物語の始まり
俺は今日、人を殺した。
何度やっても気持ちのいいものではない。しかし、依頼がきたからには確実に殺る。でなければ家の名前に傷をつけることになるからだ。そしてその3日後、俺にまた新たな依頼がきた。この依頼が俺の人生を変えることになるのだが、その時の俺には知る由もなかった。
2425年2月5日、新たに発掘された鉱石「タクト」は人体に組み込むことで規格外の力を得ることが分かった。そして現在はタクトには危険が少ないことが証明され、16歳以上のほぼ全ての人間がタクトの力を持っている。だが俺は5歳の時からタクトの力を得ていた。俺の家は代々殺し屋だ。俺も10歳ではタクトの力を使ってたくさんの人間を殺した。
高校生になるとタクトの正しい使い方を学ぶための学校に入れられる。俺も今年から入ることになる。その時にタクトの手術をするのだが俺は仲間の記憶操作能力で免れた。
今日は入学式当日だ。なぜ俺がこの「新鋭高校」に入ったこというと今回のターゲットがこの高校の新入生だったからだ。俺は能力の性質上ターゲットに接近しなければならないのだ。今回のターゲットは新鋭高校1年A組赤羽根星羅という人間だ。なんでもこの高校の理事長の娘らしい。同じクラスになるようにはしてある。あとはどう接触するかだが・・
「あなたが隣の人ですか。よろしくお願いします。」
「んっあ・ああ、よろしく。」
危ない。いきなりで反応が少しおかしかったか?まあそこまで気にされてないようだ。さて、仕事を始めるとしよう。