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空は

作者: 雪藍

空をイメージして書いた話です。


蒼い、蒼い、何処までも続く空。真っ白な雲がもくもくとできていて、蒼と白のコントラストが


今日は良い天気だよ、外においでよ。


と誘っているように思えた。だから僕はあいつが来るかわからないが、あいつの大好きな場所に行こうと思った。



あいつが大好きな場所というのは村が一望出来る崖の上の木の上である。木の上で座って村を眺めるのが好きなんだとか…。

僕はそれほど遠くないその木につき、木に登った。

木に登ると崖の上の端に立っているので崖の下の村が良く見える。そして、村の向こう側もみえるのだ。僕は村から出たことないが、いつか出てみたいと思う。空を見ようと顔をあげたとたんに強い風が吹いた。風が止むのを目を閉じた待った。止んだかなと思って目を開けるとそこには、蒼いと白の空を背景に金の綺麗な長い髪の毛を太陽の光にキラキラと反射させながら、羽を生やしているあいつは宙に浮いていた。


「君がここに自分から来てくれるなんて珍しいね」


僕は空に呼ばれた気がしたんだと答えたら、「僕もだよ」と返ってきた。そして、僕の隣に腰を掛けてきた。


「また、村の向こうを見てたの?」


ああ、いつか村を出たいと思って。僕もに翼があればいいのに。


「村を出たいなら、僕がいつでも連れてってあげるよと言ってるでしょ」


と笑いながら言う。でも僕にも翼があれば一緒に飛べるだろう?

と言うとあいつは万遍な笑みを浮かべて抱きついてきた。


「その時は一緒に空を飛ぼうね」


と言った。その日がいつ来るかわからないが、僕はああ。と答え、空を二人で飛ぶ夢を見るのだ。



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