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傷付いた鳥籠が壊れるまで  作者: 天崎 栞
【鳥籠のプロローグ】
2/112

・登場人物

登場人物です。



千歳(ちとせ) 美岬(みさき)


21歳。

国会議員・千歳賢一の一人娘。


小柄で愛らしい容姿を持つ、

お洒落やメイクなどに夢中な今時の少女。

令嬢らしい振る舞いを伏せ持ちながら、明るく愛嬌のある性格の持ち主。


資産家の令嬢でもあり

国家議員の娘として、何不自由なく育てられるも

彼女自身は愛情に飢えており、恋愛・愛情依存症。

その欲求を埋める様に内心で夜な夜な夜遊びを繰り返している。



水瀬(みなせ) 和歌(わか)



22歳。

母と二人、慎ましやかに暮らす。

また家計を助ける為に、焼肉店でアルバイトしている。

大学では外国語学部を専攻。


本人は無自覚だが、癒し系の清楚な容姿を持った美人。

数年前に誘拐・強姦未遂事件に巻き込まれた経緯を持ち

PTSD、対人恐怖症、人間不信、不眠症、様々な後遺症に今でも魘されている程、心には深い傷を負っている。



川嶋(かわしま) (れん)



22歳。

和歌の従兄・幼馴染。



かつて母親が不倫し、母親が嫉妬の末に

不倫相手の一家を放火殺人の罪を犯した為に

『犯罪者・殺人者の息子』というレッテルを貼られている。

その為、罪悪感に蝕まれながら、罪人の身内として息を潜め生きている。


かつては明るい少年だったが。

今は悲しみを隠しながら自責に苦しむ、作り笑顔が癖付いた性格となった。


母親が犯した罪により、

精神崩壊した父親はホームにおり時折、面会に向かうが

父親は母親を愛し戻ると思い込んでおり心を痛めながら生きている。



家庭崩壊後は、水瀬家に引き取られ育つ。




主人公は誰だ?という疑問を持たれる方も

おられると思われますので最初に補足です。


この三人が、主人公です。


この三人が抱える

闇や過去、底から生まれた感情を

書いて行きたいと思います。


【補足:三人の年齢について】


和歌と廉は誕生日ほぼ1ヶ月違いの同い年です。

美岬は一つ年下ですが、早生まれの為、和歌と同学年となっています。


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