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ペペロミア  作者: 桜桃
32/58

2






カチャ




「お、まだ仕事してたんか。」


「あ、はい。創作、お疲れ様です。順調ですか?」


「ん。まぁまぁかな。あとちょっと手直しして…

乾くのを待つのみ、ってとこ。」


「間に合いそうですね。」


「まぁね〜」





「沙耶ちゃんも飲む?」と私のマグカップを

あげた。



「はい、いただきます。」







うちの会社には専用のマグカップがある。




青色のマグカップは山風さん。

お揃いのピンクのマグカップは櫻さん。


緑に黄色の模様が入ったマグカップは岩崎さん。

オレンジに茶色のチェックが入ったマグカップは先輩。



茶色にピンクの模様が入ったマグカップは、私の。







「はいよ。」


「ありがとうございます。」




あったかい、ココア。




「ココア、ですか?」


「ん。俺好きなんだよね〜」




意外に甘党。





「ココアはやっぱり〜♬ってやつだよ。」


「ふふ、山風さんって歌上手いんですね。」


「おうよ、甘々ボイスよ〜」




ふざけて、森のくまさんとか歌い出す。


いい声。





「甘々って、自分で言っちゃうんですね。」


「誰も褒めくんないからね。」


「じゃあ、私が褒めてあげますよ。」


「上からきたな〜」


「ふふっ」


「ははっ」





少しだけ、柔らかい雰囲気になる。













コンコン






「あ、沙耶ちゃん、やっぱり居たんだね、明かりついてたから。」


「あ、はい!まだ仕事が遅くて…」




入ってきたのは櫻さん。



カバンを持ってるから、多分もう帰るところ。






「…径くんも、終わったの?」


「…おぉ、明日手直しして乾かす。」


「そ、っか…」





やっぱり、この2人にはなんかあったんだ。







「じ、じゃあ…私、帰るね。お疲れ様です。」


「お、お疲れ様です…」





パタンと閉まるドア。




山風さんは、ジッとドアを見つめていた。







きっかけはわからないけど、


どこかおかしくなった2人。





気がついたら、口が動いてた。



















「山風さん、このあと用事なかったら…飲みませんか?」









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