表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

〈4〉シロツメクサ~百年の王国~

シロツメクサを集めて

花冠を拵えたなら

僕は王さま

君はお妃さま


すべての空は傅き

指先を鳴らせば

風は緑の絨毯を

たちまちに敷きつめて


百年の王国で

孤独を分かち合っても

同じ色には染まらない

眩しい程の頭上の白

見つめ合えばその寂しさに

散ってしまいそうだから

僕らは

交わらない視線を前へ


シロツメクサを集めて

花冠を拵えれば

僕は王さま

君はお妃さま


単純に交換したかった愛が

さやさやと揺れる

ポケットいっぱいのクローバー

持ち得る限りの幸運を

使い果たして

百年の王国で二人きり

ねぇ、僕ら

どんな温度であたため合いたかったんだろう

そっと覗き込んだ瞳に

泣き出しそうな僕の顔が

ゆらゆらと揺れる







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ