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【コント】ベッド選び。

作者: 湯本響

フィクションです。

【時期】3月上旬

【場所】寝具店

【配役】客がツッコミ。店長がボケ。



 一人暮らしのため、客は寝具店に入る。


店長「いらっしゃいませ。何をお求めですか。」


客「今度、一人暮らしするもので、ベッドを見たい。」


店長「お客様。お住まいは、和式ですか。洋式ですか。」


客「洋式です。」


店長「かしこまりました。」


 客は、目に止まる。


店長「お目が高い。こちら、人気のウォーターベッドです。」


客「へえー。すごい。試しに、寝てみようかな。」


店長「あっ、乗らないでください。」


客「何故です。」


店長「こちら、部屋に飾る観賞用ベッドです。乗ると、壊れます。」


客「いらないだろ。わたしは、寝れるベッドがほしい。」


店長「失礼しました。では、こちらのキングベッドは、どうですか。」


客「これ、そんなに大きくない気がする。」


店長「こちらは、王様が愛用したベッドです。」


客「人が、使ったものかよ。何故、置いてある?」


店長「わざわざ、取り寄せました。」


客「へぇ、いくらしたの?」


店長「12億円です。」


客「高っ。よく買えたな。」


店長「借金して、購入しました。」


客「よく、店の営業できるな。」


店長「ありがとうございます。」


客「褒めてないよ。ここには、安いベッドはないか。」


店長「こちらのベッドは、どうですか。」


客「これは安い!!何故、安いですか?」


店長「亡き父のベッドです。」


客「嫌だな!」


店長「駄目だめですか。」


客「常識に考えて駄目だろう。わたしは、新品がいい。」


店長「あります。」


客「できれば、セミダブルがいいな。」


店長「ございますよ。はい、セミダブル。」


客「これは、セミ2匹。しかも、蝉の抜け殻じゃないか。」


店長「それは、新品ですよ。去年の夏に取りました。集めるのは、大変でした。」


客「いや、聞いてない。わたしは、セミダブルサイズのベッドを言っているんだ。」


店長「申し訳ございません。当店は、在庫は無いです。シングルベッドは、どうですか。」


客「それでいいよ。」


店長「お客様。独身ですね。」


客「何故、分かる。」


店長「カマをかけました。」


客「……。腹立つな。」


 客は、ベッドマットレスを選ぶ。


客「これをください。」


店長「はい。こちらのベッドあう土台もございますよ。」


客「では、この土台で。」


店長「ありがとうございます。」


客「会計したい。」


 客は、会計を済ませる。


店長「ご購入、ありがとうございます。今、5千円以上のお買い上げで、くじが1回できます。」


 客は、くじを引く。


店長「おめでとうございます。1等です。」


客「人気商品か、嬉しいな。」


店長「こちら、観賞用のウォーターベッドです。」


客「いらないわ。スペースがとる。」


店長「わかりました。では、こちらを。」


客「これは、蝉の抜け殻じゃないか。嫌がらせのつもりか。」


店長「決して、そのつもりは、ございません。」


客「もういいわ。」


終わり。

読んでいただきありがとうございました。

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