くパワースポット【令和】の伊勢神宮と猿田彦神社の回り方と参拝順序【伊勢神宮参りに欠かせない神社の順番】
猿田彦とは、瓊瓊杵尊が天降りしようとした時、道がいくつもに分かれている天の八衢に立って高天原から葦原中国までを照らす神がいた。
瓊瓊杵尊らが無事に葦原中津国に着くと、瓊瓊杵尊は天宇受売命に、その名を明らかにしたのだから、猿田毘古神を送り届け、その名前を付け仕えるようにと言った。
そこで天宇受売命は「猿女君」と呼ばれるようになったという。
なお、『日本書紀』では、猿田彦が天鈿女命に自分を送り届けるように頼んだとなっている。
役目を終えた猿田毘古神は、天宇受売命と共に故郷である伊勢国の五十鈴川の川上へ帰った。
神道五部書の一つ『倭姫命世記』によれば、倭姫命が天照大神を祀るのに相応しい地を求めて諸国を巡っていたとき、
猿田彦の子孫である大田命が倭姫命を先導して五十鈴川の川上一帯を献上したとされている。
猿田彦のモデルはアッカド王国のサルゴン王ではないかと推測もされる。
サルゴン(在位:紀元前2334年頃 - 紀元前2279年頃)は、古代メソポタミアの王である。
アッカド帝国を建国した、古代オリエント政治史上最も重要な王の一人で、アッカド語表記はシャル・キンとなる。
サルゴンはアッカド市で王位を確立した後、シュメール諸都市を糾合していたウルク王ルガルザゲシを攻め、これを捕虜とした。
それによってシュメールとアッカドを統一した。
更にエラム地方に遠征し、現ロレスターン州のアワン朝王を中心に連合した四人のエラムの王を打倒、その北隣のシムルムも制圧した。
これらの業績によって彼は『上の海地中海から下の海ペルシア湾までを征服した王』と記録される。
その記録にサルゴンが『イシュタルは私を愛し、四年間にわたって私に王を担当させた』という。
https://www.youtube.com/watch?v=moEPbpiJDy0&ab_channel=%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9%E3%81%AE%E5%AD%A6%E6%A0%A1YoshiSunTV
世界初「猿田彦のモデル国王」消された数百年の日本史の理由。
「う~ん、その節はどうなんだろう」
「サルしか合ってないじゃん」
「この国の神話ってメソポタミアの状況がモデルになってるのが少なくないんだよね。
だから何とも言えないというか、何というか」
伝え聞く所によれば、猿田彦は倭国の者ではなく、渡来の者という説がある。
天狗を連想させる高い鼻と赤ら顔は、明らかに倭人と違う特徴を持つ。
当時は何派かに渡り多くの渡来人がやって来て帰化している。
メソポタミア地方で文化を起こした三貴神一族達もその中の一派だった。
「そうだったんだ」
「京都の伏見稲荷で一悶着あったけど、お稲荷さんってイナンナ様だったんだ。
秦氏のルーツは鉄器の民ヒッタイトにあったし」
「嘘~~~~ん」
「いや、本当だって、実際イナンナ様にはお世話になったし、メソポタミアから海路でこの国に聖牛グガランナという戦車に乗せてもらって来たし」
「信じらんなーい」
アスディスの頭の中では、私の話が結び付かない様子。
確かにこればかりは経験しないと判らないかも知れない。




